goo blog サービス終了のお知らせ 

群馬大学 慢性看護学研究室ブログ

患者様や未病の方が、自分らしく生活できるよう研究・探求しています。糖尿病と慢性腎臓病透析予防外来も開設しています。

EASEプログラム初級研修@透析看護認定看護師コース

2017-03-18 17:54:00 | EASEプログラム®と「聞き書き」(じっくりEASE)
 透析看護認定看護師コース13期生の方々のご希望が有り、EASEプログラム初級研修を開講いたしました。EASE検定試験は、全員合格でした!!おめでとうございます!
 是非、上級まで受けてくださいね!患者様への介入1事例、健常者への介入2事例を発表していただければokです。スカイプやtelで、一人でも受講できますので、準備ができ次第ご連絡ください。
 今回、はじめて「ゆっくりEASE」についても紹介いたしました。時間がなかったので、ほんの10分くらいでしか説明できませんでしたが、レジリエンスを高める介入ですので、自尊感情が低めの患者様などに、活用していただければと思います。




認知症患者様へのEASE活用

2016-12-03 15:13:00 | EASEプログラム®と「聞き書き」(じっくりEASE)
 最近は、EASEプログラムを病棟で認知症がある患者さまにも活用しているそうです。

 こんな話を聞きました。
 
 夜中に大声を発したり、点滴を抜いたりしてしまう90歳代の女性の認知症の患者さん。ナースはみんなどうしたらよいか、困っていたそうです。そんな時、EASEプログラム上級研修まで修了しているナースが、生きがい連結法を活用しよう!と思いつきました。
 その女性に生きがいを聞いたところ、「こたつでミカンかね~」とおっしゃったそうです。そこで、「こたつでミカンを食べるために、点滴は抜かずに、早く退院しましょうね」と、生きがいとやらなければいけない行動を結びつけたそうです。

 その結果、大声を出しても、ナースが「こたつでミカンだよね」と言うと、「うん」と答え静かになったそうです。何かあると、「こたつでミカン」「こたつでミカン」を合い言葉にして、その女性は頑張ったそうです。

 こんなEASEプログラムの活用法もあるのですね。 

 患者様が大切にしていることと、やらなければいけない行動を結びつける。もしかしたら、普段も何気なくやっていることかもしれませんが、意識をして活用すると「方法」になり、さらに蓄積すると「方法論」として確立する。そして、「専門的な介入方法」となるのかもしれません。

EASE初級研修@広島

2016-12-02 15:05:00 | EASEプログラム®と「聞き書き」(じっくりEASE)
 2016年11月26日に、大学院の授業をかねてEASEプログラム初級研修を行いました。
広島大学大学院の学生さんです。検定試験にも合格しました!!呼吸器看護などがご専門の学生さんです。おめでとうございます。

 受講した学生さんから、EASEは目標設定の方法が定量的なので、多職種と合同のカンファレンスでも共同目標が立てやすいのではないかという意見が挙がりました。地域包括ケアでも使えるのでは?という意見もありました。
 確かにそうですね。いろいろな人の意見をいただくと、活用案が広がりますね。ありがとうございます。



EASE上級研修 感想 荒川クリニックの方より

2016-10-18 22:49:00 | EASEプログラム®と「聞き書き」(じっくりEASE)
 滋賀県の荒川クリニックの方が、EAS上級研修受講後の感想をわざわざ送ってきてくれました。荒川クリニックのみなさんは、EASEをクリニックのナース全員で取り組んでいます! 上級修了者も7名(それ以上だったかも??)になりました!! 中には、EASEは難しいとおっしゃる人もいますので、荒川クリニックの方とお話しすると、私も元気になります!!やっぱり、みんなで取り組むと良いですね~~。

**以下、荒川クリニックの方のEASEの感想です****

EASE 上級研修 感想  (2016.10.2 滋賀)

 Aさん: 3月初級研修後からEASEプログラムを勉強し、4月から患者とともにスタートした。当初は、EASEプログラムが難しく感じとまどっていた所もあるが上級研修終了後のスタッフ(院内5名)が教えてくれたりとそのおかげで少しずつ理解できた。日ごろ一人の患者とじっくり向き合う機会がなく半年間関わることができただけでも患者の言葉に変化が現れ心を開いてくれた。患者が少しずつ変わっていってくれることにやりがいを感じ自分自身もとても勉強になった。発表はとても緊張したが、なれないパソコンを使って発表することや他の施設の方の前で発表することがとてもいい機会だったと思う。
 EASEプログラムをまとめている時に自分自身の患者への対応・言葉について振り返ることができて改めて自分自身がしてきたことについて知るいい機会になった。EASEプログラムを難しく考えていたが今回の発表を終えてみて日ごろの看護に少しずつ取り入れて患者対応に実践していこうと思った。

 Bさん: 約半年1人の患者に密に関わることで信頼関係ができ今まで知らなかった一面も知ることができた関わりでした。発表は、緊張しましたが充分な時間をとってくださり、今後に役立つ意見もたくさんもらうことができ、内容の濃い研修でした。なによりも指摘されるのではなくよいところをほめてくださり、なごやかな雰囲気の中だったので心が落ち着きました。発表やかかわりに関して、もっと蜜に関わればよかった、もっと詳しく伝えられる資料を作ればよかったなど反省点は多々みつかりました。
 しばらく同じ患者と関わることになると思うので反省点を生かした関わりや資料つくりができるよう努力したいと思います。はじめは少し憂うつでしたが、やりとげてよかったと思います。

EASE上級研修@滋賀

2016-10-14 22:19:00 | EASEプログラム®と「聞き書き」(じっくりEASE)
 2016年10月2日に、EASE上級研修を滋賀で行いました。3名の方でしたが、みなさん患者さんとともに楽しくEASEに取り組んでくれたようです。特にディズニーが好きな70歳代のかたのセルフモニタリングに、ディズニーのイラストを週替わりで入れて作成したナースもいました。ナント、そのクリニックの技師さんも手伝って作成してくれたとのことで、研修会にはその技師さんも参加してくれました。
 EASE研修を重ねる毎に感じることは、「盛る」ことの大切さです。対象者さんの好きなイラストを入れたり、デザインに凝ったりすると、うまくいく確率が高いような気がします。やっぱり、介入者側も熱心に取り組むことが大切ですね。