千葉県市川市の消防設備点検"㈱宮川防災"ブログ「平たい話」

千葉県市川市にて消防設備の点検・工事を承ってます。E-mail:miya-bousai@infoseek.jp

煙感知器とバルサン

2009年04月27日 | 消防設備について
メーカーさん等企業は29日からお休みのようですね。
宮川防災はカレンダー通りです。
とは言っても緊急の場合は休みなど関係ありませんが。。


先日、市川市内の保育園さんからご相談のお電話がありまして、

「バルサンを焚きたいのですが火災感知器は問題ないですか?」

との内容でした。
バルサンを大量に焚くと火災報知機が作動する可能性があります。
感知器の種類にもよりますが「煙感知器」の場合は誤作動する事が
考えられます。


煙感知器の参考画像です。

普通の煙ではなく、バルサンは殺虫成分を含むために
煙感知器内に流入してしまうと壊れてしまう事も多々あります。

この場合は感知器のヘッド部分を外す事で対応するのみですが、
一般の方にそんな作業はさすがに出来ません。

担当の先生には「バルサンを焚くその日にお伺いします」
とお伝えしました。もちろん、無料での対応です。

最近では住宅用火災警報器も殆どの地域で取付されているので、
こういったトラブルは一般家庭でも考えられます。
寝室に取り付られている住宅用火災警報器は煙感知器の可能性が
高いので、是非ともご注意下さい。


バルサンを焚かれる場合は感知器の有無を必ずチェックし、
誤作動が考えられる場合は必ず防災屋なり管理会社さんへ
御相談頂けると間違いないかと思われます。

火災報知機が鳴ってしまうと驚かれてしまうと思いますので。。




●消防設備等の点検、設置に関するお問い合わせは宮川防災(千葉県市川市)までどうぞ●

  宮川防災
  TEL/FAX 047-338-0708
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誘導灯の球切れ

2009年04月20日 | 消防設備点検・工事
誘導灯と言うとイメージが強いのはこちらではないでしょうか。



長方形の形をした、やや大きめのタイプです。
昔からあるこのタイプは中に蛍光灯が入っているため、
球切れをして点灯しない場合があります。
点検の際はその場で球交換を行う事が出来ます。



この正方形のものもしばしば見かけるのではないでしょうか?
高輝度型、と呼ばれます。コンパクトですよね。
但し中に入っている蛍光管も特殊な物が入っています。



向かって右側のランプが二つ付いているのがお分かりでしょうか?
右側の緑色は正常に常用電源で作動している事を示します。
しかし赤色のランプが点滅しているのは「間もなく球切れしますよ」
という合図なのです。これが厄介なのです・・・。

まずその特殊な蛍光管を取り寄せしなくてはなりません。
メーカーさんによって蛍光管が全てまちまちです。
取り寄せにも時間が掛かる上に、この蛍光管が意外とお高いのです。
普通の蛍光管ならメーカー問わずしてすぐに交換できるのですが。


更に困った所がこの赤ランプの点滅です。

球を変えても点滅が消えないケースが多いのです。
交換してから操作があるのですが、指定された通りに作業しても
点滅が消えない事が頻発するのが困ります。

今回、交換の依頼を受けました市役所の担当の方には事情を説明し、
納得した上で交換となりました。無事に赤色の点滅が消えたので
非常にホッとしました。


この高輝度タイプは球切れが少ない、というのが売りなのですが
切れる直前や切れた場合は結構厄介なのです。。

点滅はあくまで球切れが間近です、という目安ですので
完全に切れてからでも良いのでは?と私は説明しております。

某メーカーさんは誘導灯を製造中止にしたがために
蛍光管も製造中止、つまり球切れしただけで器具交換せざるを
得ないなんてケースもあるのが実情です。


点検する側、維持する側の立場に立った商品開発を期待してます。






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自己保持型の熱感知器

2009年04月13日 | 消防設備点検・工事
先日の火災報知機の遡及工事でも使用しましたが…
自己保持型の熱感知器、というものがあります。



通常の熱感知器とは少々、形が異なるのが分かるでしょうか。



画像が小さくてごめんなさい。
この画像が通常の熱感知器です。ちょっと様子が違いますね。
差動式スポット型、と呼ばれるもので最もポピュラーかと思います。

差動式スポット型感知器の難点は
誤作動した後に元に戻ってしまう可能性が高い点です。

実際の火事ならば温度が上がり続けているため問題ありませんが、
だいたい誤作動は温度が上がり続けないので感知器は復旧してしまい
調べに行っても確認灯が光っておらず元に戻っているケースが多いです。
これは構造上、仕方無いのです。

よって、どの感知器が作動したのか分からず終いになってしまいます。。
(※ベルは鳴り続けます。)


そこで当社は最近では自己保持型を取り付けています。
要するに一度発報した場合、信号が残るのが自己保持です。
煙感知器も一度発報すれば信号が残ります。

不良の感知器交換などでも出来るだけ自己保持に交換しています。
パナソニック電工(旧・松下電工)さんならば差動式も自己保持タイプも
値段が若干の差しかないため、こちらを選んでいます。
(※他社さんは残念ながら値段に差があり無理ですが。。)


誤作動している感知器が分からず困っている、
なんて場合はこちらに変えてみるのも良いのではないでしょうか。

但し、受信機のメーカーさんが他社(ホーチキ、能美、ニッタン等)さんですと、
パナソニック電工の自己保持型の感知器が合わないケースが殆どです。
現在付いている受信機がパナソニック電工(旧・松下電工)ならばご検討下さい。

パナソニックさん以外はちょっとお値段が高いですが、
感知器を一新するのも良い機会かと思われます、ご検討下さい。




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自動火災報知設備 遡及工事・2

2009年04月06日 | 消防設備点検・工事
自動火災報知設備の遡及工事。

ざっくばらんに言いますと元々は自動火災報知設備が必要なかった
建物が何らかの理由によって設置義務が生じ、取付を行う事です。
その理由は使用用途の変更や法改正など様々です。

そんなこの工事には先日も申した通り、既に居住者様がいらっしゃいます。
そのため居住者様や管理会社さんのお力添えがなくては絶対に出来ません。



貫通の様子です。室内は天井裏に配線出来るスペースがありますので
問題ありませんでしたが、共用部・つまり廊下への線出しはドリルで
貫通工事でした…全部で24部屋、全てこの作業です。
露出になってしまうためボックスを付けました。



自動火災報知設備は「送り配線」と呼ばれる配線方法でなければなりません。
簡単に言えば全ての感知器が1本の線で繋がっている、とでも言いましょうか。
枝で電圧を取ってはいけないのが自動火災報知設備です。

既存の建物への工事は本当に大変です。。
お住まいの建物でもしも工事が入るような事があるようでしたら、
是非ともご協力をお願い申し上げます。

そして何よりも消防さんと打ち合わせ。
これが最も重要です。現場の状況を説明し、何をどうすれば良いのか?
難題もご相談に乗って頂く事で道が開ける事が多いです。

この現場も消防さんの助言あってこそ設置工事が完了しました。

設置工事までには必ず着工届、設置届、そして検査という流れになります。
早い段階での打ち合わせをしっかり行い、スムーズな対応をこれからも
心がけていきたいと思います。



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