路地町家

再生保存した小さな町家のお話です。
それに京都のこと。感動したこと。時には猫も登場したり。。。

火袋(ひぶくろ)

2009-01-08 | 改修の記録
京町家では、火を使う場所がハシリニワだけになるよう作られています。
そしてハシリニワの天井は、大屋根まで吹き抜けになっていて
この高い空間を「火袋」と呼びます。

「火袋」は、火災に配慮して作られた空間で
もし火を出してしまっても、天井への燃え移りを防いでくれます。
また高温の煙の充満も防ぎ、高窓を開けると換気も出来ます。

その分冬は寒いトオリニワですが、返って居間の温かさが際立ち
家庭の団欒を濃密にさせる効果があったように思います。

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 七草粥 | TOP | 古い井戸 »
最新の画像もっと見る

post a comment

Recent Entries | 改修の記録