goo blog サービス終了のお知らせ 

「トーヨー新報」食客日記

豆腐などの大豆(加工品)、こんにゃくを中心に、日本・世界の食文化……その他諸々について、あれやこれやと夢想する日々です。

ビートにしびれて

2012-06-28 09:04:46 | 黒い音

昨夕は、少しばかり時間を作れたので、中古盤を渉猟して歩く。
大昔の引っ越しの際に 手放したCDなどを買い戻したくらいで、
思ったほどの収穫は無し。あったらあったで散財してしまうから、
これでいいのかもね(「アマゾン」や「HMV」に注文中の品もあるし)。
しかし、各店舗の棚を見て回っていたところ、
Booker T & the M.G.'s のベスト盤があり、まあ
大体はオリジナル盤で持っているから 気乗りもしなかったんだけど、
それがベスト盤だった訳。で、曲名に邦題が付いているのよ。
そこでの衝撃が、1967年のヒット曲「Hip Hug-Her
……これが、何と「ビートにしびれて」。
       ☆
殿下マニアを公言するぼくならずとも、
1984年の『Purple Rain』からの1st シングル「When Doves Cry」の
邦題が「ビートに抱かれて」なのは よく知られているでしょう
(かつ原題と全く関係ない邦題の付けられ方wも)が、ひょっとして
それって、「ビートにしびれて」を踏まえてのものだったのか!と。
配給も同じワーナーだったしなあ。
ブッカー・Tもよく聴いていたとはいえ、リアルタイムではないから、
まさかの邦題にびっくりさせられた宵。

carpe diem

2012-06-27 10:49:57 | 黒い音

昨夜はキャリン・ホワイト、18年ぶりの新譜『CARPE DIEM(Seize The Day)』を
聴いていた。18年ですよ、18年! 真っ赤なドレスに身を包んだ彼女の
艶めかしさは当然、彼女の娘だって もう大学生になっていますし。
(今頃 知ってちょっと驚いたんだけど、テリー・ルイスと別れていたんだね)
声質が太くなったかな、とは感じたけど、落ち着いて 聴いていられます。
でも考えてみたら、往時でもぼくは、彼女がバック・コーラスに
回っていたりする方が好きだったかも。ジョニー・ギルの「Fairweather Friend」みたく。

帰ってきたエタ・ジェイムズ

2012-06-25 08:52:40 | 黒い音

エタ・ジェイムズの『Tell Mama : Comp Muscle Shoals Sessions』を入手。
オリジナル盤は1967年のリリースだけど、未発表音源を収録した上、
リマスターを施したもの。かなりブルース寄りのR&Bを聴かせてくれる女性で、
今年1月20日に亡くなっているのです(享年74歳)。
マッスルショールズで録音された『Tell Mama』は、バーボンが欲しくなる名盤。
アルバム劈頭を飾る表題曲「Tell Mama」が一番有名じゃなかろうか? 
でも、昔からこの曲を聴くたび、「帰ってきたウルトラマン」の
オープニング・テーマが蘇って……ベース・ライン、被っているよね? 
新マンの放映が1971年からだから、丸パクリしちゃったのかなあ。
ちなみに、ぼくが最初に買ってもらったシングル盤が新マンのOPテーマw。


8月のD

2012-06-21 12:39:46 | 黒い音

今年に入って、精力的にツアーや音楽フェスへの参加を行い始めた
ディアンジェロ……それでも“出す出す”詐欺は継続中?! 
一部で(12年ぶりとなる)新譜は8月にリリースとの噂も。
でも、ず~っと期待を裏切られ続けてきたリスナーとして、
時期については本気にしないし、当てにもしないw。
       ☆
だけど、共に制作に携わってきたクエストラブ(of ザ・ルーツ)が
「あいつは この新作で 180度違う方向に向かおうとしている。
プリンスが『DIRTY MIND』でR&Bファンを捨てたような
感じになるんじゃないかな」なんて語っているのを見ると、
どうしても 昂ぶってこざるを得ないんだなあ、これが。
       ☆
そうそう。ぼくの意見としては、殿下がR&Bファンを捨てたとは
決して思っていないし、『DIRTY MIND』(1980年)や翌年発表の
CONTROVERSY』(=邦題『戦慄の貴公子』)はチープな音像に、
強引にファンクネスを落とし込んだ傑作だと評価しているし。

My Candy

2012-06-14 12:09:01 | 黒い音

最近ようやく復帰(?)を果たしたボビー・ブラウンが在籍していた
グループがニュー・エディション。デビュー当初は明らかに、
ボビーよりラルフの方が センター・ポジションだったんですけどね。
個人的には、ボビーが抜けて、ジョニー・ギルが加入した時が最強ですけど。
       ☆
ま、それは置いておくとして、今回のBGMは
LL Cool JCandy」(1997年)。フィーチュアされるシンガーとして
ニュー・エディションからラルフ・トレスヴァントリッキー・ベル
NEの残り物(?)3人、ベル・ビヴ・デヴォーが大好物だった
ぼくには、垂涎の名曲です。NEのヒット曲「Candy Girl」が
モチーフにはあるのだろうけど、実際のバック・トラックに用いられた
サンプリング・ネタは、アレクサンダー・オニールの「Sunshine」!
どこまでもツボを突きまくってくれた佳曲でした。
       ☆
You will always be my candy
One day we will start a family
You will always be my candy girl
(You'll be my candy girl forever)
You will always be my candy
Want your love girl understand me
You will always be my candy girl

