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マイクのヘタうま写真館

馬を追いかけ、カメラ片手に東奔西走しているマイクのブログ

レッドクリフ PartⅡ-未来への最終決戦

2009-06-04 23:18:15 | 映画レビュー
中国の近代史にはあまり興味を示さない日本人ですが、なぜか1800年前の三国志は大好きですね。
なんででしょう?かくいう私も横山光輝さんの漫画を入口として結構はまった口なんですが
この映画は史実とも、今まで読んだどの三国志とも違うストーリーでした。

でもPartⅠよりは断然良かったです、なにしろ今回は「赤壁の戦い」が描かれています!
「そりゃそやろ、レッドクリフなんやから。」と思った方は前作を観てない人で、PartⅠは
サッカー(?)に興じてる間に終わってしまって開戦すらしてませんでしたからね。

それと、今作の白鳩はただ飛ぶんじゃなくてちゃんと仕事してますし・・・。

三国志に想を得た歴史絵巻だと割り切ればそこそこ楽しめます。

天使と悪魔

2009-05-21 17:07:48 | 映画レビュー

そういえば最近「あなたは神を信じますか?」と話しかけてくるお兄さんを見かけないなあ。
「全知全能なのに世界を創るのに6日も掛ったあげく疲れて1日休んだヤツか?」と
答えて反応を見てみたいんだけど・・・。

ども、相手しだいで天使にも悪魔にもなるマイクです。

劇場用ウィルスウォッシャー完備の高の原マイカルシネマで「天使と悪魔」を観て来ました。

ダン・ブラウンのロバート・ラングドン教授シリーズ第1段を映画化。
「ダヴィンチ・コード」のロン・ハワード監督が続投し、主演はもちろん盟友トム・ハンクス。
この2人が噛んでるだけに意外と楽しめました。(←意外とかよ)

舞台は競馬ファンにはおなじみ(?)コンクラーベ開催中のヴァチカン及びローマ。
かつて迫害を受けた秘密結社イルミナティーが、盗み出した反物質を使って教会に
リベンジを謀ります。ラングドンは頭脳の限りを尽くしてローマ中を駆け巡りながら
暗号を解き明かして行き、果たして陰謀を阻止できるのか・・・という
タイムリミットサスペンスです。

それにしてもどうしてここまで手の込んだ仕掛けをするのか?
その裏にある秘密は?黒幕の正体は?というよくある展開ですが根底に
宗教VS.科学という知的なテーマがあるのでなかなか飽きさせません。

欠点は、本来1クールのテレビシリーズになるくらいの分量がある原作を2時間強の
映画にするんですから仕方がないといえば仕方がないんですがとにかく展開が速い速い。

これはそう、これはこう、次はこれ。あ、それ間違い、ホントはこっち。次は・・・
みたいな感じで分刻みで謎を解いていきます(笑)

ハンス・ジマーの音楽がガンガン煽るほど緊迫感が盛り上がらないのは
なんでもありのSFを見過ぎたせいかもしれませんが、なんとなく全編既視感の
漂う映画でした。

最後に笑えるテロップが出るので慌てて席を立たないように(笑)


チェイサー

2009-05-15 00:02:28 | 映画レビュー
女友達に「韓流でも」と誘ってこの映画を観に行ったら、たぶんしばらく口を聞いてもらえないでしょう。

まあ、韓国映画には「殺人の追憶」や「オールド・ボーイ」やこれのような映画もあると
知ってもらう良い機会かも知れません。

俗に人類最古の職業と言われる「売春婦」
この仕事のリスクとして、家庭の主婦や普通のOLに比べて殺人鬼の
標的になりやすいというのがございます。

特に映画では頻繁にサイコなシリアルキラーの餌食となり無残に殺されますが
観客からたいして同情もされないという可哀相な存在です。しかし、この映画では
子供を出すことでそこをうまく回避しています。

