「トーヨー新報」食客日記

豆腐などの大豆(加工品)、こんにゃくを中心に、日本・世界の食文化……その他諸々について、あれやこれやと夢想する日々です。

統計のある暮らし

2011-05-31 12:05:17 | 業務連絡

定期的に本紙に掲載している4品目の「小売物価統計調査」ですが、
5月27日に4月分の統計表が公表されました。
ここでも気になっていたのが、東日本大震災の余波。
都市別の結果表は、都道府県庁所在市をはじめとする
81市がセレクトされていますが、3月分については
仙台石巻の2市のデータが上がってこなかったのです。
3月なんて、悠長に統計調査を行っているどころか、普通に
商品そのものが出回っている状況など、想像できなかった時期ですからね。
……致し方ありません。それでも、4月は全81市のデータが出揃いました。
放射能漏れなど、深刻な問題はまだまだ山積ですが、
徐々に「復興」へ近付いていければよいのだがなあと思います。

今更ながら

2011-05-31 08:44:28 | 日記

(以下の文章、すべて敬称略でございます。悪しからず。
「ムラカミハルキ」みたく、「コイズミタケオ」とか
「イシゲナオミチ」とか発音して欲しいの……無理かw)
以前、小泉武夫の著作を読み漁っていたのだけれど、
近頃は石毛直道に嵌まっているのです。
年代的には、少し遡った格好になるのかな。
小泉武夫が醸造~発酵食品で強みを発揮するのに対して、
石毛直道は文化人類学的にトータルな枠組みから
ぐいぐいっと、食という領域に分け入っていく感じですかね。
いや、お二方とも世界を駆けずり回る冒険家
という強烈なキャラは被っているのかなあ、とも思いますが。

Paint It, Black

2011-05-30 12:16:34 | 業務連絡

会社に入りしな、前田画伯と四コマ漫画のネームの打ち合わせ。
「節電ネタで行きましょうか?」と画伯から提案を受けている。
「画伯、節電ネタで思いつきました!」
「どうぞ」
「豆畑家でも節電を心掛けていて、常に消灯中なんです」
「……えっと……それで?」
「四コマとも墨ベタで塗りつぶし、最後で『節電に努めましょう』の文字だけ入れて」
「……私は何を描けば?」
「……墨かな? 真っ黒なコマを並べるだけ?」
「却下!」
(BGMは、ローリング・ストーンズ「黒く塗れ!」)

新しい相棒

2011-05-30 08:48:06 | 囁き

肌身離さず持ち歩いておかないと気が済まない物がある。
たとえば10年以上の付き合いになるPDAとか
(お陰で、未だに中途半端なスマートフォンに乗り換えられないw)
手拭いであるとか。最近、また新たに仲間が加わった。
スキットルである。フラスコ瓶とも言うのかな?
ステンレス製のミラー仕上げ。3オンス(約90ml)入り。
小ぶりなので、パンツの後ろポケットに無理なく突っ込める。
ワイルドターキーなどを注ぎ入れていれば、
(休日の日は)いつでもどこでも、チル・アウト。

豆腐干

2011-05-27 14:24:18 | グルメ

中国の食材に「豆腐干」なるものがあります。
別名「豆腐乾」「乾豆腐」などとも。
ぼくのよく利用する中国料理屋では、
細く麺状に切ったものが前菜に出されたりしますよ。
結構お気に入りで(食感は韓国製のジャガイモ麺に近いかも)、
単品で再オーダーすることもしばしば。
元々堅めに作った豆腐らしく、炒め物など油との相性が抜群です。

ジャスミン

2011-05-27 08:27:47 | グルメ

自宅ではいつも冷やしたジャスミン茶を飲んでいるのです。
元々は行きつけの中国料理屋で、はまってしまったもの。
芳醇な味わいの皿々を片付けていく折々、
口中から全身をすっと一本突き抜けて、何やら洗い流してくれる
爽やかなジャスミンの香りに惚れ込んでしまったのですねえ。
その店のジャスミン茶は、花弁だけでなく
茎のようなものまで丸ごと浸かっていたなあ。
お家ではそこまで本格的な茶葉は、なかなか調達できないので、
もっぱら「伊藤園」のティー・バッグwでお茶を濁していますが。

サングラス

2011-05-26 12:45:19 | 日記

視力が良くない。高校時代までは両目ともに 2.0 だったのが、
何の悪さが祟ったものか、急激に衰えた。
コンタクト・レンズを入れようにも、
これまた何の因果か、その昔、アポロ病に罹ったこともあり、
目が充血し易く、角膜にも傷が入りまくった状態なもので。
仕方なく、定期的に眼鏡を拵えてはいるのだが、まず
めったに掛けることはない(展覧会や、映画館・劇場で
後ろの席になった時くらいか)。余計なものを身につけたくないし、
動き回るにはなるべく持ち物を増やしたくないからだ。
そんなことを言っておきながら、サングラスが欲しくなった。
大正時代~昭和初期の文人が掛けていたような丸眼鏡タイプ。
本当はサングラスよりも、覆面の方が欲しいのだけれど、
日常生活に差し支えなく使用できるような覆面って、見当たらないしなあ。
ケンドー・カシンや獣神サンダー・ライガー(対ヘビー級戦闘仕様)のマスク希望w。

引き出し

2011-05-26 09:05:26 | 文学的な

着物だって何だって「とりあえずもらっておく」ということ。
そして、いったん引き出しに入れてみてから、
あとで整理すればいいでしょう? 
何も言ってもらえないのに比べたら、何か言ってくださるだけで、
ずいぶんありがたいことです。
ああ、言ってもらえて得をした。これでまた
『引き出し』が増える
」と考えればよいのです。
       ☆
みんな、同じことを言っているなあ。上記の言葉は市川春猿
ここでさらに感じ入ったのが、
「長年ずっと歌舞伎をご覧になっている年配の見巧者の方の意見も、
昨日初めて歌舞伎を観たという女子高生の方の意見も、
同じように受け入れるようにしています」という立ち位置。
「なぜなら、歌舞伎はそのどちらかのための芝居じゃないからです」
同感! 大きく頷きます。例えば、ぼくも小説などに対しては
(悪意でも皮肉でもなく)女子供という読者を想定します。
もっと理想を言えば、カルヴィーノ冬の夜ひとりの旅人が』に
現れる登場人物(たち)こそ読者の師表になるのですが……。

離見の見

2011-05-26 08:25:02 | 囁き

眼前の影の前で、僭主が踊って見せる。
僭主は昔、名の売れた振付師だった。
一挙手一投足をコピーすれば、それで売れる――
確信に満ちた僭主の前で、優秀な影は忠実に動きをなぞる。
しかし、その全く同じ動きが僭主を苛立たせる。
無理も無い。僭主がダンスを教授する相手は正に鏡像。
寸分の狂いもない仕草は、一つひとつが左右を反転した形。
僭主は独り、鏡の前で口汚く罵り、鏡像もまた口ぶりを真似る。
練習室の外では、群集がぽっかりとした空を見上げている。

クレームは華

2011-05-25 12:23:17 | 囁き

投げかけてもらえる言葉があればいい。
鵜の目鷹の目で紙面を読み込んでくれれば本望じゃないか。
また別面の「傾向と対策」が得られて、今後の糧となる。
挨拶代わりの大人な「面白かったです」よりも、
ハード・ヒットの方が優しいのだと、深く感謝するのであります。