「トーヨー新報」食客日記

豆腐などの大豆(加工品)、こんにゃくを中心に、日本・世界の食文化……その他諸々について、あれやこれやと夢想する日々です。

酵素について

2012-07-06 12:43:17 | 業務連絡

しばらく前に、購読者の方から某食品に酵素を使用した例が過去にないか、
調べてくれ――とのご依頼を受けたことがありました。
『広辞苑』では「生体内で営まれる化学反応に触媒として作用する高分子物質。
生体内で物質代謝に関与する。たんぱく質またはこれと補酵素と呼ばれる
低分子物質との複合体。熱・金属イオンなどによって活性を失う
」ものが
酵素ですが、実際の加工食品に使用されるとあれば、
厚生労働省の許可するところの食品添加物として表示されなければなりません。
       ☆
具体的に食品添加物として表示される酵素の名称は、
既存添加物名簿収載品目リスト別添1において
用途が酵素と明記されているものに当たります。
       ☆
アガラーゼ、アクチニジン、アシラーゼ、アスコルビン酸オキシダーゼ、
α-アセトラクタートデカルボキシラーゼ、アミノペプチダーゼ、
α-アミラーゼ、β-アミラーゼ、アルギン酸リアーゼ、アントシアナーゼ、
イソアミラーゼ、イソマルトデキストラナーゼ、イヌリナーゼ、
インベルターゼ、ウレアーゼ、エキソマルトテトラオヒドロラーゼ、
エステラーゼ、カタラーゼ、α-ガラクトシダーゼ、β-ガラクトシダーゼ、
カルボキシペプチダーゼ、キシラナーゼ、キチナーゼ、キトサナーゼ、
グルカナーゼ、グルコアミラーゼ、α-グルコシダーゼ、β-グルコシダーゼ、
α-グルコシルトランスフェラーゼ、グルコースイソメラーゼ、
グルコースオキシダーゼ、グルタミナーゼ、酸性ホスファターゼ、
シクロデキストリングルカノトランスフェラーゼ、セルラーゼ、
タンナーゼ、5'-デアミナーゼ、デキストラナーゼ、トランスグルコシダーゼ、
トランスグルタミナーゼ、トリプシン、トレハロースホスホリラーゼ、
ナリンジナーゼ、パーオキシダーゼ、パパイン、パンクレアチン、
フィシン、フィターゼ、フルクトシルトランスフェラーゼ、プルラナーゼ、
プロテアーゼ、ブロメライン、ペクチナーゼ、ヘスペリジナーゼ、
ペプシン、ペプチダーゼ、ヘミセルラーゼ、ホスホジエステラーゼ、
ホスホリパーゼ、ポリフェノールオキシダーゼ、マルトースホスホリラーゼ、
マルトトリオヒドロラーゼ、ムラミダーゼ、ラクトパーオキシダーゼ、
リゾチーム、リパーゼ、リポキシゲナーゼ、レンネット
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見覚え、聞き覚えのあるものもありますが、
予想を上回る以上に、酵素の名称が挙げられています。
さて、皆さんはどれに最も馴染みがあるでしょう? 


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