金沢学院大名誉教授・木村弘道氏の絵画、西田哲学館へ 生前の約束果たす
 県西田幾多郎記念哲学館に寄贈される「老当益壮」=金沢市内 |
金沢学院大、金沢美大の名誉教授を務め昨年5月に77歳で亡くなった木村弘道氏の絵画が、かほく市の県西田幾多郎記念哲学館に贈られ、同哲学館で展示されることになった。木村氏の友人で生前、「いつか西田記念館に飾ろう」と約束を交わしていた永江輝代さんが寄贈を申し出た。永江さんは「木村先生の絵がようやく日の目を見ることになる」と喜んでいる。 木村氏は1929年、金沢市に生まれ、金沢美大で油絵を学んだ。東洋美術史の専門家として全国各地の大学で講義し、晩年は「実事求是」「風樹之嘆」など禅語や東洋の名言を、ランと竹の葉をイメージした長短の線で描く抽象画の制作に取り組んだ。 永江さんは約30年前に知人の紹介で木村氏と知り合った。木村氏の作品を当初から見続け、「漢字四字に込められた意味を考えながら鑑賞する作品は哲学館にふさわしい」と常々、話し合っていたという。 同哲学館に贈られる「老当益壮」は100号の大作で、10年前に永江さんが譲り受けた。木村氏の一周忌が過ぎたことから追悼の意味を込めて寄贈することになり、永江さんによると、同氏の作品はほとんど遺族の手元にあるため、一般向けに展示されるのは珍しいという。 2002年に開館した同哲学館は建築家安藤忠雄氏の設計として広く知られ、哲学だけではなく建築やデザインの関係者も多く来館するという。永江さんは「さまざまなジャンルの専門家に絵を見てもらえることになれば、木村先生も喜ぶと思う」と感慨深げに話している。絵画は10日に搬入される。 (北国新聞記事から)
わたしも美大生の頃、木村さんの美術史講義を受けた一人です。数年前に、永江さんからこの絵を見せてもらうまで、木村さんが絵を描いていたことを知りませんでした。西田哲学館・記念館にも何度か訪れたこともあり、感慨無量です。