Mamiのひとりごと

楽しいことも、悲しいことも。

誰に何の遠慮もなく・・・

2010-08-17 | 私のつぶやき
今日の朝日新聞の天声人語に目が。

文頭には、腎臓移植を受けた女児の母が

提供者へ送った言葉として

「命を確かに引き継ぎました。お陰で娘は元気に小学校へ通っています」


最後には、ドイツに渡り心臓移植を待つも残念ながら

臓器を提供する身となった少年の親が、

提供を受けた患者さんへの言葉として

「誰に何の遠慮もなく、すくすくと成長してほしい」

とありました。



この誰に何の遠慮もなく”という言葉に、私は惹かれました。


その通りだと思ったのです。

ドナーから提供を受けても、

患者は、誰に何の遠慮することなく普通に生きてほしい。




今の社会って、

移植を受けた患者や家族へ

「ドナーに提供してもらったことに感謝せよ!」

という無言のプレッシャーを、

掛けている雰囲気がありませんか?





移植したとき、

患者や家族はドナーに感謝しないわけがないのです。


それで十分じゃないですか。


その後は、誰に何の気兼ねなく、その人の人生として歩んでいただければ、

それでいいじゃないですか。


あえて周囲が思い出させる機会を作ることはないでしょう。



提供を受けたことを、忘れるほど元気になることはいいことじゃないかと思います。


黙って見守っているのが、周囲の支援ではないでしょうか。
コメント (4)