千葉県市川市の消防設備点検"㈱宮川防災"ブログ「平たい話」

千葉県市川市にて消防設備の点検・工事を承ってます。E-mail:miya-bousai@infoseek.jp

ABC粉末消火器10型、新規交換。

2011年12月09日 | 消火器
先日、お電話にてお問い合わせいただきました千葉市美浜区の
共同住宅のお客様(新規)より消火器の交換をご注文頂きました。

ありがとうござます。

現場には全部で20本の消火器が設置されていましたが、
全て1985年製でした。

以前もお話させて頂きましたが10年以上経過の消火器は
容器耐圧試験もしくは新規交換が必要となりました。

今回も新規交換にてご依頼頂きました。



1985年製となると26年が経過ですので交換です。
このビニールテープぐるぐる巻きは良く分かりません。。
錆びて使うのが危ない、と言いたいのでしょうけれども。



このように階段の腰壁についているので雨ざらしに。
錆びるのは当然です。移設なり、何か普段出入りされている
点検業者さんに出来ることがあるのではないでしょうか。。

私たち消防設備士は工事、点検、維持管理がお仕事です。



とりあえずはビニールを掛けさせて貰いました。
お金の掛からない範囲での対応です。

もしも当社が点検させていただくならば、
毎回点検時にビニールを掛け替えるか、もしくは
雨のかかりにくい場所に移設を提案するか・・・
はたまた消火器格納箱をお願いするか・・・

しかしながら階段も決して広くはないのが実情で、
BOXを置くと165mmほど出っ張ってしまうため
居住者さんの通行の邪魔になってしまうことも考えられます。


ご予算も含めその辺が難しいところではありますが、出入りの
点検業者さんには消火器をはじめ設備を大切にして欲しいです。

この度はご注文、ありがとうございました。
また何かありましたらご相談乗らせて下さい。





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消火器の耐圧性能試験について。

2011年05月30日 | 消火器
平成23年4月より消防法の改正がありました。
最も身近な消防設備である消火器についてです。



※個人住宅では下記内容は適用されません。
 あくまで防火対象物に対する法改正です。

http://www.fdma.go.jp/html/data/tuchi2212/pdf/221222_yo556.pdf

※ソース:総務省消防庁ホームページ

PDFファイルをお読みになるのも大変だと思いますので、
ざっくりとお話させて頂きます。

昨年起きた消火器の破裂事故を受けた改正内容ですが、
製造年より10年経過した消火器については容器耐圧試験を
実施
しなければならない、という内容です。

(※ハロゲン化物消火器および二酸化炭素消火器を除く。)

またこの試験を実施し合格した場合でも3年後に再び
容器耐圧試験が必要となる、とされております。

この法改正が意味する事は何か?と個人的な見解ですが
10年経過した消火器は買い換えて下さい、と捉えております。

容器の耐圧試験の金額が、正直申し上げて新品の消火器を
買うのと変わらない金額になるからです。
当社点検物件は元々、定期的に新規交換させて貰ってますが…。



こんな風にメーカーさんからも表示がされるように。

容器耐圧試験自体もはっきり申し上げて現実的な点検ではなく、
容器を水を使って専用機械で点検することに。

粉末消火器であれば薬剤を抜き、水を張って耐圧試験を行い、
更に容器内部を乾燥させてから薬剤充填とその場ですぐに
出来るものではなく、時間と手間がかかるゆえコストは
言うまでもなく掛かってしまいます。

建物内の消火器の本数次第で今後は詰め替えも1度あるかないか、
といったことになるのではと個人的には考えてます。

なお、この耐圧試験については平成26年3月31日まで猶予期間があります。

約3年弱の猶予期間に上手く消火器を新規交換されていく事をお勧めします。
平成26年4月からは10年経過した消火器については耐圧試験をしないと
点検結果報告書も不良事項となりますので。。

間違いなく新規交換されることをお勧めします。



また、今後は「業務用」と表示がされるようになりましたので、
ホームセンターなどで「家庭用」といったものを買わないよう
ご注意下さい。防火対象物は「業務用」をお買い求め下さい。

