9月14日(水)はれ
午前中データメンテナンスで仕事ができなかった。
というのはイイワケに過ぎないのだが、
せっせとチェックしている身としてはこたえるもので、
仕事というより雑談。
海外作品しか読まない会社の人と、本話になった。
海外作品しか読まないだけあって、マニアックチョイス。
いろいろおすすめをきいたり、わたしもすすめたり。
共通の本話になったが最後。
お互い長年戦っているプルースト話になった。
マルセル・プルースト
失われた時を求めて
ちょう文学。文学の中の文学書
鈴木氏による抄訳版
何も知らずにその本をわたしが手に取ったのは1996年とかそのあたりの事だった。
春樹に登場していることすら、かすかな記憶にしかない、
所謂ジャケ買いである。
上下巻で7000千円近い抄訳版
高価なお買い物であるうえ、コンパクトにされた本だとしらないものだから
ワケわかめなのである。
わかったのは、マドレーヌとゲルマントだけといいきっていい。
鈴木氏による、再翻訳で13巻におよぶ【失われた時を求めて】と出会ったのが2003年
こちらは単行本で一冊5000円近いのですが、
徐々に読み進めようと購入し読みはじめ、かれこれ9年が経とうとしております。
いまだにこの2冊
一向に進む気配がない。
ときどき読もうと本を手にして、気持ち程度の進み具合。
現在9年近い月日が流れているの。
時の流れとは進化であり、いつの間にか文庫がでてるのである。
文庫だったら持ち運べるから、鞍替えしよっかな的な誘惑。
文庫にかえたらもっと読み進めるかもしれない。
そんなちょっとした変化が欲しいくらい、たんたんたんたんたんと続く話なのである。
若かった頃よりも随分大人になった今は、わずかながら理解できていることがある。
それはプルーストはとてもナルシストであること。
ま、簡単にわかりやすくいうと三島由紀夫の春の雪の清様。
清様よりナルシストである。
ちなみに会社の人は5年越しで、ようやく12巻ということである。
もう終わりが見えかけているのだ。
わたしは9年で2巻。
一向に進まないが、そろそろそろそろ本格的に読みたいものである。
いつかちょっとでも理解したい。
そう思い、文庫を手にする日が近いことをさとった今日だった。
とかいいつつね、
いままでとっている、カラマーゾフもとおもうのだ。
こうやって横槍だらけの9年間。
プルーストとの戦いはつづく。。。
このままだと千夜一夜物語に辿り着く頃にはおばあちゃんかもしれない。