Mamiのひとりごと

楽しいことも、悲しいことも。

誰に何の遠慮もなく・・・

2010-08-17 | 私のつぶやき
今日の朝日新聞の天声人語に目が。

文頭には、腎臓移植を受けた女児の母が

提供者へ送った言葉として

「命を確かに引き継ぎました。お陰で娘は元気に小学校へ通っています」


最後には、ドイツに渡り心臓移植を待つも残念ながら

臓器を提供する身となった少年の親が、

提供を受けた患者さんへの言葉として

「誰に何の遠慮もなく、すくすくと成長してほしい」

とありました。



この誰に何の遠慮もなく”という言葉に、私は惹かれました。


その通りだと思ったのです。

ドナーから提供を受けても、

患者は、誰に何の遠慮することなく普通に生きてほしい。




今の社会って、

移植を受けた患者や家族へ

「ドナーに提供してもらったことに感謝せよ!」

という無言のプレッシャーを、

掛けている雰囲気がありませんか?





移植したとき、

患者や家族はドナーに感謝しないわけがないのです。


それで十分じゃないですか。


その後は、誰に何の気兼ねなく、その人の人生として歩んでいただければ、

それでいいじゃないですか。


あえて周囲が思い出させる機会を作ることはないでしょう。



提供を受けたことを、忘れるほど元気になることはいいことじゃないかと思います。


黙って見守っているのが、周囲の支援ではないでしょうか。
コメント (4)    この記事についてブログを書く
« 2010年・お盆 | トップ | 暑いから »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
見守ること (6hours)
2010-08-17 18:53:31
はじめてコメントさせていただきます。
脳死下での臓器移植ドナーの家族のひとりです。
私自身も、レシピエントの方には出来るだけ気負うことなく、ただただ健やかに(…と意識することもなく)生活して頂ければなあ、と願っております。

当事者のほうがわりとあっさりとしていて、周囲のほうが盛り上がる、というのは、この問題に限らず、世の常かもしれませんね…(^_^;)
返信する
Unknown (ホカロン)
2010-08-17 22:22:55
Mamiさんご存じのとおり私の夫はバンクドナーさんの骨髄液を頂きました。6hoursさんの仰る様に、夫本人の方が自然な形で捉えていた様な気がします。なんだか不思議な感覚で夫を見ていましたが、妻の私でも理解できないものだったのかもしれません。お礼状は私が書きました。夫が亡くなった以上、やはりドナーさんとの繋がりが持てない制度で良かったと思っています。
返信する
6hoursさんへ (Mami)
2010-08-18 17:53:16
はじめまして。コメントありがとうございます。

ブログを拝見させていただきました。
共感するところがたくさんあって、(表現が変かもしれませんが)、なんとなく嬉しかったです。

>当事者のほうがわりとあっさりとしていて、
>周囲のほうが盛り上がる、というのは、
>この問題に限らず、世の常かもしれませんね…

そうですね。盛り上げたいのかもしれませんが、周囲がそう意図すればするほど違和感が深まるような気がします。
返信する
ホカロンさんへ (Mami)
2010-08-18 18:07:21
病気になった人がいて、
誰かのために役立ちたいなと思う人がいて、
それを繋ぐ役目の方がいて、
いろんな想いがあって、
それぞれの人生がある。

最近、ドナーとレシピエントの手紙についても、思うことがあります。
これも、時間とともに考えが変わって来ているのですが…
返信する

コメントを投稿

私のつぶやき」カテゴリの最新記事