大学の授業にかかわる話題

授業日誌・キャリア・学びのスキルについて

ビジネスにおける見抜く力

2015年04月25日 23時57分04秒 | 学習支援・研究
人間心理を考えた現金引き取りセール 
-セブン&アイ・ホールディングス会長兼CEO 鈴木敏文
プレジデントオンライン
2015年4月12日 15時15分 (2015年4月13日 15時20分 更新)
(09年6月15日号 当時・会長兼CEO 文=勝見 明)

[拡大写真]鈴木敏文氏

ほとんどの人には見えないのに、新しいトレンドを読み、
ビジネスに活かしていく人がいる。
見えないものの中から本質を.む力――。
これこそが「見抜く力」なのだ。
それができる人は、やはり、もう一歩踏み込み方が違う。
そのベースになっているのが物事に対する関心や疑問だ。
何か「What(現象)」に関心を抱いたら、
「Why(本質)」を問う。そこでさらに「本当?」
「それから」と一歩踏み込むことで、物事の本質が見えてくる。
たとえば、飲料に占めるお茶のシェアの高まりに関心を持ち、
正確な数字がわかったとする。
それが「What」に当たる。
そして「健康ブームだから増えている?」
「国内産の原料で安全だから?」などの「Why 」を
仮説検証していく中で、「カロリーが低いから」
といった本質がひらめいてくる。
別な言い方をすれば、お茶が売れているという現象=事実が「A」という
引き出しにインプットされたとき、
健康ブームという別の「X」の引き出しが開いて関連づけられる。
そして、「カロリーが低いから」という本質が見出されるようになるのだ。

人間心理を考えた現金引き取りセール
どの家庭もタンスの中に服があふれているように、
先進国の中でも日本は消費が最も飽和した国です。
消費は飽和すればするほど、
買い手の心理に大きく左右されます。
一方、不景気になると、人々は
景気に関する情報をマスコミから得ようとします。
そのため、厳しい状況を並べる報道によって人心が萎え、
消費者心理がいっそう冷えてしまうのです。
ただ、これを裏返せば、ピンチをチャンスに変えられます。
消費が心理によって左右されやすくなっているため、
逆に人心を温める仕かけを講じれば、必ず反応がある。
キャッシュバックのキャンペーンや
現金下取りセールが好評を博したのはまさに、
消費者の気持ちが温まる企画だったからです。
1万円の商品を8,000円で買うのと、
一度払った1万円から2,000円が現金で戻るのとでは
心理的な効果がまったく違います。
下取りもそうです。タンスの中の着なくなった服は
価値はないのに捨てられない。それは
本能的なものです。でも、
下取りであれば価値が生まれる。ならば、
お金に換えて買いものをしようと思う。それが人間の心理です。
数字は、自分なりに立てた仮説を検証する道具でしかない。
何の検証もせずに、数字が
すべてを語っていると思うのは大間違いです。
(09年6月15日号 当時・会長兼CEO 文=勝見 明)

私の場合、来店する1日2,600万人の顧客の日々のデータを見ながら、
消費者の心理が今どんな状態にあるかを感じている。
私は経済学者でもアナリストでもありませんから、
皮膚感覚だけでいっているのです。
それが多くの場合、当たっているのです。
誰でも日々の仕事の中で顧客の本当の姿を実感できるはずです。
この皮膚感覚を大切にし、自分なりに仮説を立て、
結果のデータで検証する。
この習慣をつければ、世に出回るデータや
見当違いな分析に振り回されずにすむでしょう。
(06年4月3日号 当時・会長兼CEO 構成=勝見 明)

小宮一慶氏が分析・解説
鈴木氏は人間の心理を見抜く能力に実に長けている。
衣類を5,000円の買い上げ金額ごとに1,000円で下取りする
「キャッシュバック・キャンペーン」。
ほかの量販店では7割引きも珍しくないのに、
この実質2割引きになぜ人が押し寄せるのか。
人間誰でも現金を手にするほうが嬉しい。
それに加えて、タンスから不要な服がなくなれば
エコにもつながる魅力も大きかったのだ。
鈴木氏はエコノミストたちが使う官製データを鵜呑みにしない。
1日2,600万人もの来店客がもたらす日々のデータから仮説検証を繰り返す。
そこで物をいうのが、長年の経営で磨いた「皮膚感覚」なのだ。
それはコンビニの利便性向上にも活かされている。
セブン-イレブンの店内にATM(現金自動預払機)を設置しようという発想は、
金融関係者からはまず出てこないだろう。
ATMは金融機関の店舗内にあるものとの発想から抜け出せないからだ。
また、現金の管理や安全性などから
「できない理由」をどうしても考えてしまう。
とはいえ、当初社内外から
「素人がやってもうまくいかない」
「儲けにならない」などの反対意見が出たはず。
それを跳ね返せたのは、コンビニの本質的な役割が
顧客の利便性向上にあることを見抜き、
半歩先の顧客ニーズを考え続ける鈴木氏だったから。
もちろん事業に対する全責任を負う覚悟を持って臨んでいるので、
社員も最後には惜しまずに力を注ぐようになる。

----------
小宮コンサルタンツ代表取締役 小宮一慶 
1957年、大阪府生まれ。京都大学卒業後、東京銀行(現・三菱東京UFJ銀行)に入行。
96年に小宮コンサルタンツを設立し、現職。
『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』など著書多数。
----------
小宮コンサルタンツ代表取締役 小宮一慶=総括、分析・解説

http://www.excite.co.jp/News/economy_clm/20150412/President_14934.htmlより

関東と関西の食パンはなぜ違うのか

2015年04月25日 13時16分53秒 | 学習支援・研究
8枚切り食パンはGHQの指令!? 
関東と関西の食パンはなぜ違うのか

All About 2015年4月12日 07時45分 (2015年4月12日 08時50分 更新)


[拡大写真]普段何気なく食べている食パンにもGHQの影響が……。
5枚、6枚、8枚の由来とは


4月12日は「パンの日」。
これはパン食普及協会が、1983年に制定したものだそうです。
さて、パンの中でも国内消費量が最も多いとされる「食パン」ですが、
その枚数に関東関西で違いがあるのをご存知でしょうか?

関東で最も一般的とされるのは「6枚切り」
これが関西になると「5枚切り」が主流になり、
関東では普通に売られている「8枚切り」は
関西の店舗ではほとんど見かけません。

関東で「8枚切り」の食パンが売られているのは、
戦後の進駐軍の影響
がそのまま根付いたからだと言われています。
戦後、進駐軍がサンドイッチ用に
8枚切りの食パンを作るよう東京のパン製造会社に依頼。
それ以降、関東では8枚切りの食パンが引き続き売られ、
進駐軍から大きな依頼
がなかった関西では
薄い食パンが根付かなかったそう。

また、関東で売られている食パンの主流が6枚切りなのに対し、
関西では同じメーカーのものでも、
より厚みのある5枚切りがデフォルト
になっているのは、
関西は粉ものの「ふわふわ感」を重視する土地柄だからという説も。
こんな食パンの裏話、ビジネスランチの席で披露すると、
手もとのパンがさらに美味しく
感じられるかもしれませんよ。

http://www.excite.co.jp/News/column_g/20150412/Allabout_20150412_2.htmlより