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アロマな日々

一条の光に誘われて歩くうちに、この世とあの世を繋ぐ魔法の世界に紛れ込んでいました。夢のワンダーランド体験を綴ります。

依存→自立→相互依存

2006年03月29日 | 読書
『7つの習慣』という名著のことをご存知ですか?ここには、人が人として成長していくとはどういうことなのかが分かりやすく書かれてあります。成長のプロセスを理解するために、依存・自立・相互依存のそれぞれの成長レベルにいる人の持つパラダイム(思考の枠組み)の違いを説明してくれていますので、触れてみたいと思います。

成長の連続体において依存状態にいる人が持っているのは「あなた」というパラダイムです。主体は「私」ではなく「あなた」ですので、事の成り行きの結果はすべて「あなた」のせいになってしまいます。自立は「私」というパラダイムですので、行動の責任はあくまでも「私」にあり、従って、結果も「私」が選択できるものとなります。そして相互依存のパラダイムは「私たち」です。「私たち」は協力することが出来ますので、「私たち」が力を合わせれば、一人の時よりももっと素晴らしい結果を生み出すことが出来るわけです。誰かに依存している人は、欲しい結果を得るために他人に頼らなければなりません。自立している人は、自分の努力によって欲しい結果を得ることが出来ます。(もちろん、得られない場合もありますが、少なくとも結果を他人に依存しなくても済みます。)そして相互依存をしている人々は、自分と他人が協力し合って、力を尽くしあって、最大の結果を生み出すことが出来ます。(もちろん、結果が出ない場合もありますが、その際にも悔しい思いや反省点を分け合って、さらに励ましあって前進することが出来ます。)

依存は他人次第で、自分のあり方が決まることなので、常に、依存している人に嫌われないようにビクビクしていなければなりませんし、嫌われないとしても、依存されている方も生身の人間ですから、いつ力を失うかもしれません。とにかく、他人のありように一喜一憂し、自分の思惑がいつ大打撃を受けるかもしれないという不安定な心理状態に甘んじていなければなりません。そう考えると、人に依存するということはリスクが大きすぎますし、決して安楽な生き方ではないことが分かります。

自立していれば、自分で考えて自分で行動することが出来ます。自分の方向性は自分の意思によって決まってくるので、他人が自分のことをどう思おうと、そんなことにはあまり捉われずに、ある程度の自尊心を保持することも可能です。真の自立が達成されると、周りの状況に左右されるのではなく、周りの状況に作用を及ぼすことの出来る人間となります。状況や他人に対する依存性から開放されることで、このような属性が余禄として身につくわけです。自立できるということはそれだけでも、大変な成功なわけですが、相互依存状態は、自立よりももっと高いレベルの成熟の様態となります。

なぜならば、自立的な考え方だけでは、相互依存的な現実に対応できないからです。自立していても、相互依存的に考えたり行動したりするまで成熟仕切れていない人は、人や組織との難しい現実に対処するために不可欠な相互依存のパラダイムを身につけるまでには至っていないからです。

「一人でも居られる・二人でも居られる。」「一人でも居られる・人とも居られる。」これが理想でしょうか?相互依存が出来る人とは、自立を成し遂げている人でもあるので、自立していない人は相互依存関係には入れません。自立出来ていなければ、相互依存ではなく、単なる依存状態に陥るだけですので…。相互依存への道のりは決してたやすいものではありません。自立出来ていなければ、人との関わりの中で、すぐに、人への不満や不信や恨みが出現してくるからです。相互依存関係は競争関係ではありませんので、愛を与え、愛を受けることを恐れていては相互依存関係は成り立ちません。人に依存している人が、相互依存状態にどうしても入ることが出来ないのは、それだけの人格と自制の力がないからだそうです。すごく参考になりますよね。Amazoncojp:7つの習慣―成功には原則があった

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