お気軽にご相談下さい。





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粉末と強化液。

2010年09月29日 | 消火器
やっとこさ工事の終わりが見え、パソコンの前に座っています。
あとは設置届を作成し、消防検査という流れです。


さて。

東京都内のマンション等を点検していると1フロアに2本、消火器があると
「粉末・強化液」をそれぞれ置いているケースが多いです。

東京都内独特の指導であります。



向かって左が粉末消火器10型、右が強化液消火器3型。

さて、粉末の消火器と強化液の消火器。
どんな違いがあるのか見てみましょう。

**********************************************

【ABC粉末消火器10型 ME-10B】

総質量 約5.1kg

薬剤質量 3.0kg

放射時間 約15秒(20℃)

放射距離 3~6m(20℃)

使用温度範囲 -20~+40℃

能力単位 A-3、B-7、C

標準価格(税込) 15,960円



【強化液(アルカリ)ML-3型S消火器】

総質量 約6.7kg

薬剤質量 3.0L

放射時間 約26秒(20℃)

放射距離 6~8m(20℃)

使用温度範囲 -20~+40℃

能力単位 A-1、B-1、C

標準価格(税込) 19,425円

**********************************************


能力単位のAは「普通火災」、Bは「油火災」、
Cは電気火災を示しております。


こうやって改めて見てみると面白いですね。

数字だけで見ても良くわからないと思いますので、
ざっくばらんにお話をさせていただきますと・・・。


粉末消火器は要するに「粉」ですのでそれらによって
火元を粉によって抑えつけ燃焼の連鎖反応を遮断する
「抑制作用」があります。

更には燃焼の際に必要な酸素を遮断する「窒息作用」があります。

但し粉ですので火元まで届く距離が若干短いですね。
放射時間もさながらではありますが・・・。



対して強化液消火器については「抑制作用」があるだけでなく、
pH12のアルカリ性の炭酸カリウムによる冷却作用がウリです。

具体的には強化液消火器は天ぷら油の火災などには非常に効果的であると
良く言われておりますね。液のため放射距離も長いです。

またアルカリ性の消火薬剤のため誤射した際に
金属などは錆びてしまうなどの問題が起きてしまいます。。
(※人体などにも優しい「中性アルカリ」の強化液もあります。)

あとはお値段がちょっとお高いのが難点でしょうか。。
中性はもっと高いです。。総重量もやや重たいですね。


どちらもしっかりとメンテナンスをしていればいざという
初期消火で活躍してくれることは間違いありません。

身近に置かれている消火器は粉末か、強化液か。
何となしに見て頂けたらと思います。





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消火器破裂事故について・2

2009年11月16日 | 消火器
昨日、あるテレビ番組で消火器に関する内容の放送がありました。
私も先ほど録画したものを拝見させて貰いました。

約2週間ほど前にこちらの番組の方から電話があったので
近々に放送があるのは知っていましたが…出来るのが早いですね。
それだけに放送内容がとても心配になりました。

当社への依頼内容はブログの画像や廃棄消火器の映像提供でしたが、
ちょうと廃棄消火器は出払っており対応出来ず。スミマセン。

正直、番組内容いかんでは名前が出る事が怖かったのも本音です。

肝心の番組の内容は…ちょっと疑問でした。
番組内容を要約すると「加圧は危ない、蓄圧が安全。」でしょうか。
番組構成も疑問を抱きましたし、少しねじ曲げられている印象でした。

※蓄圧式と加圧式については以前の記事にて説明があります。

蓄圧式は容器自体に既に圧が掛かっている状態です。
なので仮に容器の底などが腐食した場合、勝手に抜けてしまいます。

加圧式はボンベにて後から加圧するため、容器が腐食した状態のままで
使うと破裂してしまいます。以前の事故が起きたのも確かに加圧式です。

但し破裂したのは20年以上屋外に放置されて錆びた消火器です。
消火器の腐食は屋外など環境が悪くない限りは起こりにくいです。

そもそも、基本的に消火器とは何のためにあるのでしょうか。
初期消火するための設備です。いざという時に使えないのでは
全くもって意味がありません。


テレビの中で取材を受けられた業者さんに適格なコメントがありました。
年2回の点検義務がある防火対象物ではなく、
一般の家庭にある消火器には点検義務がなく事故が起こっている。

かなり編集されてしまってましたが、問題はそこです。
既に放置された消火器を今後どうして行くべきなのか。



そして点検・メンテナンスをするために私たち消防設備士がいます。
消防設備士乙種6類を持たないと容器は開けてはなりません。
(※当たり前ですが当社は父も私も所持しております。)

