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中川輝光の眼

アトリエから見えてくる情景
paraparaart.com ArtDirector

「石川コンテンツマーケット2010」(その2)

2010-03-21 | 金沢を歩く
「石川コンテンツマーケット2010」(その2)
 
この会場では、漫画家の永井豪さんと土山しげるさんのトークショーがありました。いずれも石川県と関わり深い人たちですので、地元の話題には事欠かない、そして会場には笑いが絶えない、次第に食談へと変わるのもこの時期ならでは・・・楽しめました。
 
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「石川コンテンツマーケット2010」を観る(その1)

2010-03-21 | 金沢を歩く

「石川コンテンツマーケット2010」を観る(その1)

石川県庁近くのホールで開催されている「石川コンテンツマーケット2010」を、観てきました。今月は、これまでに美術系の大学の「卒展」会場を訪れる機会が多く、主にIT関連の作品を観てきました。アニメーションからゲーム・ネットコンテンツまで、この分野の裾野はずいぶん広くなってきました。そして締めくくりが、この会場です。この会場には、IT企業を中心に大学・専門学校そして若い作家にいたるまで、それこそ多岐にわたる作品やレポートが並んでいます。わたしは「映像の未来はどうなるのか」や「仮想空間」「疑似体験」にも興味があり、ここにはそれを満たすだけの「予感」があります。特に「3DCG」の果たす役割と進化に・・・期待と同時に不安を覚えることが・・・逆説的な意味合いでの「心理的不安定さ」を感ずるのです。わたしたちは視覚的な表現媒介(絵画・写真・映像など)を通して、様々な情感や理念(物語)を伝えてきました。これからはもしかすると、(想定を超えた)「精神の領域」に深く入り込む映像時代が来るのかもしれない。

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ますます居場所がなくなる困ったものです

2009-12-28 | 金沢を歩く

(写真は旧四高校舎の一室)

ますます居場所がなくなる困ったものです

2009年の書籍と雑誌の推定販売金額が、1989年から20年間維持してきた2兆円台を割る見通しであることが25日、出版科学研究所(東京)の調査で分かった。前年より約900億円減の1兆9300億円程度にとどまる見込み。同研究所は「デフレの深刻化や日本経済の萎縮の波が出版業界にも押し寄せた」としている。 1~11月期の推定販売金額は、書籍が前年同期比4・5%減、雑誌が同4・1%減。書籍は村上春樹さんの小説「1Q84」がミリオンセラーになり話題を呼んだが、売れ筋の本の低価格傾向が続いた。雑誌も休刊が相次ぐなどして12年連続のマイナスだった。  同研究所の佐々木利春主任研究員は、電子書籍や図書館など出版物を安く利用したいという読者ニーズが増えていると分析。「来年も明るい見通しはない。映画やテレビとの連動などで需要の底上げを図っていくしかないだろう」と話している。(共同通信)

2009年の書籍と雑誌の推定販売金額が、2兆円台を割る見通しだとか・・・そうだろうなァ、以前から見ると本屋に人が少ない、寂しいよなァ・・・金沢の中心街(片町・武蔵)を見まわしても、本屋自体が減ってきている。わたしは「本好き」だから、街を散策するに「本屋・古書店」は欠かせないのです・・・楽しみが少しずつ減ってきている・・・ますます居場所がなくなる、困ったものです。

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劇団ジョキャニーニャ「ハムレット学園」を観に行く

2009-12-05 | 金沢を歩く

劇団ジョキャニーニャ「ハムレット学園」を観に行く

「劇団ジョキャニーニャ」の常連のように、今夜も観劇…奇妙な趣向(魅力)がこの劇団にはある・・・市民芸術村に行く。それが、あいにくの雨に少々濡れたがためか、心もちだるく、終始意識がぼんやり・・・体調がよくない。劇中、「猫が宙を見ている」みたいなセリフがあり、その場面に思わずうなずいている自分がいて・・・ぼんやり劇を見るのも、これはこれでいいと、気分だけなんだ今日は。そう、たしかに猫はふとあらぬ方向を見つめている・・・ことがある、何か「気配のようなもの」を感じているのだろう。むろん人間にもそれはあることだが・・・人間の場合は「夢や理想のようなもの」かな。脳内はひそかに劇から離れて、あらぬことを考えはじめている。一方劇中のハムレットは、しきりに悩みながらも「秘儀でカモフラージュされたジャンケン」を武器に、果敢に闘いを挑んでいる。個々の闘いも大いなる戦争も、根底には論理が単純化されてこそ『できる』ものと思わせる。学園を締め付ける陰謀術策と、それに立ち向かうハムレット、それをとりまく女子高校生たち、舞台はなにやらおかしな雰囲気に包まれていく。人間の勝手な思い込みによる不幸と猫特有の視線の先にある不幸とを、わたしはそれとなく見比べていた。むろん、不幸を差し引いたところの幸せも、ぼんやりと見ていた。劇団ジョキャニーニャの「ハムレット学園」、今夜も楽しめたよ、ありがとう。

