千葉県市川市の消防設備点検"㈱宮川防災"ブログ「平たい話」

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消火器について・4 ―汚れ防止―

2008年04月08日 | 消火器
消火器に関するちょっとしたお話をしたいと思います。

皆さんの会社やビル、マンションの消火器はこんな風に
設置されていませんか?



よごれ防止のためにビニールを掛ける事です。

この行為は一見、何ともないようにも見えますが、
正直に申し上げるとルール上は微妙な所なのです。

と、申しますのも消火器について・3でも触れましたが、
消火器は1動作にて放射が出来るものとされております。
つまり、ビニールを掛ける事によりビニールを外す動作が増え、
それからレバーを握るため、計2動作と見なされてしまう場合があります。

そのため、査察の消防官によっては立ち入り検査の際に
あまり良い顔をしないケースもある模様です。


しかし、例えば外廊下や屋外での設置の場合、格納箱に入れても
どうしても消火器の劣化やサビが出てしまいます。

調理場の消火器などはとても油でギトギトになってしまったり、
はたまた海沿いの工場などでは海風により塩害で錆ついたりで、
耐用年数の8年より以前に状態が酷くなってしまいます。

当社としてはケースバイケースでビニールを使用します。
消火器も決して安い商品ではありません。
設備の点検、そして維持が我々の仕事なのですから。



それに関連して言えるのが、消火器を拭くという作業。
当たり前ですがとても重要な事です。
この作業をしない業者さんは世の中にかなりいらっしゃいます。

私は以前、この仕事に就く前に消火栓箱のメーカーにいたのですが、
ホコリやちょっとしたゴミが含んだ雨などの水分によって高確率で
錆を発生するのを嫌という程経験しました。

半年に一度、点検で一本一本ウエスで消火器を拭くだけでも、
消火器の容器の寿命は耐用年数まで持ってくれます。
当たり前ですが、この拭くという作業は最低限すべきだと思います。



これも消防設備士の仕事です。







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  TEL/FAX 047-338-0708
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