平成の関ヶ原を制したのは、小泉純一郎率いる軍勢であった。岡田克也率いる軍勢はばったばったと、討ち死にした。
これで、徳川家康の治世のように、今後、何十年、何百年と続く自民党による太平の世が始まるのか。それとも、徳川慶喜のごとく、江戸時代末期にいわばカリスマとして大政奉還を行ったように、自民党政治に引導を渡し、まさに自民党をぶっ壊し、これが終わりの始まりとなるのか。
おそらく、自民党がこれだけ大勝したことで、政権交代が実現するのはかなり遠のいてしまった。今後4年間は、おそらく解散ということもないだろう。しかし、今後、どうなるかはわからない。宮崎哲弥さんが某番組でも述べられていたが、オセロゲームのように次の選挙では、民主党が大勝する可能性もある。
自民党を白とすると、今度の選挙で自民党はとにかく、あらゆる手を使って、黒を白に変えようとした。その結果、オセロ盤は今、ほとんど白の状態である。しかし、勝負はまだ終わっていない。オセロの勝負の分かれ目は、角の4マスである。その4マスの取り方で、一気にひっくり返せる。つまり、民主党が角の4マスを上手く取れれば、一気に政権を取れるのである。
もちろん、そのためには民主党は必死に努力しなければならない。今度の選挙で何が悪かったのか、何が足りなかったのかをしっかり分析し、もう今このときから、次の選挙に向けて準備を始めなければならない。次のリーダー選びも重要である。
私自身、小泉さん率いる「新しい」自民党に賭けるか、それとも政権交代を実現するために民主党に賭けるか、迷った。最終的には政権交代を実現してもらいたいとおもったが、しかし、結果がこうなった以上、「新しい」自民党、小泉さんに期待するしかない。
小泉さんの長年の持論、郵政民営化が実現してしまって、あとは惰性で任期をやり過ごす、なんてことはないように、しっかりやってもらいたい。
私は岡田さんの真面目で、ある意味、愚直なところに魅かれ、この人ならいろんな癒着を断ち切ってやってくれるだろうと、期待していました。
党首討論でも、小泉さんが同じようなことを繰り返しているのに対し、岡田さんは一つ一つ丁寧に論じているように思いました。
まぁ、こういう結果になった以上、民主党はしっかりしたリーダーを(私は前原さんが良いと思いますが)選び、謙虚に頑張ってもらいたいと思います。
おっしゃるとおりだと思います。
選挙の結果が出た後、民主党の敗因を小泉劇場のせいとか、国民は騙されているとか、結果を直視できないコメントが多く、あきれてました。
敗因は何か、民意はどこにあったのか、それをきちんと検証する事が民主党には必要だと思います。
それができるようになって初めて二大政党制になるのだと思います。