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アロマな日々

一条の光に誘われて歩くうちに、この世とあの世を繋ぐ魔法の世界に紛れ込んでいました。夢のワンダーランド体験を綴ります。

精神分析家の態度

2005年07月17日 | 至福の花
「クレマスター」の藤田先生はしばしば刺激的な発言をされます。精神分析家は「近づこうとすれば遠ざかる蜃気楼のような存在でなければならない。」…何と甘美で夢幻に満ちた実相を表現している言葉なんでしょう!クライエントに対して安易に「分かった。」と言ってはいけない。「分からない。」…と言い続ける態度を継続させておられるからこそ言える言葉なんですね。「分かった!」と言ってしまうことは、先生にとっては、関係への迎合であり、関係への終結の示唆(ありきたりの関係に陥ってしまったら、「あなたと私」という迷宮にも似た関係への探索は不可能になってしまいますから…)でもあるようです。蜃気楼を生じさせている空気の状態や密度…それが精神分析家の身上ということになるのでしょう。仏像の中にこそ魂は存在するのであって、仏像そのものになってしまったらただの物質になってしまう…我々にとって確かなものなど何一つもないのだから…との説明は、本当に分かりやすくて、ことの真相を十二分にイメージして得心することができます。ところで、あなたの態度は恐い位に、まるで、本当の精神分析家の態度に酷似しているんです。

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