9月10日(土)はれ
数日前、秋の始まりを予感する空を見上げた。
澄みきった青い空に、入道雲が夏を放棄して散り散りになった
仲間とは認め合う気をなくしたカケラが漂っていた。
ひっそりと気の合う同士寄り添って。
僕はもうすぐそばに来ているんだよ。といいたげな空だった。
なのに、ちょっと意地悪なヤツがまだまだオレは撤退できないんだと
出しゃばって来て、翌日からはもわっと攻めてきた。
出しゃばらない彼は、強引なヤツとは取引すらしたくなく、
しばらく姿を消す事にした。
ケモノは秋が待ちどおしい。
早く澄みきった秋空に変わる日がこないかな。
日が暮れて長い夜が恋しい。
何かが欠落した、暑いとも寒いとも、
どちらとも言えない黄金色の似合う季節を激しく欲するのだった。
はじまりでもない終わりでもないものを求めて。。。