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アロマな日々

一条の光に誘われて歩くうちに、この世とあの世を繋ぐ魔法の世界に紛れ込んでいました。夢のワンダーランド体験を綴ります。

心(?)の病気

2005年07月23日 | 日々の泡
世間一般で言われている「心の病気」というものも脳の異変が原因であるならば、厳密に言えば、「心の病気」と言われるものの実態は、根本は身体の病気ということになるという考え方を、私の中では採用しています。脳内の物質のバランスの過不足が原因で、心の病気様現象が容易に起こってくるのですから、心の病気を一概に、心の脆弱さや意志の問題だけに摩り替えてしまうとしたら、いたずらに、当人を苦しめるだけになってしまうと推察されます。(ただ性格や心の持ち方の問題も分かちがたく絡み合ってくるので、純然たる「身体の病気」だけの見方では済まされずに、実相は錯綜してしまうのが実情かとも思われます。)その点、神田橋先生は随分以前から、心の病気と言われるものは脳の病気であることを言明されてきていますし、脳の状態の改善を念頭に、患者さんと共に、当人を苦しめる元凶にどう向かい合って、少しでも生き易くするか…という観点から、患者さんの意見を取り入れながら、患者さんと相談しながら(患者さんの感じたことや考えたことを一番に尊重しながら、患者さんの、余分な想念にはいたずらには深入りせずに…)内服療法・精神療法の両面から縦横無尽の治療を繰り返しておられます。このやり方は、非常に正当で折り目正しく、患者さんに対して礼を尽くした態度であろうと、私には思えます。昨年の夏、縁あって、先生の診察に陪席させていただく機会を得ました。どの患者さんも一様に、先生を‘友’のように慕って、生活の丸ごとの相談をされている実態には本当に驚かされたものです。そんな診察現場を目の当たりにしたのは初めてだったからです。先生の頭の中には、患者さんが、この苦しみに満ちた人生を、その人の元々の資質を最大限に生かしながら、少しでも自分らしく生きていくための工夫(コツ)を提示してあげようというお考えしかないように見えたからです。‘利他’の精神とはこういうあり方を言い表すのでしょうか?その先生の現在の(目に見える)もっぱらの治療の道具が、「漢方」であり、「Oリング」であり、「指タッピング」であるという、この現状に、私は「人生とは?」という大問題をつくづく考えさせられてしまうのです。生きることに真に役立つことって…本当は何なんでしょうか?多分、すごくプリミティブな‘何か’なのではないかと思ってしまうのです。

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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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参考になります (Bliss)
2005-07-26 11:43:00
非常に参考になりました。

心の病に苦しむ友人が何人もいるので、彼らが自らの心の弱さが原因で、そうなっていると思っていて、それで落ち込んでしまいそうなと時、この話を使わせていただきたいと思います。
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