春夏秋冬 花 mikio

季節のサボテン花、多肉植物の栽培と紹介、地域の花々、
巨樹、自然風景の紹介 造園士。

プルメリア 満開 カンボジア

2018-02-05 | 樹木
プルメリアは熱帯を代表する花木、東南アジアの国々では巨大な樹木にも巡り合います。
カンボジアのシュムリアップにも予想外に沢山の花を見ることが出来ました。  原種の白色のオブツサといわれるプルメリアがこの地に咲き乱れ
るのを見て驚きました。白色が好きな自分はカンボジアで多くのプルメリアに出会えるとは予想もしてませんでした。長くプルメリア
栽培をしてますが、花を咲かせる難しさは熱帯花木の中でも最上位と思ってます。  






現地では1年中咲いてると言われてます。花芽を中央から上げてきます。ゲンコツ花芽と言われてます。
時間がたつと花軸をあげて、先に花軸から花柄を多く出して、その先端に蕾を沢山つけて、開花をします。 





葉先が丸く、原種は葉を落としません。葉先の鋭い交配種は葉を落とします。


シェムリアップの多くのホテルの前には素晴らしいプルメリアの花々が咲いて
香りを漂わせ、見る人を魅了します。南国ムードを漂わせます。







直径が30センチを超える幹もあります。しかし1mを越す巨木もバンコクにはあります。


宿泊したホテル内の風景。









プルメリアと言えばハワイを思い出しますね。色彩豊かなプルメリアはすべて園芸交配種です。
その数、約250種と言われてます。すべて白色の原種オブツサから作り出されたのです。葉先が丸いのが原種、先が尖ってるのが園芸交配種
と覚えてください。
プルメリアはハワイでは愛でたい花で花嫁さんのブーケやレイの花に使われ、また会いましょうと言われる出会いの花です。
東南アジアではハスの花同様、プルメリアはお葬式の大切な花なんですよ。棺やなくなった方にささげる花、下を見てください。
ベトナムの2015年にハノイ出張の際にベトナムの歴史的英雄の故ホーチミン国家主席を祭る、ホーチミン廟の
入り口に有名な2本のプルメリアの巨木が立ってます。     

表敬訪問した廟の前に衛兵に守られ静かに眠る故人の尊敬の念がプルメリアなのです。




園芸交配種の黄色のイエロームーンやレッドプルメリアも次回見せますね。