なぜ日本人はクルマを買い換えなくなったのか?
All About
2015年11月25日 08時45分 (2015年11月25日 10時40分 更新)
10年以上、同じ車に乗り続ける人も珍しくない?
[拡大写真]
この数年、日本人は1台のクルマに長く乗るようになった。
少なくとも2000年くらいまで、
普通の人で2回目の車検が乗り換えタイミングだったと思う。
まだ十分使えるクルマを下取りに出し、
新車に変えたワケ。
現在の携帯電話に似ているかもしれない。
気分転換をしたかったのだ。
しかし最近の状況を見ると驚くばかり。
車齢10年など当たり前。
ちなみにレガシィで言えば先代の初期型や、
同じく先代のプリウスなども10年近い。
自動車専門誌を読んでいるようなクルマ好きでも同じ。
皆さん「欲しいクルマがない」と、
10年以上経ったクルマに乗り続けている。
なぜか? いくつか理由はある。
まず「性能的に進化していない」というもの。
なるほど10年前のクルマを見ても、
最新のクルマと機能的に変わらず。
例えば、衝突安全性などは15年くらい前から
目立った進化をしておらず。
動力性能やエンジンは、
むしろ地味になってきた。
そもそも欲しくなるような魅力あるモデルが減っている。
新型車はエコカーやコンパクトカーばかり。
趣味のクルマというより、
道具としてのクルマが大半を占める。
電話で言えば家の固定電話のようなもの。
買い換える必要無し。
壊れたら考える、といったイメージか。
一方、日本車の耐久性は素晴らしい!
10年12万kmくらいなら全く問題なし。
交換しなければならない部品だって
ほとんど無いと思う。
15年20万kmくらい乗っても、
ウォーターポンプや発電機に代表される
消耗部品の交換だけで走れてしまう。
乗り換えるより整備代の方が安いですから。
ということでクルマを乗り換える人に聞くと
「飽きたから」みたいなケースは少数派になってしまった。
「さすがに世間体が悪くなってきたので」という感じ。
ただクルマには寿命がある。
絶対的な新車の販売台数は、今後も大きく減らないだろう。
中古車の流通台数は減るでしょうけど。
今後どうか?
大きな技術革新がない限り、
現状のままだろう。
逆に考えれば「これは凄い!」という技術を開発できれば、
乗り換えを考える人も出てくるかもしれない。
もう一つは「中古車人気が高いクルマを作る」こと。
5年目で高く手放せれば、
新しいクルマに乗り次ぐ人も出てくるだろう。
(国沢光宏)
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20151125/Allabout_20151125_5.htmlより
All About
2015年11月25日 08時45分 (2015年11月25日 10時40分 更新)
10年以上、同じ車に乗り続ける人も珍しくない?
[拡大写真]
この数年、日本人は1台のクルマに長く乗るようになった。
少なくとも2000年くらいまで、
普通の人で2回目の車検が乗り換えタイミングだったと思う。
まだ十分使えるクルマを下取りに出し、
新車に変えたワケ。
現在の携帯電話に似ているかもしれない。
気分転換をしたかったのだ。
しかし最近の状況を見ると驚くばかり。
車齢10年など当たり前。
ちなみにレガシィで言えば先代の初期型や、
同じく先代のプリウスなども10年近い。
自動車専門誌を読んでいるようなクルマ好きでも同じ。
皆さん「欲しいクルマがない」と、
10年以上経ったクルマに乗り続けている。
なぜか? いくつか理由はある。
まず「性能的に進化していない」というもの。
なるほど10年前のクルマを見ても、
最新のクルマと機能的に変わらず。
例えば、衝突安全性などは15年くらい前から
目立った進化をしておらず。
動力性能やエンジンは、
むしろ地味になってきた。
そもそも欲しくなるような魅力あるモデルが減っている。
新型車はエコカーやコンパクトカーばかり。
趣味のクルマというより、
道具としてのクルマが大半を占める。
電話で言えば家の固定電話のようなもの。
買い換える必要無し。
壊れたら考える、といったイメージか。
一方、日本車の耐久性は素晴らしい!
10年12万kmくらいなら全く問題なし。
交換しなければならない部品だって
ほとんど無いと思う。
15年20万kmくらい乗っても、
ウォーターポンプや発電機に代表される
消耗部品の交換だけで走れてしまう。
乗り換えるより整備代の方が安いですから。
ということでクルマを乗り換える人に聞くと
「飽きたから」みたいなケースは少数派になってしまった。
「さすがに世間体が悪くなってきたので」という感じ。
ただクルマには寿命がある。
絶対的な新車の販売台数は、今後も大きく減らないだろう。
中古車の流通台数は減るでしょうけど。
今後どうか?
大きな技術革新がない限り、
現状のままだろう。
逆に考えれば「これは凄い!」という技術を開発できれば、
乗り換えを考える人も出てくるかもしれない。
もう一つは「中古車人気が高いクルマを作る」こと。
5年目で高く手放せれば、
新しいクルマに乗り次ぐ人も出てくるだろう。
(国沢光宏)
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20151125/Allabout_20151125_5.htmlより