<List>
1. Holy Wars... The Punishment Due
2. Hangar 18
3. Take No Prisoners
4. Five Magics
5. Poison Was the Cure
6. Lucretia
7. Tornado of Souls
8. Dawn Patrol
9. Rust in Peace... Polaris
<Member>
Dave Mustaine(Vocal, Guitar)
David Ellefson(Bass)
Marty Friedman(Guitar)
Nick Menza(Drums)
1990 年リリースの4th。3rdからかなり間が空きましたが、プライベートな問題(ドラッグ)もあったでしょうし、3rdから新加入したメンバーは揃って脱退 してしまいました。大佐についていけなかったんでしょうね。後任選びはドラマーのNick Menzaですんなり決まりました。ギターリストはなかなか決まらずそれがフルレンスアルバムのリリースを遅らせた様ですが、そのギターリストが Marty Friedmanと聴いて絶対合わないからやめとけよと思いました。
Martyは「Shrapnelレーベルからデビューし たつまらない速弾きギターリストで、同じ速弾きギターリストのJason Beckerと共に活動していて東洋のフレーズを追及しているあの変わり者じゃん」としか思わなかったからです。ですが、こうやって集まって制作され た"Rust In Peace"を聴くと、「いいじゃん」と思わずにはいられませんでした。
1曲目の"Holy Wars... The Punishment Due"からMartyの個性は炸裂します。1stアルバムの"Rattlehead"を思い起こさせるイントロから始まり、中間部のアコースティックギ ターで奏でられる音階は中東風です。後半も彼らしいソロを聴く事が出来ます。
そして2曲目の"Hangar 18"ではあの当時気難しそうな大佐と一緒にハモっているじゃないですか。そして代わり番こに強烈なソロを弾きまくる。マーティーはフィンガリングによる レガートプレイとどこか東洋的な音階に特徴があります。でも何故か上手くいったんだなぁ。大佐もMartyに触発されてかかなり気合の入った速弾きを披 露。大佐のギターソロも凄いなぁと改めて認識しました。2人のプレイスタイルがはっきりと聴き分けられます。
"Five Magics"は複雑な曲のストラクチャーと展開で2ndに入っていても違和感ないダークな曲です。その後もファストな曲、ミドルテンポの曲と続いてメロ ディアスな名曲"Tornado of Souls"へ。中間部のMartyの長めのギターソロが光りますね。
締めである"Rust in Peace... Polaris"は画期的な発明のような曲。ミドルテンポの局長の中、怒りを履き捨てるかのようなボーカルがとてもカッコイイです。最後は疾走して終わるのでした。
このアルバムはとても充実した内容なのですが、音がもうひとつクリアでないように思います。次作が良すぎる程良いだけに。リマスター盤は聴いていないのですが、改善されていれば良いですね。
こ のアルバムのメンバーが黄金期とされていますがジャズ臭が全く消えてしまい、過去の曲、特に2ndの"Wake Up Dead"や"Peace sells"をライブで演奏すると、なんか違うんですよね。理由はNick Menzaなんですけど、とても手数が多くて上手いし、リズムも正確なのは解るのですが、チューニングが低いからなのかプロデュースの問題なのか解りませ んがどうも違和感が抜けません。