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高野實さんの個展訪問(金沢)

2009-11-30 | 金沢を歩く

高野實さんの個展訪問(金沢)

昨日は、高野實さん(金沢美大時の友人)の個展会場を訪問しました。高野實さんは、二紀会所属の作家ですが、ここ数年シリーズ化した作品群には個展での発表がいいのかもしれない。「擬人化した動物」を描いてかなりの時が過ぎ、そのイメージがようやくキャンバスに定着し始めたようです。独自ユーモアにも違和感が少なくなり、色彩も破綻なく、イメージに適った形で融合してきている。高野實さんの制作姿勢は誠実そのものといっていい、現在の作品に至る要素の多くは学生時代既に在り、時とともに柔軟に変化している。音楽的リズム感が画面構成や色彩に見られることもそうですが、この人の「情感(優しさ)ある表現」が「わたしの眼」には最大の魅力です。(写真・左から3人目が高野實さん・私はカメラアイ)

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秋から冬に季節が変わるこの時期は加賀野菜の天下です

2009-11-19 | 金沢を歩く

加賀野菜に登録店制 消費拡大で生産振興を

金沢市農協で行われた加賀野菜取扱店の登録証授与式

 伝統的な加賀野菜の消費を拡大しようと、金沢市や農協、流通業者らでつくる市農産物ブランド協会(会長=佐子田正・金沢市農協組合長)は、取扱店の登録制度を新設した。市内外の販売店66店と、料理を提供する市内の57店が登録を済ませ、18日には市内で、登録証授与式が行われた。佐子田会長は「全国的にはまだ知名度が低い。市民や観光客に味わってもらい、ブランド力を向上させたい」と意気込んでいる。取扱店登録制度は、観光客らから、「どこで買えるのか」「食べられる飲食店を教えてほしい」という問い合わせが多かったことから導入を決め、10月20~30日に第1次募集をした。販売店の登録要件は、「加賀野菜ブランドシール」の使用を認められた野菜を積極的に販売し、適切な仕入れルートがあること。料理提供店の場合は、加賀野菜を使った料理を常に3品以上、または複数の加賀野菜を使用した料理を1品以上提供するよう努めることなど。この日、授与式に参加した平和堂青果課のバイヤー高田明彦さん(38)は「加賀れんこんなど地域密着の品ぞろえを強化したい」と話した。また、旬の加賀野菜料理を提供する「酒肴処春夏秋冬」(金沢市泉野町)の女将宮森昌子さん(50)は「金沢全体で、盛り上げていきたい」と制度の導入を歓迎していた。ただ、生産者は不足気味だ。市によると、15品目全体の栽培面積は約380ヘクタール、出荷量は約4870トン、農家数は約530戸。昨年度、さつまいもは65戸で2407トン、加賀れんこんは66戸で672トン、加賀太きゅうりは13戸で620トンを出荷した。一方、ヘタ紫なす、せり、金沢一本太ねぎ、二塚からしな、赤ずいき、くわい、金沢春菊の7品目は農家が10戸未満。契約栽培が中心で、市場にあまり出回わらないものもあるという。佐子田会長は「消費が増えれば、生産振興にもつながる。担い手を育てていきたい」と話している。(読売新聞)

  「どこへ行って(国内旅行)も同じだよ」とよく言われる。そのせいか、どれぞれの地域・県でも特産品など違いをアピールしている。金沢には「食の文化」があり、加賀野菜を使った伝統的な料理もあり、心配などしていなかったのですが…。近頃、加賀野菜の栽培農家が減ってきているらしいことを耳にする、何気ない不安を抱いてしまう。ふらりと出かけることの多いわたしには、各地の味が同じだとは思っていない。殊更強調するまでもないのだが、「金沢の味」は格別です。秋から冬に季節が変わるこの時期は、まさに加賀野菜の天下ですよ…。

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中村記念美術館(金沢)の秋

2009-10-31 | 金沢を歩く

中村記念美術館(金沢)の秋

 金沢の街中を歩いていて、季節の変わり目、しばらく時間を過ごす場所、それが中村記念美術館。わたしの好きな場所でもあり、時々のインスピレーションを得る場所でもあります。いわゆる、わたしの創作の源泉ともいえるところかもしれません。金沢の酒造業、中村家が収集した重要文化財を含む茶道美術の名品を収めています。この茶室は京都から移築したもので、数寄屋造り様式の美しい佇まいを見せています。季節は秋です。

