まろちゃ日記

ねこ、料理、バンド、友、ビーズなど

ガラスの梨

2019-06-11 22:08:50 | 読書・マンガ
ガラスの梨 ちいやんの戦争
越水利江子 ポプラ社


笑生子(えいこ)は、弟の春男と拾ってきた
子犬キラを可愛がっていました。しかし
その頃日本は戦争中で犬を供出するよう
お達しが出ました。犬を供出すれば、叩き殺さ
れて肉は兵隊さんに、毛皮も兵隊さんの
着るものになると聞いた笑生子は、耐え
られなくなり、犬をリュックに
入れて空き家に隠れました。
それだけでなく戦争は、少女に
次から次へと苦しみを与えていきました。
疎開先での食べ物のない生活。
大阪を火の海にした無数の焼夷弾。
家を焼け出され、兄夫婦の家に身を
寄せたが、病気の母とともに邪魔者扱い
されました。

広島、長崎の地獄はよく見聞きしてきたが、
焼夷弾による、日本の各都市への攻撃も
凄まじいものだったことがよくわかり
ました。かけがいのない家族との別れ、
生き残ったものの苦難を細かく描いて
います。

コメント
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