犯人は最後まで、追う方の手配師も最初は女性をモノとしか見てないのに
監督にはそれなりに女性への敬意があるのかな・・・

演出には見るべきものがあるし俳優は頑張ってますが
まあ、万人受けはしませんね。

スラムドッグ$ミリオネア

2009-05-12 17:26:09 | 映画レビュー

久々に毒吐きますので、これから観る予定の人はスルーでよろしく。

昨年度のアカデミー賞を席捲、作品賞・監督賞・脚色賞など8部門受賞した作品ですが
なにがいいのかさっぱり分かりません。

たぶんなにかの間違いでしょう。10年後くらいに21世紀の映画ベスト10とかあっても
どこにも名前はないでしょう。

何が悪いといってこんなご都合主義の脚本はありません。

それと、映画としての盛り上がるべき山がありません。

                --以下おもいっきりネタばれ--

映画が始まって5分で1000万ルピーまで正解するのは分かっているんです。
それはいい。なぜ正解できたかがポイントの映画なんですから。

オープニングシークエンスが終わってスラム街を子供たちが疾走するシーン。
構図もカット割りもシティ・オブ・ゴッドに似ています。他の作品から演出を真似るのは
いいけど、同じスラム街の子供を描いた映画を真似てどうするの?と言いたい。

で、過酷な少年時代を生き抜く過程で起こったさまざまな出来事、そこから
身についた知識がぜーんぶうまい具合にクイズの正解にリンクしました・・・と。

2000万ルピーが掛った最後の問題ですけどね。テレフォンでラティカに繋がり
彼女が安全な場所にいると分かった時点で彼の目的は達成してるわけです。
正解しても間違ってもどっちでもいいクライマックスってどうなんでしょ?

結局ヤマ勘で正解して大金持ちになり、無事彼女と再会。

~それは運命なのです~

突然ボリウッドミュージカルになって歌い踊るフィナーレ。

その裏で兄貴は蜂の巣にされてくたばりましたとさ。

おもろいですか、これ?


おっぱいバレー

2009-05-08 19:38:34 | 映画レビュー
ミルクと来ればおっぱいということで(←オイ)

やっぱりタイトルに問題があったかヒットにはほど遠い「おっぱいバレー」ですが
なかなか楽しめる青春映画でした。

過ぎ去りし中学時代のリビドーが苦笑いと共に思い出される11PMやプレイボーイ
たんなるダジャレと思わせといて後から効いてくる高村光太郎の「道程」がいい。

若くてかわいい先生のおっぱいが見れる・・・が強豪校に立ち向かう唯一の
モチベーションになるのは笑えるし激しく共感できる(笑)

「私のおっぱいを見るため頑張りなさい!」がまったくいやらしくない
綾瀬はるかは稀有な女優ですよね。

醒めた目で眺める女子役の小島藤子もちょっと先物買いで覚えとこ。

ちなみに観客は11人。おっさんは私1人でしたが内容も音楽も
私らの世代が一番楽しめる映画やと思います。

ミルク

2009-05-07 23:15:25 | 映画レビュー

アメリカのゲイの話でしかも政治ものとなるとと、ショーン・ペンのアカデミー賞
主演男優賞くらいではヒットは難しいかなあと思ってたけど、それにしても
観客わずかに5人とはねえ。

今年から公開中の映画のレビューも書こうと決めて、それっきり忘れてましたが(笑)
この映画をお勧めしたいこともあり今日から書くことにします。

「ミルク」はアメリカで初めてゲイを公表しながら政治家になったハーヴェイ・ミルクの
伝記映画です。40を過ぎてからゲイをカミングアウトし、サンフランシスコへ移住後
ゲイ・コミニュティーの代表として、選挙で公職を勝ち取り、ゲイの公民権を認めない
キリスト教右派の活動家と対決する男の話なので、とっつきにくい部分は多々あると
思います。私自身ゲイの方を糾弾する気はありませんが、動物学的には不自然だと
思っています。

ただ、本作ではペン演じるミルクがすごくいいんですね、賢くてユーモアのセンスが
あり、自らの嗜好が病気でも間違いでもないと信じて邁進する彼を、心から応援
したくなります。自分と違う価値観を持つ人を認める。なかなか難しいことですが
大切だと気付かせてくれます。

