郵政法案を衆院委可決<産経新聞>
賛成338票、反対138票、という圧倒的多数で郵政法案が可決された。このままおそらく参議院も通過するだろう。
賛成票の中には、野田聖子氏の票も含まれている。野田氏に対して特別の思い入れはないが、ここまできたら、筋を通して反対票を投じるか、それができないなら議員の職を辞するべきだと思う。でなければ、政治家の信念とはそんなものなのか、有権者は本当にがっかりする。
さて、これで今の日本郵政公社は、ちょうど2年後の2007年10月に解体され、あらたに「日本郵政会社」としてスタートする運びとなっている。
小泉さん、竹中さんらが言うように、これが本当に真の改革なのか、それとも、反対派がいうように欠陥法案なのか、それは実際民営化された後、数年経てば自ずと明らかになる。民営化されて数年後と言えば、2009年あたり、つまり、次回の衆議院総選挙では、郵政民営化は真の改革なのかどうかが問われる選挙となる。
そのときに、郵政民営化はウソの改革だ、という流れになれば、亀井氏や綿貫氏らがまたのこのこ出てくるのは気に食わないが、反対派の主張が正しかったということで、自分たちが主導権を握ることもできる可能性がある。総理候補とされた平沼氏らはそういうことも見据えているのかもしれない。だから、野田氏も長い目で考えるべきだった。
もちろん、数年後に、「郵政民営化、失敗しちゃいました」ということになってはいけない。郵政以外にも課題は山積みでもある。
以前、新聞でこういう言葉を発見した。「偸安(とうあん)」、意味は目先の安逸をむさぼること、だそうだ。小泉さんをはじめ、チルドレンの皆々様、この言葉を自分自身の戒めとして、心に刻んで、政治活動に励んでもらいたい。