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アロマな日々

一条の光に誘われて歩くうちに、この世とあの世を繋ぐ魔法の世界に紛れ込んでいました。夢のワンダーランド体験を綴ります。

売る能力

2006年03月25日 | 読書
私は、今話題になっている小説とかエッセイとか自己啓発の類の本以外はほとんど読んだことがありません。が、最近、日系四世のロバートキヨサキ氏と公認会計士のシャロン・レクターという人の共著の「金持ち父さん貧乏父さん」という本を読んでみました。タイトルとは裏腹に(そんなにお気楽な本ではなく…)お金や経営に関するなかなか難しい内容が詳細に詰まっている本でした。私は株や不動産を初めとする資産運用のことにはまったく無知ですので、書かれてあることの字面を追うだけで、本の知識を生かして、自分も資産を増やしてみよう…というようなわけには行きませんが、幾つかの項目は、経営者になろうとする人でなくても、人生訓として面白く読めるものです。特に、セールスとマーケッティングすなわち、売る(モノだけではなく、自分の才覚や機転や信用などを含む)能力のことについて説明している件の部分は大変勉強になりました。売る能力の基本にあるものは『相手が顧客であれ従業員であれ、上司、配偶者、または子どもであれ、他人と意思を疎通させる能力だ。人生で成功するのに不可欠なのは、書く、話す、交渉するといったコミュニケーション能力だと言ってもいい。~中略~私はセールスとマーケッティングの能力ほど重要な技術はないと思う。大抵の人はセールスとマーケッティングの能力を習得するのは難しいと思っている。その大きな理由は、拒否されることに対する恐怖だ。コミュニケーションや交渉の仕方がうまくなり、拒否されることに対する恐怖心をコントロールすることが出来るようになれば、それだけ人生が楽になる。』私はセールスマンではありませんので、何とかして、商品を売るための努力や工夫に頭をひねらなければならないということが一切ありません。このことはとても有難いことでもあるのですが、人生や人間関係における重大な危機意識を見落としてきた要因でもあったのではないだろうかと、今頃になって自問自答しています。生きるためには、嫌でも人との関わりのことを考えなければならない…という局面に立つ必要が通常はあるものなのに、私にはそれが希薄だったような気がしています。嫌ならやめればいい。もうその人とは会わなければいい。極端に言えばそれでも済んできたわけです。商品についても然りです。どうしても、その商品を気に入ってもらうためには、商品に関する知識や、その商品の唯一無二の価値と素晴らしさを人に理解してもらわなければなりません。これまでは、私は、人に‘お願い’をしてまで何かを訴えることなど一度もしないで済んできたのです。(もちろん、プライベートは別です。)であればこそ、人に頭を下げる必要がないから、人とは対等な関係や立場で仕事をすることが可能であったわけですが、それはそれで、私にはとても良かったことなのですが、だからなのでしょうか?仕事をしていく上で、どうしても人を大切にしなければならない…とまでは考えてこなかったような気もするのです。相手の欲しいものが何なのか。どういうことを相手にしてあげればいいのか。そういう観点から人を眺めたことがあったでしょうか?コミュニケーション能力はそれほど洗練されていなくても、「私は人付き合いが下手だから…」で済ませてきてしまいました。以前に、精神分析の先生が、「分析の過程は交渉能力の過程でもある。」といわれた時、私はその言葉の新鮮さにひどく感動したものでした。書くという行為の不思議さはブログの世界で日々味わっています。話すという部分は、Blissさんとの時々の対話で行きつ戻りつ学ばせてもらっています。交渉能力というと仕事における取引上の言葉のような印象を受けてしまいますが、そういうドライなニュアンスとは別に、優れて人間的なコミュニケーションの手続きの用語でもあると、私は思っています。拒否されることに対する恐怖…これは本当に深刻です。拒否されたって平気だなんて決して思えません。だからこそ、この部分をどのように扱うかに‘鍵’があるのでしょうね!Amazoncojp:金持ち父さん貧乏父さん

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