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お茶会めぐり  ~ 日々旅好日 ~

着物とお茶会の日記です あ、最近は旅行の日記です(笑) たびねすで旅行ナビゲーターやってます♪

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河村能楽堂と茂山千五郎家へお邪魔しました

2013-08-19 20:12:39 | 着物
気温38度という猛暑の中、京都へお出かけ



夏大島と科布の帯




毎年お盆の時期に河村能楽堂にて、河村家が一族総出で能装束の虫干しをするということで、お伺いいたしました


この日は観世流シテ方の河村晴久先生がお忙しい中いろいろとご説明してくださいました

晴久先生は、私のお茶の先生のお能の先生でいらっしゃいまして(←ややこしい)、ご挨拶をさせていただいたのですが、その挨拶の所作そのものが、ものすごく美しくて、こちらが恥ずかしくなるほどでした
あ~、私もきちんと丁寧なお辞儀をしよう…と思いました

そんなことはさておき、、

舞台には能面と扇がぎっしり
演目によって面が違うのはもちろん分かっていましたが、扇にもいろいろとカテゴリー分けがあって、たとえば、同じ「海に太陽」でも、平家物の時は、その太陽は夕日で、太陽に海の藻屑が付いている
勝ち戦で使われるのは同じ「海に太陽」でも、それは朝日で、松が描かれている、といったふうに、ものすごく考えられていて面白いです

客席にはロープが張り巡らされ、貴重な能装束が無造作に掛けられています
そしていたるところに扇風機がブンブンフル稼働!

これだけ貴重な品々を拝見するとなるとカメラを持ちこむのも危険なので撮影もできず、画像なしで残念ですが、歩くときは普通に能装束をかき分けて進みます(こんなんで、いいの?)



虫干しがお盆というのが一般人の私にとっては不思議だったのですが、晴久先生曰く、「お盆は興行がないので皆集まれるのですよ」とのこと
一族総出で虫干しです

一般に公開しているものではなく一族での身内の作業なので、能楽師といえども今日はTシャツ短パン姿ですが、内緒にしていてくださいね(笑)とのこと←冗談でおっしゃられているのでしょうが
そういう晴久先生はきちんとお着物姿でしたが、なぜかとても涼しげでいらっしゃいました


印象的だったのが、能を英語で説明するのが非常に困難だということ
例えば、「面」は普通に訳すと「マスク」になるのでしょうが、実際には「マスク」ではないということ
「マスク」には精神性がない
英語のマスクは顔を隠すものだけど、「面」は内面が現れでるものだから、根本的に違う
と…

すごいな、日本人で良かったな、お能大好き…と、改めて思えた訪問でした





続いて茂山千五郎家で、こちらは狂言衣装の糊付けをされているとのことで、ご訪問

「お豆腐狂言」の茂山千五郎家です
関西では有名なので、耳にされたことがある方も多いと思います

もう、本当にフツーの民家です(笑)
こちらで作業を見せていただけるなんて有難いお話しです
ということで、こちらも画像なしで


お宅の2階に上がりますと、内弟子さんたちが狂言袴の糊付け作業中
1年間お世話になった袴のヒダをビシッとなるように折り目を付けなおして糊付け中

こちらも「夏にするのは興行がないから」とのこと

最初くたっとしていた袴が、10分から15分くらいで、綺麗な状態に糊付けされます
あとは扇風機で乾かすだけ

大変な作業です



こちらも面を並べていらっしゃいましたが、能の面とは違って、おもしろおかしいものが多いです



http://www.soja.gr.jp/schedule/
公演スケジュールです




帰りは「とらや」で冷たい御菓子♪


御所の西側にあります


京都中心部から外れているし、落ち着いた雰囲気のお店なので、そんなに混雑はしないのですが、それでもお盆休み真っ最中の為か、このお店で初めてファミリー層というか子連れに遭遇して驚きました


10年くらい前までは、小さい子供がいる友人がよく「子供が小さいから、お店選びに困る」と嘆いていましたが、時代も変わったなぁ~と

小さい時からこんな上等なカキ氷を食べてると、お祭りの屋台のカキ氷が食べれなくなるぞ…と余計な心配をしたりして(笑)
しかも、イチゴ味とかメロン味とかないのに、大丈夫なのか?と思ったり(笑)

最近の子供は渋好みなんですね







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Kimono beauty @奈良

2013-05-27 22:28:55 | 着物
最近あまり着物を着ていなくて、久しぶりの着物ですが、季節はすっかり移ろい、もう単衣の季節です







単衣:白大島 9マルキ
帯:紅型-城間栄順「窓絵」
羽織:伊と幸「花うさぎ」…画像なし

今年の前半は2回しか単衣着れないかも…







この日は奈良県立美術館にて開催中の「kimono beauty」にお誘いいただき、久々の奈良へのお出かけ




まずはランチ

お店は「粟」を予約してくださっていたので、大好きな野菜三昧


普段は口にすることのない珍しい大和野菜や古代米を美味しくいただきました




「Kimono beauty」はボストン美術館所蔵のきものと国内で保管されている時代の着物とを展示していて、奈良の前は福岡で開催されていたようです

第5展示室まであってなかなか見ごたえのある内容なのですが、大きく雰囲気が変わる箇所がいくつかあります

まず、しょっぱなはボストン美術館所蔵の美しすぎる着物たち
いままで何度か時代の着物の展示は拝見していますが、圧倒的な違いは、その保存の良さ
色あせておらず、経年劣化もあまり見られず、非常に美しい状態で展示されています
そりゃあ、ボストンでは袖を通す人もおらず、空襲にもあわず、湿気も少ないでしょうから、美しいままなのでしょう
今まで見た、日本で保管されている時代の着物は、だいたい色あせてたり、カビってたり、日光で焼けてたり、本当に焼けてたり(笑)、血が付いてたり(怖)、、いろいろですもんね

ということで、ボストン美術館所蔵の着物から、国内保管の着物へ展示品が変わった瞬間、気が付きます
例えば第一展示室はボストン美術館で、第二展示室から国内のもの…という展示方法ならさほど違和感はないのかもしれませんが、同じ展示室の途中から、ガラッと雰囲気が変わります

そしてまた雰囲気が変わるのは、色
あるラインを境に、急に色がのっぺりします
そして不自然に色鮮やかだったりするので、これは化学染料の影響なのでしょうね

おもしろかった変化は上記2カ所




あとは、明治時代に入ると急に地味というかシックになります

そして、大正時代はやはり銘仙


最後はなんだかグロテスクな銘仙ルームで終わったので、「展示方法もう少し工夫したらいいのにな~」と苦笑で帰路につきました

やはり最後にボストン美術館の美しい着物を目に焼けつけて帰りたかったですね







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