ネタばれせずに書くのは難しいですね。とにかく良い映画なので
お近くでやってたら是非ご覧下さい。

以下余談ですが・・・

ガス・ヴァン・サント監督は「エレファント」が良かったですが、その「エレファント」との
類似性で語られることの多いムラーリ・K・タルリ監督の「明日、君がいない」も
繊細ですごく良い映画です。良かったらレンタルして見比べて下さい。


超ネタバレ

2009-03-17 09:10:32 | 映画レビュー
ようやく咳が出なくなったので久々に映画に。
リハビリを兼ねてそんなに重くない映画をと思いアン・ハサウェイ主演の
パッセンジャーズを予備知識ゼロで観てきました。

パッセンジャーズと言うよりパッセンスアザーズでしたね(笑)
ほんまM・ナイト・シャラマンに特許料払えよって感じ。

おめめぱっちりのアンですが今回は悩んだりキョドッてるシーンが多く可愛さは今いち。
ベッドシーンの露出度も彼女にしては控えめで・・・。

相手のエリック役をやった男優の方が脱ぎっぷりがいいのですが(笑)
何かで観たけどこいつ誰やったっけ?と気になって気になってなかなか集中できない。

・・・で、結局あのオチ。



アカデミー賞外国語映画賞

2009-02-24 15:41:17 | 映画レビュー

お祝いムード一色ですねえ。

日本映画界の悲願ですからね。

大好きな映画です。私、この映画3回観たんで(^^ゞ

ただ、去年観た邦画の中でベストの1本だとは思いません。
ユーモアのセンスが微妙にベタだと思うし脚本が少々ご都合主義かと。
ことに広末涼子が演じた奥さんがちょっと物分かり良すぎると思うんですけどねぇ。

何年に1本の・・・というよりは年に何本かの傑作!レベルだと思います。

それでいいと思うんですよ。賞に選ばれるかどうかは
多分に運や偶然に左右されると思うし、それより今の邦画のポテンシャルは
主要な映画祭で賞争いが出来るほどの秀作が、年に数本も出るほど高いって
ことを喜ぶべきじゃないでしょうか?

『おくりびと』は現在もロングラン公開中です。
まだご覧じゃないかたはもちろん観て頂いて損はないとお薦めします。
同時に『歩いても歩いても』『ぐるりのこと。』『アフタースクール』
『パコと魔法の絵本』などもけして遜色のない傑作だと信じます。

機会があればぜひ観比べて下さい。


マイク的アカデミー賞

2009-01-03 21:09:46 | 映画レビュー

昨年もいそいそと映画館に通い多くの映画を観ました。
上期に観たものの多くはすでに、下期に観たものも順次DVDが発売になります。
ごく私的評価ですが、ここに2008年度マイクアカデミー賞を発表いたします。
皆様のレンタル選びの一助になれば幸いですが、多少のネタバレはご容赦下さい。

作品賞 『歩いても歩いても』

監督賞 是枝裕和 『歩いても歩いても』

主演男優賞 本木雅弘 『おくりびと』

主演女優賞 木村多江 『ぐるりのこと。』

助演男優賞 ヒース・レジャー 『ダークナイト』

助演女優賞 樹木希林 『歩いても歩いても』

脚本賞 内田けんじ 『アフター・スクール』

脚色賞 中島哲也・門間宣裕 『パコと魔法の絵本』

音楽賞 『崖の上のポニョ』

歌曲賞 MISIA「約束の翼」 『僕の彼女はサイボーグ』

撮影賞 『ダークナイト』

照明賞 『ダークナイト』

美術賞 『ザ・マジックアワー』

録音賞 『クライマーズ・ハイ』

編集賞 『アフター・スクール』

新人俳優賞 タン・ウェイ 『ラスト、コーション』

アニメーション作品賞 該当作なし

特別賞 綾瀬はるか

最低映画賞 『蛇にピアス』

詳細は明日以降に・・・。