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昨日は久しぶりの金沢散策

2009-10-19 | 金沢を歩く

昨日は久しぶりの金沢散策

昨日は穏やかな天候に誘われ、久しぶりの金沢散策に出たものの・・・道路工事の多さにいつものコースを避けるように・・・路地に彷徨う。それにしてもずいぶん歩きましたが、行き着く場所はいつものように「行きつけの○○」になります。挨拶もそこそこに、喉を潤す快感と世間話に身を委ねる。秋の話題の一つは、散策途中に見たこの光景「植物」の一時の旺盛さと悲哀・・・デジカメはわたしの助手、こういう場合にしっかり活躍しています。この界隈の情報と「一つのドラマ」を肴に杯を重ねる・・・。

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9月5日金沢市民芸術村「ヴォイスサークル・金沢3回公演」を観に行く

2009-09-07 | 金沢を歩く

9月5日金沢市民芸術村「ヴォイスサークル・金沢3回公演」を観に行く

9月5日、さわやかな秋風に身を委ねて、金沢市民芸術村「ヴォイスサークル金沢・3回公演」を観に行く。「ヴォイスサークル金沢」というのは、声を職業(演劇関係が多い)にしている若い人たちのグループらしい。声の出し方や声のもつ表現の豊かさなどを、VASC代表磯貝靖洋さんに学んでいるらしい。これらはパンフレットを見てわかることですが…わたしは以前に1度観ていますので、さらなる興味を持って・・・。今回は、前回よりも見せ方に工夫されている。金沢市民芸術村の演劇空間でなく、アート工房(pit5)を使っている。この空間は大きな階段状になっていて、空をイメージしやすくなっている。演劇のように動きの少ない、声(言葉)から物語をイメージ(視覚化)するには適した空間だと思います。
そして、かなり多様な「声の表現」を、わたしたちは知ることになります。詩の朗読から始まった…萩原朔太郎の「竹」、複数の声の力は想像を超える美しい響きを伴って、迫ってくる。民話、金沢の医王山の龍伝説を感情豊かに表現している、pit5の白い空間が生きた瞬間でした。落語劇・狂言劇と続きます、試みはいいのですが、間延びしたかもしれません。童話劇「おやゆび姫」と怪談「夢十夜」は、事前の知識もあり興味が膨らむものでした。声や言葉が教えてくれる、イメージの揺らぎとは、不思議なものです。そして、詩の朗読で終わったこの日は、充実の一日でした。金沢の文化施設と文化の中身を支えてくれる若い人に、感謝です。

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昨日は観劇「STAY」(金沢市民芸術村)に行ってきました

2009-06-28 | 金沢を歩く

昨日は観劇「STAY」(金沢市民芸術村)に行ってきました

昨日は蒸し暑い日でした。予定していた時間を多少早めて、食事と書店に行くことにした。いつもの回り道(道草)をしながら、夜の7時半頃には金沢市民芸術村につきました。ここは昔、大和紡績の工場だったところです。金沢駅にも近く、金沢市が跡地を買い取り、公園と文化施設に整備しました。音楽・美術・演劇など文化活動の諸点として、若い人の熱気あふれる魅力的な場として息づいている。わたしはこういった雰囲気が好きでよく訪れます(このブログでも幾度か取り上げている)が、今回は観劇「STAY」の紹介です。この「STAY」は、ドラマ工房(演劇養成講座)からの脚本をもとに構成されています。ですから「STAY」は、いくつもの劇団が協力して、今回の公演に至ったものです。東修作「私は、なりたい・・・」、玉野理子作「私の場合」、勢登香理作「サクラサクウソ」、市川幸子作「ある喫茶店の風景」の4部作を池田むこうさんがじょうずにひとつにまとめています。5人の脚本家、12人の役者、それに演出家・美術・照明・音響など多くの力がこの「STAY」を支えているのです。役者や劇団の固定フアンも多く、客席は熱気にあふれている(人気がある)、そして楽しんでいる。金沢大学の演劇(現役・OB)から老舗劇団北陸新協まで年齢層も広く、舞台は緊張と活気に満ちていた。金沢の演劇活動に、新たなエネルギーを感じました。喫茶店を舞台に行き交う人々の情感と、関わりのないいくつかの場面が時間の流れとともに交錯し、ひとつに溶け合っていく。一杯のコーヒー、香りとともに溶けていくクリームのような時間を、充分に味わいました。

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