インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

ベンガル湾季節便り/渚に沈む入り日

2012-10-25 18:36:21 | 季節・自然
本日はやっと、秋の壮麗な夕日が拝めた。
この時季、入り日が美しくなることはわかっていて、つい忙殺されて、日の落ちた浜に出るのが日課になっていた。
とにかく、五時前には早々と沈んでしまう。
ベランダから仰ぐと、大きなオレンジ色の落日が沈みかけていたので、あわてて出たわけだ。

海辺にたどり着くころには、渚の上空に没しかけていたが、赤みを帯びたオレンジの大円を愛でることができた。
薄ら日の下の海の色が透明感のあるエメラルド色で、胸がすく爽やかさだ。
白い波まで翡翠色がかっている。
西寄りの上空に半月より太目の白い月が浮かんでいるのが、風情をそそる。
空を悠々と舞うのは一羽のとんび。
何の鳥か、つばめのようにも見える小鳥が低空を水平飛行していった。

会場の空はあえかな桜色に染まって、淡いブルーの宵闇に白月がいっそう美しく浮かび上がった。
闇の緒の降りた大海は青みを帯びて、インクを流したような色を足元に押し寄せる。

明日も極力、日の落ちる前に浜に出よう。
こんな壮麗な夕日を長いこと見逃していた不手際が悔やまれた。

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