スタンドの方が開けた事自体が違法行為である事を番組の中で
もっとしっかり触れて欲しかったですね。


蓄圧と加圧については価格が定価では5000円以上蓄圧が高いです。。
こういったテレビの影響と言うのは大きいのでちょっと怖いですね。
値段はかなり違いますので宜しくお願い致します。


最後に、私個人的な意見としまして…

まず、8年過ぎた消火器については交換をお願いします。
これは防火対象物や家庭など関係なくです。


そして一番の問題は消火器自体の販売について。

残念ながらホームセンターには普通に消火器が売っています。
価格も恐ろしいほどの安い値段で売られてます。
(※防火対象物には向かない物が多いためご注意下さい。)

安価で消火器が一般の方でも手軽に入手できるようにしてしまった
メーカーさんにも責任はあるのではないでしょうか?

家庭用の蓄圧式の小さい消火器だけでなく10型の加圧式消火器が
ホームセンターで投げ売りされている現状。

これを何とかするのが先ではないでしょうか?
どこのメーカーとは言いませんが…(TVに思いきり出てましたが)
販売ルート自体も見直してほしいものです。




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消火器の廃棄について

2009年10月05日 | 消火器
先日お話した消火器の廃棄の件ですが、その次の日にまさに
業者さんに来て頂いたのでその模様を。



当社はとても小さなスペースなので3~40本程で来て頂いてます。
以前もお話しましたが現在リサイクル法の関係によって産業廃棄物では
取り扱ってもらえません。よって各メーカー指定先へ引き取りを
して頂いているのが昨今の現状です。

業者も個人の方も変わらずお金を払って処分して貰うのです。
これだけの本数になると結構な金額になり凹みます。。

それはさておき。
この日の廃棄消火器の古いモノを二つ紹介してみます。



少し見づらいのですが、1976年製。年齢にすると33歳。
こちらはお世話になっている工場さんから突然出てきた消火器。
処分して欲しいとの事で引き取らせて頂きました。



今回のナンバー1古株、1967年製。42歳、厄年です(笑)
当ブログを見て点検のご依頼頂いたお客様で見つかった消火器。

当社は点検の際、基本的には8年を過ぎた消火器は新規交換です。

お客様のご意向だったり8年以内の場合は詰め替えも行います。
全体の本数や製造年を見て出来る限り8年以内の消火器が並ぶよう
気を配るのも業者次第であります。
(※「8年」はPL法の規定のため、消防法上は問題はありません。)


よって、いつまでも詰め替えをし続ける業者さんもいます。

毎回新規交換を提案する業者さんもいます。


どちらも消防法上、問題はありませんが…
どうあれ安全な状態で消防設備を維持する事が大切です。

点検料金の安さをウリにしている所は良く見ると、
消火器が古いままの所が結構あるのでご注意下さい。
個人的には8年を経過した消火器の詰め替えには疑問を頂きます。

火災は初期消火が重要であり、その初期消火で最も身近で
消火能力が高いのはまぎれもなく「消火器」なのですから。。






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50型消火器の点検&詰め替え

2009年01月26日 | 消火器
消火器で一番普及しているサイズは「10型」と呼ばれる物です。



こちらは粉末消火器10型、薬剤が3kg入っており全体で約5kgの重さです。
高さが約45cmと言うと何となくイメージされやすいかと思います。

このように「〇型」と消火器はサイズを表記します。
現場に見合った消火器を設置する事になります。


さて、一般の方々にはあまり馴染みがないと思いますが
「50型消火器」が存在します。


お取引させて頂いてます市川市内の工場にて撮影しました。

この消火器はどちらかと言えば工場なんかで見られる物です。
薬剤量が20kg、総重量は42kgと重さで大きさが想像つくかもしれません。
高さも90cmほどとかなりの大きさです。

基本的には10型消火器同様、PL法によって規定されている
「薬剤耐用年数・5年」「容器耐用年数8年」は変わりません。
防火対象物内に設置されているものならば半年に一度定期的に点検し、
必要あらば機能点検、放射・詰め替えとなります。

よって詰め替えをしなければならない事があります。
しかし、一般的には業者さんは嫌がってやらないようです。。
重さ42kgですからね、かなりの重さです。

当社は詰め替えを行います。
方法は企業秘密ですが、現場にて詰め替え作業を行います。
(※とは言っても至って原始的な方法ですが。。)


