総務省統計局では毎月、主要都市の「
小売物価統計調査」を公表し、
弊紙でも毎月、
豆腐、
油揚げ、
納豆、
こんにゃくの4品目について
まとめた表を掲載している。
この統計データ自体の読み方の留意点をいくつか記す。
☆
価格調査では、全部で
167の調査市町村が設定されている。
(うち都市別では、47の都道府県庁所在市に、
川崎、浜松、堺、北九州の政令指定都市4市と、
函館、旭川など人口15万以上の30市を加えた計
81市を製表)
この「
各調査地区内で、調査品目ごとに 販売数量または従業者規模
等の大きい店舗の順に、価格取集数に応じた店舗を調査店舗として選定」。
☆
(聞き慣れない言葉だが)
価格取集数は、調査品目・銘柄の区分
(豆腐など4品目は
A品目とされる)および
調査市町村の都市階級によって、定められている。
A品目の都市階級による価格取集数を記すと――
東京都区部 : 42
大阪市 : 12
横浜、名古屋、京都、神戸市 : 12
札幌、仙台、さいたま、千葉、川崎、広島、福岡、北九州市 : 8
新潟、静岡、浜松、堺、岡山市 : 6
上記以外の県庁所在市 : 4
上記以外の人口15万以上の市 : 4
☆
各調査品目(豆腐など)は、一定の銘柄(=
基本銘柄)を指定して調査される。
基本銘柄の出回りが少ない場合、その市町村の実情に即して、
出回りの多い銘柄(=
市町村銘柄)を定め、これを調査する。
ただし基本銘柄と言っても、豆腐ならば「
木綿豆腐・並」との指定にとどまり、
具体的な社名・製品名などは挙がってこない(総務省統計局統計調査部・
消費統計課物価統計室・小売物価調査係に、電話で確認しました)。
なお、豆腐などを含む食料が区分される
A品目とは、
「
主として消費者が居住地区近辺で購入する品目で、
地区間で価格差が見られる品目」である。
☆
調査時期は、毎月12日を含む週の水曜日、木曜日または金曜日のいずれか一日。
調査店舗で消費者に販売している通常価格を調査する。
――以上を踏まえて、例えば姫路市の場合、県庁所在市でなく
人口15万以上であるから、その価格取集数は4。
姫路市では、販売数量または従業員規模の大きい店舗の順に4店舗において、
豆腐ならば木綿豆腐・並の通常価格が調査されていることになる。