ひとり井戸端会議

主に政治・社会・法に関する話題を自分の視点から考察していきます。

日教組から教育を守れ

2009年03月11日 | 教育問題関係
森元首相「輿石氏は違法なカネ集めて当選」 講演で発言(朝日新聞)

 森元首相は9日、沖縄県沖縄市での講演で、輿石東民主党参院議員会長について「違法なカネを集めて当選してきたことは皆さんもご存じの通り」と発言した。輿石氏の出身母体である山梨県教職員組合などで構成する政治団体が、教員から集めた寄付金を政治資金収支報告書に記載しなかった事件を念頭に置いた発言とみられる。
 森氏は「民主党政権ができたらおそらく文部(科学)大臣に日教組出身の議員を据える。日教組と自治労が圧力をかけて日本の教育を根底からおかしくしてしまう」と持論の日教組批判も展開した。西松建設の違法献金事件の波紋が政界に広がるなか、「政治とカネ」をめぐる与野党の泥仕合は激しくなりそうだ。



 森氏にしては、珍しく正論である。現に、輿石氏をめぐっては平成18年1月、輿石氏の選挙支援活動を行ってきた山梨県教職員組合(山教組)の財政部長とその政治団体、山梨県民主教育政治連盟(県政連)会長が実際に政治資金規正法違反(虚偽記載)で略式起訴され、罰金刑を受けている(産経新聞)のであるから、これは単なる誹謗中傷ではない。

 民主党の支持母体が日教組であることは有名な話であり、そして民主党の中に旧社会党系の議員が多くいるのもまた有名な話である。公明党と結託をするわ、古い旧態依然の体質に戻ろうとしているわで自民を積極的に支持する気にはなれないが、それでもまだ民主党よりは自民のほうが、「まし」なことは確かではないだろうか。



 仮に次期衆院選で民主が衆議院を制すれば、ほぼ間違いなく現在の段階では社民党と連立を組むことになるだろう。だからこそ社民党は小沢氏の秘書逮捕をめぐっての、小沢氏の検察批判に終始し、国民に謝罪の言葉一つない会見でさえも、「一応説明責任は果たした」などと素っ頓狂なことを言っているのだろう。

 民主と社民が結託すれば、ようやく見れるものになった教育基本法が、また元の状態に(近い状態に)「改悪」されることになるだろう。現に社民党の福島氏は日教組の新年の大会で、「日教組新春の集いで見る初夢は、与野党逆転で教育基本法を元に戻し教師の免許更新制などを廃止することです」と発言しているし、輿石氏も、「私も日政連、つまり日教組のメンバーです。日教組とともに戦っていくことをお誓いします」と発言している。

 つまり、民主党政権が誕生すれば、せっかくまともなものになった教育基本法が、再び日教組が職務怠慢を働き、偏向教育を行えるための根拠にするがために、改悪されることは目に見えている。日教組の組織率は、文部科学省が昨年12月25日に発表した調査結果によると、加入者数は28万4859人で初めて29万人を割り込み、組織率も過去最低を更新し、28.1%になったとは言うものの、依然国政に及ぼす影響力は大きいものがある。

 少なくとも私は一人の日本人として、もし民主党や社民党が教育基本法から「国を愛する心」を削除しようとするならば、私は彼らの日本人としてのアイデンティティを疑い、同じ日本人として本当に許せない。なぜならそのことは、国家の政を司る国会議員が国のために命をかけることを否定し、同時に、「国民は祖国を愛する必要はない」と宣言するに等しい行為だからだ。こんな暴挙を働かれるようならば、まだ今の自民党のほうが100倍マシである。



 日教組といえば行き過ぎた平等教育である。とにかく子供が順位付けされるものは全部反対、学力テストも否定、運動会のかけっこも足の遅い子供が可哀そうだと否定。揚句歴史上の偉人を教えることも、人間は平等だからといってしなくなっている。だが、これがいかに馬鹿げており、現実社会では通用しない絵空事であるかは、日教組の弊害を知らない人であっても分かるだろう。

 要するに、もっと国民が日教組の「悪質さ」を知れば、これほどおかしな集団に支持されている民主党の教育政策は果たして安心できるものだろうかと、疑問を抱くに違いない。平等を建前とした社会主義は国の成長を停滞させ、社会を腐敗させたことは周知の事実だ。教育についても同じことが言えるはずだ。



 19世紀の偉大な政治学者であるアレクシス・ド・トクヴィルは名著『アメリカのデモクラシー』の中でこう述べている。


 「極端な平等から生じる害悪は少しずつしか現れない。そうした害悪は社会の中に徐々に浸透する。ときたましか目に見えず、もっとも激しくなったときには、すでに慣れてしまっていて人はこれを害と感じない。」


 至言である。

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2 コメント

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教員室の事情 (gunkanatago)
2009-03-11 21:42:58
昔の教員室は、熱心な日教組に対して、そんなことは絶対に許さないとする先生方もおられました。日教組の組織率は下がっても、反日教組ではなくて非日教組というだけの人が増えて、そういう人たちは寧ろ日教組にコロッと騙される人たちです。すみません、ややこしいことをいいまして。ここにきて、自民党がはっきりとした態度を取り始めていることはめでたいことだと思います。やはり輿石の如きが文部科学大臣になるかも知れない危険性が高まっているからでしょうね。
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gunkanatagoさん (管理人)
2009-03-11 23:33:14
コメントありがとうございます。

歴代総理の中でも、名指しで日教組批判を展開したのは麻生氏がはじめてといいますしね。この調子で日本の癌撲滅に向けて動いて欲しいです。

輿石氏が文部科学大臣になったと考えるだけで寒気がしますね。教育基本法をはじめとした教育関連法の骨抜き、従軍慰安婦や沖縄集団自決強制記述の復活、これらに間違いなく手をつけるでしょうね。

こんな政党に政治をされて迷惑を被るのは国民なのですから、麻生氏にはもっと危機意識を持ってまともな政策を実行して欲しいものです。
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