50型消火器は非常に高価です。42kgという重量は大変ですが、
薬剤の詰め替え依頼を頂く事が多いのも実情です。
勿論、外観点検であまりにも容器に腐食が見受けられる消火器は
交換をお願いしておりますが…。

工場や危険物関係の施設などで詰め替えや点検をされていない場合は
一度当社にご依頼頂けたらと思います。

某原発のように火災が起きた際に消防設備が使えなかったでは
どうしようもありませんので…普段からの定期的な点検をお勧めします。

お見積り、ご相談などお気軽にお問い合わせ下さい。


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消火器について・6 ―モリタ防災テック―

2008年12月11日 | 消火器
消火器に関してまたお話したいと思います。


個人のお客様、法人のお客様問わずして新規交換や詰め替えの
相談をメールにて頂きますが価格のご期待に添えられない事があります。

確かにインターネット検索などをかけますと凄い価格が出ています。
ホームセンターでも非常に安価で売られているのが現状です。

これは当社がもっと勉強しなければならない部分なのですが、
価格以上に是非見て頂きたい点があるのでご紹介させて頂きます。



当社取扱会社であるモリタ防災テック製消火器を実際に他社さんと
比べてみて頂きたい点が消火器の底です。



左がモリタ防災テック製消火器、右が他社さん製になります。
どちらも同じ10型粉末消火器です。

消火器自体の厚さや塗装の厚さ、通気穴とモリタテック製は
非常に考えられて作られているのが良く分かるかと思われます。

消火器が一番傷みやすいのは消火器の底ないしハカマの部分です。



上記画像を見て頂けるとよくお分かりかと思います。
室内保管ではあまり起こりませんが、雨ざらしであったり調理室など
水気の多い場所ではこういった現象がしばしば起こります。

このような点を非常に考慮されてモリタさんは作られています。
宮田工業さんの消火器も本当に素晴らしい出来ですよね。

当社お客様には海辺の岸壁沿いの工場などがありますが、
塩害などに対しても明らかにモリタ防災テック製消火器は持ちが良いです。

消火器はどうしても『質<価格』となりがちですが、
設置維持をされる上でメーカーさんにも気を配って頂けたらと思います。

以前お話したPL法の容器耐用年数の8年も持たない場合もありますので。。。

またホームセンター・インターネット等で買える消火器の中には
詰め替えが出来ない消火器、防火対象物では使用が向かない物も
中には一部ありますのでご注意下さい。


当社も一層、価格を勉強できるよう頑張りたいと思います。
何かご不明な点がございましたらご相談下さい。



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消火器について・5 ―持ち方―

2008年12月09日 | 消火器
消火器の点検をしていると

「粉が出たりしないの?」
「中の粉出しちゃって掃除が大変だった」
「消火器はひっくり返すと出ちゃうんだよね」


と様々なお話を耳にします。
葛飾区内のマンションを点検中、そんな会話が多かったんです。

ひっくり返すと出てしまうのは泡消火器と言われるもので、
一般の建物では多く見られません。父の話では昔はそれが主流で
車の中で泡を吹かせてしまった業者もいた、なんて話です。


さて、今回は消火器の持ち方について触れてみたいと思います。
使用方法ではない点をあらかじめご理解下さい。
(※使用方法はコチラからどうぞ)


まず最初に気をつけて貰いたいのが「安全栓の有無」です。



指で持っているのが安全栓です。
これを上に抜いてレバーを握れば薬剤が放射されます。
なのでこの黄色い栓があるかどうか確認しましょう。



画像のように栓が抜けた状態で握ってしまったり、
倒してしまって薬剤が出てしまうケースが殆どとなります。
安全栓の有無は必ずチェックしてから持って下さい。



そこで一つはホース部分を持つ。
個人的には「△」です。ゴム製ですので痛む可能性があります。
あまりお勧めは出来ませんが安全ではあります。



そこでレバーの下の部分だけを持つのが私の持ち方です。
レバーの上部分を握ってしまうがために放射されますので、
下の部分だけを画像のように持てば問題ありません。

但し画像のように黄色い栓が抜けているのは火災以外では
宜しくない状態です。出入りの業者さんまでご相談下さい。



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街頭の消火器

2008年10月15日 | 消火器
ある方から「全然平たくないぞ」と言われてしまいましたので、
ちょっと息抜きになるようなお話を。

先日までブログ更新が滞っていたのには理由がございまして、
実はずっと都内に仕事で入っていたからなのです。

その仕事の内容が「街頭の消火器BOXの点検」でした。



こんな風に道端や家の一部と化しているのを見た事がありますよね。
この消火器は消防設備という扱いではなく、市町村や区によって
自主的に設置されている街頭の消火器、といった位置付けになるようです。


