みずいろの旅

やさしいおもいのはねをひろげて

みずいろ詩集 №11 ~枯れ葉踏み~

2006-12-03 17:23:51 | みずいろ詩集
枯れ葉踏みに出かけた

『サクサクサクサク…』

いい音がする



『ザッザッザッザッ…』

顔を上げて見れば

同じように枯れ葉踏みを楽しむ人がいた

目が合い、微笑みが行き来



踏む人が変われば、音も変わる

天然の楽器のよう

地面に落ちた後まで、僕たちを楽しませてくれるんだね

みずいろ詩集 №10 ~慢性的弱腰~

2006-11-12 16:05:20 | みずいろ詩集
靴を左右逆に履いて、慌てて発ったけど
背中は見えない
今日も届かない
日に日に遠ざかるばかり

ここで足を踏み鳴らしていても、どうしようもないと
ベンチに腰を落とし
電車を2本見送り
2リットルの水で唇を潤す

転がり落ちるように階段を駆け下りる人が羨ましい
“上に上に”
それだけじゃなく
“下る”
そんな心理的余裕が、タフさが欲しい

明日になれば変われるだろうか?
1年後には欲しいものを手に入れているのだろうか?
わからない

ひたすら休みたい、今は
力の入らない、この手をダラ~ンとぶら下げて

みずいろ詩集はお休みです

2006-10-31 23:13:35 | みずいろ詩集
なんか最近、自分の詩に対して倦怠感を抱くようになっちゃっています。
とっても暗い、ネガティブな詩ばかりなんですよね。

ってことで、原点に戻りましょう。
僕の原点、詩を書き始めたきっかけ。それは、『プロペラ』というバンド。
高校時代にハマったんだよね。静岡ローカルのラジオ局でプロペラのベース?谷崎さんという方がレギュラー番組を持っていました。そこで、ある日流れた一曲、『クモノスキマ』が僕のことを歌っているように感じて。当時の僕の状況・心境を見事に言い当てたって感じ。その後、その番組で流れる全ての楽曲を必死にテープに録音して、何度も何度も聞き返したし、お店で売っていないCDを通販で買ってみたりした。
どれもいいんですよね、詞が。わかりやすい言葉、わかりやすい歌い方なんです。シンプルとも言えるけど、聴いていて元気になるっていうか、穏やかになるというか。うまく説明できないけれど。これは初期の頃のプロペラの話です。もちろんバリバリのロックもいいですよ。
久しぶりに聴いた結果、自分の詩が惨めに感じられたと同時に、こんな詩を絶対書いてやる!という気持ちになりました。書きますよ!

近いうちに小説もここに載せてみようかな?

みずいろ詩集 №9 ~生きることを目的として生きる~

2006-10-15 18:11:29 | みずいろ詩集
青年が走っている

何のために走るのだろうか?
走ることを止めてしまった、今の僕にはわからない
走ることの意味をずっとずっと、じっとこの場所で考えてたけど、わからない

誰かに会うため?
心に決めた目的地へと辿り着くため?
それとも走ることが好きで……。そうか!

走ることを目的として走る
それも悪くないな
何で今まで固執していたんだろう
走ることの意味に

みずいろ詩集№8 ~合羽の中で~

2006-09-18 18:00:04 | みずいろ詩集
2,3日前に作ったばかりの詩です。

 合羽の中で



 今日、久しぶりに合羽を着たよ
 合羽越しに皮膚に伝わる、雨による打撃
 何か心地いい

 見上げると
 頭上には霧雨
 そびえ立つ照明に照らされて
 まるで、光が降り注いでいるみたい

 ずっと見ていると可笑しな気分になる
 雨が空から落ちてきてるんじゃなく
 僕が空に昇っていくように感じる

 いつも傘ばかり差していたから気付かなかったんだね
 頭上には、こんなに美しい世界が広がっているということに 

みずいろ詩集 No.4 ~底に残ったもの~

2006-03-03 19:08:17 | みずいろ詩集
         ~底に残ったもの~
 
 パンドラの箱の底には希望が残っていたんだってさ  おめでたい話だよね  僕の体は空だ  何も残っちゃいない  燃え尽きた後の灰も吹き飛んだくらいね  もういちど炎を点したいけど  燃える材料がないのよね  愛とか夢は燃えるのだろうな  でもそれらはまるでない  果たして絶望とか喪失感ってのは燃えるのかな?  他に何か持ってたっけ?  探してみましょう  心の底を


みずいろ詩集 No.3 ~ka-su-mi~

2005-10-07 14:46:05 | みずいろ詩集
       ~ka-su-mi~
目の前が霞んでるんだ  本当に霧の中なのか  ボクの目のほうが曇っているのか  こんなんじゃ見まがってしまう  すべての真偽も  守るべき人の姿かたちさえも  キミがそこにいることさえもわからずに傷つけてしまうかもしれない  だから声を上げてほしい  ボクに確かに届く声を  『バカ!』とか『大っ嫌い!』とかでもいい  キミが近くにいることを知らせてくれれば  それでいいんだ  そしたら手を繋ごう  もうはぐれないように

みずいろ詩集 No,2 ~平面な地球で押しくらまんじゅう~

2005-09-08 21:12:38 | みずいろ詩集
        ~平面な地球で押しくらまんじゅう~                                                         先人が想い描いたように地球が平面なものだとしたら  人間がそこでプカプカ漂っているとしたら  僕のような弱いものは掴まるものもなく  また僕を繋ぎ止めてくれる人もなく  その縁から流れ落ちる滝に飲み込まれて  沈んで行くのだろう  そんな感じに淘汰されて世界には強い者だけが溢れる  沈んだ者はどうなるか  また這い上がってもいいが  果たして苦労してまで上がることに価値はあるのか  また落とされてしまう運命だ  ♪押しくらまんじゅう 押されて泣くな  押しておきながら泣くなだって  残酷なゲームだね  いや、押されてもひるむなってことか  負けたくなかったら押し返せ!!  

みずいろ詩集 No.1 ~Rosso o Azzuro~

2005-08-21 21:50:48 | みずいろ詩集
    ~Rosso o Azzuro~                                                              いつも当たり前のように遠くから見ていた大きなあの樹  あの樹の先に何があるのか考えもしなかった  何があっても怖くないと思ってた  だが近づくにつれてその先に何があるのか知りたくなった  進んでみてひとつだけわかったのは行く手に信号があるということ  あの大きな樹に遮られてあの信号が見えなければ  僕等無邪気に旅に興じれる  限界なんて知らずに  あの大きな樹が朽ちずにあの青信号を隠してくれれば  僕等のセットした髪型は乱れない  行き急ぐことなんてしないから  さあ、今あの樹の木の葉の隙間から見えるのは何色だろう  もし赤でも強行突破しようかな