私の携帯の留守電には、3件の伝言を入れることができます。
毎週、月曜日の夕方、健太郎からの伝言が入ります。
「けんたろうです。おやつたべて、少し、遊んでるから早く帰ってきてね。」
毎回、だいたい同じ言葉が録音されたメッセージを聞いて、
健太郎に「今から、帰るよ。」コールをしてから
そのメッセージを消去するのが、毎週のパターン。
でも、昨日のメッセージ…。
「けんたろうです…。
おかあさん、どうして、こんなに おそいの…?
ボク、ちゃんと しゅくだいしてるから…。
はやく いえに かえってきてね…。
バイ…バイ…。」
泣きながら、ひとこと、ひとこと、しゃべっているけんたろう…。
日の暮れるのが、ますます早くなって、
一人帰った家も暗くて、待っても、待っても、
私が帰ってこないように感じてしまったのでしょう。
練習が終わってから、すぐに電話をし、
家に飛んで帰って、けんたろうのことを抱きしめた私です。
一足先に帰っていたゆうとが、
「オレの顔見ただけでも泣くねん…。」と困っていました。
「月曜日は、集会所においで。そこで遊んでいていいから。
お母さんと一緒に帰ろ…。」
これから、もっと暗くなります。
練習の終わる時間は変わらなくても、
待っている間の気持ちは全然違いますよね。
そんなに寂しい想いをしたのに、眠る時、
「おかあさん、だ~いすき☆」と笑ってくれるけんたろう。
「おかあさんも、けんたろうのこと、だ~いすきだよ。」
そう言いながら、なんだか泣けてしまいました…。