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アロマな日々

一条の光に誘われて歩くうちに、この世とあの世を繋ぐ魔法の世界に紛れ込んでいました。夢のワンダーランド体験を綴ります。

一人静(ひとりしずか)

2005年06月22日 | 日々の泡
「おひとりさま」という概念があることを最近知りました。「おひとりさま」には5つの定義があります。
1.「個」の確立ができている大人の女性 
2.「自他共存」していくための、ひとつの知恵 
3.仕事も恋もサクセスするために身につけるべき生き方の哲学 
4.individual 
5.通常は、一人客に対する呼称 
(→http://ohitorisama.net/ohitorisama/contents/idea.html)
一人で気軽に入れるお店や宿泊施設も増えているそうです。精神分析の分野でも、イギリスのウイニコットという人が「ability to be alone」という言葉で「一人でいられる能力」が対象関係の大前提であるとして、その能力を培うことの重要性について特筆しています。他者との関係の中に居て、しかも「自立」していられる能力の礎となるものが「ひとりでいられる能力 (ability to be alone) 」というわけです。一緒に居ながらそれぞれが安心して『ひとりでいられる』状態」は「自分自身」を保ちつつ他者と安心して関われる自我の形成にとって不可欠の要素となります。「ability to be alone」が土台にないと、二人の関係を楽しむことも覚束ないなんて・・人の成長というのは、とても逆説的に進んでいくものなのですネ。ところで、私の家の近くにも、おひとりさまを積極的に大歓迎してくれる『table for one』という名前のお店が出来たくらいですので、おひとりさまはどうも時代のトレンドのようです。ところが、私はどうしても、この「おひとりさま」という言葉が好きになれません。優れた名前が与えられることによって、その名前に相応しい斬新な概念が立ち上がることもしばしばありますが、「おひとりさま」という言葉を、私は恥ずかしくて堂々と使う気になれないのです。困ったことです。ちなみに、「一人静」というタイトルは昔ながらの京都の雅な和菓子を連想してつけました。また、ひらがなの「ひとりしずか」とは義経がこよなく愛した清らかな白い小さな花の名称です。(上の写真が「ひとりしずか」です。)

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