日本は自動車で強い状態は続いている。しかし、将来を見れば、
安泰ではない。自動車は将来EV車と自動運転になる。そうなった
ときに、日本の強さが維持できるかどうかは大いに疑問だ。
実際EVでは、中国企業BYDが日本に進出しようとしている。
いくら金融緩和で、低金利にしても、
円安を続けても、あるいは、政府が補助金を出しても、
この状態を解決できる訳ではない。むしろ、それらは、
企業が何もしなくても ぬるま湯的環境で過ごすことを可能に
してきた。現状を変えるには、企業がぬるま湯から抜け出し、
開発に取り組む必要がある。それができていない現状が続けば、
日本は過去に蓄えた対外純資産を食いつぶしてゆくしか
方法がない。これで週十年は生き延びられるだろう。
しかし、蓄えが無くなつたらどうなる?
しばらく前に、アメリカの経営者イーロン・マスク氏が
<<出生率が死亡率を上回るような変化がない限り、
日本はいずれ、消滅するだろう>>
とツィツタ‐(現在・X)に投稿した。それより先に、日本は
収入がなくなるために消滅しそうだ。
以上、 プア・ジャパン(気づけば貧困大国)
野口悠紀雄氏著 (朝日新書)91ページより
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