そのため設置基準や維持管理などは調べてみると各地域によって
まちまちで、非常に興味深い内容となっています。

逆に自治体によって管理されていない場合は町内会や自治会などで
自主設置・管理されている場合もございます。

但し同様に消防設備としての扱いではないようですので、
具体的な交換時期や詰替えの時期に関しては各地で異なっている模様です。



さて、そんな街頭に設置されている消火器BOXの点検。

今回はボックスの状態を判別し、更に不良は写真を撮らなくてはなりません。
私はお手伝いでしたが3人で1500個ほどを回りました。。。
単純計算だと一人500個のノルマですね…。
しかも殆どの消火器ボックスは腐食し、不良扱いだったのです。

移動手段は言うまでもなく「自転車」です(号泣)

5日かかって終わりましたが、お尻にデキモノは出来るわ全身筋肉痛だわ、
挙句の果てには住宅街のど真ん中でパンクし慣れない地を一人で1時間以上歩き彷徨い
やっとこさ見つけた自転車屋さんは・・・



こんな素敵な5日間でした(号泣)



真面目な話をここで少々。

実際に現場を見て回って感じたのはやはり屋外に設置されている消火器や
消火器格納箱ですので、かなり痛みは激しいのが殆どでした。



こんな風にボックス内部が腐食してしまうと消火器自体も劣化を引き起こし、
いわゆる「貰いサビ」を受けてしまいます。

犬にとっては格好のおトイレなようですので腐食はかなり激しいです。



これら街頭の消火器に関しては先にも述べたように自治体がそれぞれ自主的に
管理をされているため、半年に1度なり1年に1度なり点検をされるケースは
ごく希かもしれませんが、いざという時のためにも我々業者に点検を
依頼してみてはいかがでしょうか?

参考までに消防設備の場合はどういった具合に点検をしているのかを
既に当ブログで扱っておりますのでコチラを参考にしてみてください。

市川市内は町内会さんや自治会さんで管理されているようですので、
この機会に点検をご検討頂けたらと思います。

勿論、当社でも承らせて頂きます。


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消火器について・4 ―汚れ防止―

2008年04月08日 | 消火器
消火器に関するちょっとしたお話をしたいと思います。

皆さんの会社やビル、マンションの消火器はこんな風に
設置されていませんか?



よごれ防止のためにビニールを掛ける事です。

この行為は一見、何ともないようにも見えますが、
正直に申し上げるとルール上は微妙な所なのです。

と、申しますのも消火器について・3でも触れましたが、
消火器は1動作にて放射が出来るものとされております。
つまり、ビニールを掛ける事によりビニールを外す動作が増え、
それからレバーを握るため、計2動作と見なされてしまう場合があります。

そのため、査察の消防官によっては立ち入り検査の際に
あまり良い顔をしないケースもある模様です。


しかし、例えば外廊下や屋外での設置の場合、格納箱に入れても
どうしても消火器の劣化やサビが出てしまいます。

調理場の消火器などはとても油でギトギトになってしまったり、
はたまた海沿いの工場などでは海風により塩害で錆ついたりで、
耐用年数の8年より以前に状態が酷くなってしまいます。

当社としてはケースバイケースでビニールを使用します。
消火器も決して安い商品ではありません。
設備の点検、そして維持が我々の仕事なのですから。



それに関連して言えるのが、消火器を拭くという作業。
当たり前ですがとても重要な事です。
この作業をしない業者さんは世の中にかなりいらっしゃいます。

私は以前、この仕事に就く前に消火栓箱のメーカーにいたのですが、
ホコリやちょっとしたゴミが含んだ雨などの水分によって高確率で
錆を発生するのを嫌という程経験しました。

半年に一度、点検で一本一本ウエスで消火器を拭くだけでも、
消火器の容器の寿命は耐用年数まで持ってくれます。
当たり前ですが、この拭くという作業は最低限すべきだと思います。



これも消防設備士の仕事です。







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