厳しい安保理決議は不可避=北核実験でロシア(時事通信) - goo ニュース
インタファクス通信によると、ロシア外務省筋は26日、核実験を強行した北朝鮮に対する国連安保理決議が厳しい内容になるとの見通しを示した。
同筋は「安保理が厳しい決議を採択するのは不可避だ。この問題には安保理の威信がかかっている」と述べた。
ただ、同筋は「(北朝鮮の)封鎖や孤立化、隔離を議題にすべきではない。対話の扉は常に開かれていなければならない」とも指摘した。
核実験の強行、そして度重なるミサイル発射という蛮行を繰り返してふんぞりかえっている北朝鮮に対しては、国際社会、最低でもわが国は、「人道支援」を含め一切の支援を断たなければならない。
世界食糧計画(WFP)のドマルジュリ平壌事務所長は昨年10月22日、ソウルでの講演に際して公表した資料で、北朝鮮は「慢性的な食糧難」状態が一層悪化し「甚だしい食糧、生活の危機」になったと指摘し、更に、北朝鮮で配給を受けている層の中で、食糧が足りず山で動植物などを採っている人が、2003-05年の平均で50%程度だったのに対し、昨年は70%に増えたほか、都市居住者の8割は親せきから食糧を分けてもらいしのいでいると述べた(産経新聞)。
確かにこのように、北朝鮮の食糧事情は非常に厳しい状態で、飢餓に直面しているのは、何の罪もない人たちであるから、国際社会が一切の人道支援を断てと主張するのは残酷のように思われるだろう。
しかし、そもそも、これまでも幾度にもわたり北朝鮮にはWFPをはじめ、人道支援団体が食糧援助等をしてきたが、その結果はどうか。国際社会がいくら手を差し伸べても、あの国は「自分で立つ」ことはせず、民からふんだくったカネを先軍政治の名の下に、その殆どを軍事費に注ぎ込んでいる。これは「人道支援」が皮肉にも、「非人道的な」独裁政権の延命をさせてきたと言うほかない。
人道支援が「正しく」効果を発揮するには、支援先の国家が開放状態になければならない。つまり、北朝鮮のような鎖国政策を取っている国家にやっても効果は見込めないということだ。
かの国では、人道支援で国内に入ってきた食糧が、ヤミ市で公定価格の数百倍の値段で食料品などが流通するようになり、本当に飢餓から救いださなければならない市民の手に行き渡らない。たとえ行き渡ったとしても、それは些細なものだ。
それでは、どうして飢餓は起こるのであろうか。それは国家体制が独裁体制によって成っているからだ。独裁体制では、今わが国で話題の「政権交代」も起こらない。
政治体制の変化が起きない、ないしは国民から起こせないという状態では、そこでは一つの政策しかなされず、体制は硬直化して失政が繰り返されても、独裁体制だから政権が交代することもない。つまり、国民の声の反映しての政治という民主主義が敷かれていない北朝鮮は、体制内部から変化が起きない限り、飢餓で苦しむ国民がいなくなることはない。
私が言いたいことは一つ。今回の蛮行を機に、国際社会は北を兵糧攻めにして疲弊させて、あの国に先軍政治や瀬戸際外交が何の得にもならないということを、痛感させることである。そのために、あらゆる支援を停止する。これこそが最善の方策であって、間違っても「笑み」を見せることがあってはならない。
対話と圧力の時代は終わった。これからは圧力のみが北を動かす手段である。
インタファクス通信によると、ロシア外務省筋は26日、核実験を強行した北朝鮮に対する国連安保理決議が厳しい内容になるとの見通しを示した。
同筋は「安保理が厳しい決議を採択するのは不可避だ。この問題には安保理の威信がかかっている」と述べた。
ただ、同筋は「(北朝鮮の)封鎖や孤立化、隔離を議題にすべきではない。対話の扉は常に開かれていなければならない」とも指摘した。
核実験の強行、そして度重なるミサイル発射という蛮行を繰り返してふんぞりかえっている北朝鮮に対しては、国際社会、最低でもわが国は、「人道支援」を含め一切の支援を断たなければならない。
世界食糧計画(WFP)のドマルジュリ平壌事務所長は昨年10月22日、ソウルでの講演に際して公表した資料で、北朝鮮は「慢性的な食糧難」状態が一層悪化し「甚だしい食糧、生活の危機」になったと指摘し、更に、北朝鮮で配給を受けている層の中で、食糧が足りず山で動植物などを採っている人が、2003-05年の平均で50%程度だったのに対し、昨年は70%に増えたほか、都市居住者の8割は親せきから食糧を分けてもらいしのいでいると述べた(産経新聞)。
確かにこのように、北朝鮮の食糧事情は非常に厳しい状態で、飢餓に直面しているのは、何の罪もない人たちであるから、国際社会が一切の人道支援を断てと主張するのは残酷のように思われるだろう。
しかし、そもそも、これまでも幾度にもわたり北朝鮮にはWFPをはじめ、人道支援団体が食糧援助等をしてきたが、その結果はどうか。国際社会がいくら手を差し伸べても、あの国は「自分で立つ」ことはせず、民からふんだくったカネを先軍政治の名の下に、その殆どを軍事費に注ぎ込んでいる。これは「人道支援」が皮肉にも、「非人道的な」独裁政権の延命をさせてきたと言うほかない。
人道支援が「正しく」効果を発揮するには、支援先の国家が開放状態になければならない。つまり、北朝鮮のような鎖国政策を取っている国家にやっても効果は見込めないということだ。
かの国では、人道支援で国内に入ってきた食糧が、ヤミ市で公定価格の数百倍の値段で食料品などが流通するようになり、本当に飢餓から救いださなければならない市民の手に行き渡らない。たとえ行き渡ったとしても、それは些細なものだ。
それでは、どうして飢餓は起こるのであろうか。それは国家体制が独裁体制によって成っているからだ。独裁体制では、今わが国で話題の「政権交代」も起こらない。
政治体制の変化が起きない、ないしは国民から起こせないという状態では、そこでは一つの政策しかなされず、体制は硬直化して失政が繰り返されても、独裁体制だから政権が交代することもない。つまり、国民の声の反映しての政治という民主主義が敷かれていない北朝鮮は、体制内部から変化が起きない限り、飢餓で苦しむ国民がいなくなることはない。
私が言いたいことは一つ。今回の蛮行を機に、国際社会は北を兵糧攻めにして疲弊させて、あの国に先軍政治や瀬戸際外交が何の得にもならないということを、痛感させることである。そのために、あらゆる支援を停止する。これこそが最善の方策であって、間違っても「笑み」を見せることがあってはならない。
対話と圧力の時代は終わった。これからは圧力のみが北を動かす手段である。