……君はいつだって ぼくのキャンディ・ガールだよ、と。

Don't Let Me Die

2012-06-12 12:05:02 | 黒い音

先週から、ボビー・ブラウンの新譜『THE MASTERPIECE』がBGM。
ソロ・アルバムとしては1997年発表の『FOREVER』以来だから、
実に15年ぶり。前妻ホイットニー・ヒューストンが亡くなったり、
飲酒運転で逮捕されたり、いろいろあったけど、
どうにかアルバムをリリースできて、まずはめでたし、めでたし。
       ☆
楽曲の方は……正直、微妙かなあ。先行リリースされていた
Get Out The Way」など悪くない。悪くはないのだけれど、
長いこと一線を離れていたためか、使用している機材の音色とか
妙に古臭い。それも、レトロを狙っての音を作り込んでいる訳でなく、
どうして今頃、こんなエレクトロっぽい曲を入れるかねえ?みたいな。
それなのに1曲目、大きく息を吸い込むようにして歌い出される
Don't Let Me Die」みたいな曲では、ボビーの声に耳を奪われる。
       ☆
歌姫として連れ添いのホイットニーが偉大過ぎたり、
全盛期にダンサーとしての側面ばかりがフィーチュアされた弊害で、
ボビーの歌唱力が蔑ろにされているように常々思っているのだけれど、
意外と良いR&B歌手なんですよ。年を取って、良い感じで
ボーカルが枯れてくれば、さらに味わいが増すと思うのよ。うん。

I Got Yo Number

2012-05-28 08:34:58 | 黒い音

お呼びがかかれば、のこのこと間抜け面下げて
どこにでも参上するさ。本当に呼んで欲しい人からは無視され、
白眼視されるのだけれど。それでも、いつだって身体は空けておく。
BGMにティーナ・マリーの「Call Me(I Got Yo Number)」。
リック・ジェームス
とのデュエットで、有無を言わせない1988年のヒット。
       ☆
Call me If you need some love and affection
Call me Just look in my direction
Call me For a little understanding child
Call me Hey girl I got your number

聴き比べ

2012-05-24 12:03:01 | 黒い音

ニュー・バースの「Wild Flower」(1973年)をプッシュしていると、
いろいろと聴き比べてみたくなる。
まずは、スカイラークオリジナル(1973年)から。
映像では全然見えないけど、キーボードがデイヴィッド・フォスター。
で、ぼくとかリアル・タイムで耳にしていたのが(世代がわかるw)、
カラー・ミー・バッドカバー・バージョン(1993年)。
この空間を活かしたボーカルの浮遊感は、Force M.D.'s
Tender Love」っぽいし、ジャム&ルイスのプロデュースだったっけ? 
だいぶ現在に近づいてきて最後に、サンプリングで使用した
ジェイミー・フォックスの「Unpredictable」(2005年)。
映画『Ray/レイ』や『ドリームガールズ』で好演しているのに、
昔、女の子に訊かれて、とっさに名前の出てこなかった悔しい思い出。

Kickin' Back

2012-05-23 12:03:03 | 黒い音

昨日「Youtube」で紹介した「Wild Flower」はライヴ・バージョン。
アルバム収録バージョンだと、こちら
ニュー・バースのバージョンが高名ではあるんだけれど、
それ自体もカバーで、スカイラークが元曲なのだねえ。
(ソウル・マニアやブラック・ミュージック・ファンには周知)
スカイラークには、大御所プロデューサーのデイヴィッド・フォスターが在籍。
それはともかく、レズリー・ウィルソンの燃えたぎるボーカルをもう一度。
L.T.D.時代の傑作「Kickin' Back」(1981年)だ。

Wild Flower

2012-05-22 12:26:32 | 黒い音

声だけでファンク!というボーカリストがいる。
例えば、レズリー・ウィルソン
彼の歌声だけで、もうどうしようもない心持ちに浸れる。
芸歴が長いだけに、様々なグループを流れ歩いている訳で、
ピュアなファンク・バンドとしてならば、L.T.D. を推すけど、
楽曲の充実具合ならば、The New Birth 時代になるかなあ。
ぼくの昨夜の独りDJごっこwは、ニュー・バース特集。
で、BGMには名曲「Wild Flower」(1973年)を――。
名曲過ぎてカバーも多々、タイトルのみの流用も目に余るほど。
       ☆
Let her cry
For she's a lady
Let her dream
For she's a child
Let the rain fall down upon her
She's a free and gentle flower growing wild

(拙訳 : 泣かせておきなよ
     彼女だって いっぱしの女性だもの
     夢見させてあげなよ
     彼女はまだ子供なのだから
     降り注ぐ雨に任せておこう
     彼女は自由にたおやかに 野の花として育つ)