
先週から、ボビー・ブラウンの新譜『THE MASTERPIECE』がBGM。
ソロ・アルバムとしては1997年発表の『FOREVER』以来だから、
実に15年ぶり。前妻ホイットニー・ヒューストンが亡くなったり、
飲酒運転で逮捕されたり、いろいろあったけど、
どうにかアルバムをリリースできて、まずはめでたし、めでたし。
☆
楽曲の方は……正直、微妙かなあ。先行リリースされていた
「Get Out The Way」など悪くない。悪くはないのだけれど、
長いこと一線を離れていたためか、使用している機材の音色とか
妙に古臭い。それも、レトロを狙っての音を作り込んでいる訳でなく、
どうして今頃、こんなエレクトロっぽい曲を入れるかねえ?みたいな。
それなのに1曲目、大きく息を吸い込むようにして歌い出される
「Don't Let Me Die」みたいな曲では、ボビーの声に耳を奪われる。
☆
歌姫として連れ添いのホイットニーが偉大過ぎたり、
全盛期にダンサーとしての側面ばかりがフィーチュアされた弊害で、
ボビーの歌唱力が蔑ろにされているように常々思っているのだけれど、
意外と良いR&B歌手なんですよ。年を取って、良い感じで
ボーカルが枯れてくれば、さらに味わいが増すと思うのよ。うん。