随所随縁

所に随(したが)い、縁に随い、時に随い、想いに随い、書き留めていきたい。

おせちについて

2006-01-03 13:04:08 | Weblog

近頃では、中華料理のおせちまで出現し、コンビニでもおせちを売っています。年賀状にせよ、お歳暮にせよ、お祭りにせよ、実質はなくなっても、利便性や経済性、そして世の中の雰囲気に合わせてなんとなく形だけは守り続けていく、日本人が得意な「伝統」の守り方のようです。我が家でも、大半は自分で作るのですが、時にスーパーで買った物をそのまま盛りつけたり、人気のない食材は取りやめたりしながら、「おせち」は続いています。

これは、我が家だけの「伝統」なのか、ローカルルールか不明ですが、我が家では、12月31日の夕食から「おせち」を食べます。メインは「ぶり」で「ぶり=出世魚=出世しましょう」、という願いが込められています。その他、おせちの中身を列挙すると

◇昆布巻き:「よろこぶ」の語呂合わせで
◇黒豆:「まめに暮らす」の語呂合わせ、ただし煮付ける手間が大変で、あまり人気がないため、スーパーにて購入
◇たつくり:「田を作る」の語呂合わせ、今なら「社作り=起業」のほうが・・・
◇かまぼこ:日の出かまぼこ、紅白で縁起がよい
◇数の子:「(卵の多さから)子孫繁栄」を願って
◇栗きんとん、甘栗:「(資金の)繰り回しよく」の語呂合わせ、自作、我が家の主要輸出品目
◇レンコン:「先の見通し良く」を願って
◇源平なます:「大根=白=源氏」「にんじん=紅=平家」の酢付け、紅白で縁起がよいが、にんじんは大根のビタミンCを壊す働きがあるので、別々に調理。
◇卵焼き:伊達巻きが手間かける割りに人気がないので卵焼きに変更
◇お煮染め:にんじん、鶏肉、タケノコ、レンコンなど
◇貝ひも:ほたての貝ひも、由来は不明。ただ冷蔵庫発明以前、山国の信州で食べられる貴重な海産物ということで、だと思う。
◇干し柿:「(お金を)かき集める」の語呂合わせで、自作、我が家の主要輸出品目
◇いわし:「いわしの頭も信心」の語呂合わせで。お頭付き、これは1月2日の朝食に。
◇とろろご飯:炊きたてのご飯にとろろをかけて。1月2日の朝食。由来は不明。朝からご飯大盛り3杯も食べるのは年間でこの日だけ。

そして
◇雑煮:角餅、醤油仕立てすまし、鶏肉、椎茸、みつばのシンプルなタイプ、もちろん元旦の朝食に。

おせちに飽きたら
◇トースト:普段は朝、眠いうちに食べるので、味まで意識しないのですが、おせちに飽きた今頃、昼食に食べる焼きたてのトーストのおいしいこと・・・。