インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

パキスタンの美人外相

2011-07-31 21:46:34 | 政治・社会・経済
インドとは犬猿の仲の隣国パキスタンから、新外務大臣が訪印して、3年前のパキスタン諜報機関ISIが絡んだムンバイの連続爆弾テロ勃発以来冷え切っていた両国の関係改善に向けて動き出した。

さて、そのパキスタンの新顔大臣(Hina Rabbani Khar)だが、なんと34歳の妙齢の美女。同国の閣僚では一番若くて女性初の美人大臣に、インドのメディアがこぞって飛びついたことはいうまでもない。
ファッションは白とか、ブルー一色の抑えた色合いのシンプルなパンツスーツで、ドゥパッタといわれる共布の長いスカーフの端で頭を覆うようにしているが、スタイリッシュで優雅、デザイナーブランドの女優がつけるようなサングラスといい、一連のパールのネックレスや、右手首に巻いたサンローランのスカーフ、バーキンの高価なバッグ、黒のシックなハイヒールにいたるまで、なんとも洗練されている。政治家であることを意識した地味な装いだが、おのずと育ちのよさと品格が匂い立つ。それもそのはず、本国ではパンジャブ州産まれのリッチな特権階級出身、マサチューセツ州大出の才媛である。

インドのマスコミはすわっと浮き足立った。
何しろ、対するインド側はベテラン、35歳年上のクリシュナ(S.M. Krishna)外相、通常なら色気のないじいさん同士の無愛想な交渉になるはずが、今回の対手は華やかな美女、つねにお茶の間受けするネタを求めているミーハー志向のテレビ局にとっては、願ってもない餌食だった。
カメラが、ヒナ外相の向かうところ、追い掛け回し、美人大臣に振り回された感じであった。

しかし、このヒナ嬢、見れば見るほど美人。
後日アジメールのスフィー系モスクに参拝したときは柄物のパンツスーツに変えていたが、シックな紫系統のグラデの入ったデザインで、おしゃれさが目を引いた。
単色の装い時とちがって、いっそう美人度が惹き立った。
同国の暗殺されたベナジール・ブットー元美形大統領を髣髴させると、もっぱらの評判。

自らもニュー世代に属するだけあって、今のパキスタンの若者はみな心から印パ間の平和を望んでいる、旧世代とは違うと発言、年若で未経験にしてはなかなか堂々たるものだった。

メディアの要望に応えて、インド側クリシュナ外相とがっちり握手、日ごろ苦虫を噛み潰したようなおじいちゃん外相も、娘のような年頃の美人相手にいささか飲まれた剣幕で、初回はさすがに協定宣言こそなかったものの、交渉はおおむね成功に終わった。

これを機に、両国の関係が改善に向かうことを祈るばかりだ。

(*経済逼迫で行き詰る貧国パキスタンの現状をかんがみると、ブランド尽くしのヒナ外相のファッションは褒められたものではないとの、辛口の批評もあったことを付け加えておく)。

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親子でワイン宴

2011-07-31 21:40:23 | 私・家族・我が安宿
南インドのバンガロールの大学院でIT専攻の息子が、生地プリーに里帰りして二週間弱。先の土曜日 、二度目のワインパーティーを催した。
ピザ、ポテトフライ、グラタン、ゆで卵・きゅうりやチーズを載せたクラッカーなどをつまみに、赤・白二本が空いた。
いつも太陽ラベルの「スラ」(sula)という銘柄だが、今回白は「フォーシーズン」(Rs400)という銘柄に初トライ。たまたまスラの白がなかったので、仕方なく、である。もしかしてスパークリングワインだったらいやだなと思ったが、スラにあまり劣らない味で満足。赤ワイン党の父子に対して、私は白ワイン派なのだ。

ここしばらく雨が降らず、異様に蒸し暑い陽気が続いていたので、二日前からワイングラスを冷凍庫に入れて冷やしておいたが、五分間外に置いただけで、グラスの曇りはなくなった。冷たいものが苦手な夫すら、平気な顔で飲んでいる。

三階のベランダがいつもの会場だが、風があまりないのでむんむん、たまにさーっと夜風が吹きぬけたりすると、生き返る心地。
息子作詞作曲のラップミュージックをBGMに歓談、暑いけれど和やかなひとときが流れていく。

昨日から胃を壊している夫はグラスが進まず、もっぱら私と息子で飲んだ。私の酒量はたかが知れたものだが、あまり強くない息子が二本目の白をグラス一杯飲み終わったところでギヴアップしたので、もっぱら私のみが飲んで、久々に飲んだなあという感じであった。
あさってにはまた、勉学地に戻る息子。短期休暇であっというまだったが、親子のコミュニーケションをとれて楽しかった。
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ベンガル湾季節便り/雨季の晴れ間の残照

2011-07-29 16:42:54 | 季節・自然
ここ数日雨が少なく、蒸し暑い日が続いている。今日も夏日で、ベランダから見上げた空には雲がたったひと刷け、あとはどこまでも青々とした天が広がっていた。気温はせいぜい30度前後でも、海のそばだけに湿気がこもりむんむん、冷房必須の暑さである。

日が沈む頃浜に出ると、薄ら明かりの中、蒼い海岸線が東西に長々と開け、真一文字の帯がすがすがしかった。久々に雲が切れたため、海も色を取り戻したようである。しかし、波は荒く、勢いよく宙に砕け、白い飛まつを華のように散らす。濃紺の海原にいくつもの白蓮が咲く。

ふと背後を振り返ると、ちょうど日が沈んだ辺りの地平線から、放射状にばら色の射光が伸び、残照の美しさが目を惹いた。
宵闇の降りた水平線に薄暗いいさり火が三つ、沖は内海ほど波が荒くないのだろうか、夏日で大波の今日は案外、大漁かもしれない。
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平均寿命62歳のインド(銀座新聞連載エッセイ)

2011-07-29 16:38:24 | 印度の玉手箱(銀座新聞連載)
銀座新聞ニュースに最新エッセイが掲載されました。
インド人の生死観をテーマにしました。
写真と併せて、ご一読ください。


平均寿命62歳のインド、聖地には死を見送る専門宿も
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文章で勝負!

2011-07-25 21:54:57 | 私の作品(掌短編・エッセイ・俳句)
十年ほど前ホームページから始めた情報発信はメールマガジン、ブログ、そしてフェースブック、ツイッターとソーシャルネットワーク、果てはスカイプ(無料のネット国際通話)にまで幅を広げ、制御しかねない状態。これにネット新聞のエッセイ週刊連載が加わるから、毎日何かしら書いている計算になる。

PCタイムは夜の七時から3-4時間と決めているのだが、いつも時間切れで仕事が終わらない。
一番手がかかるのは、ほとんど毎日発信のブログといえないこともないが、これは日記みたいなもんで肩の力を抜いて書いているので、時間的にはそう取られない。週一回の割のエッセイが、文章のみならず、ウイキペディアなどでのチェック、写真収集と一番手間がかかるかもしれない。発行部数3万部の媒体のため、記事も手が抜けないのだ。
メルマガは隔週刊で、すでに十年近く継続しているが、近年短いものを心がけるようにしているので、これもいまではほとんど手がかからなくなった。ただし、いろんな原稿が重なると、短いメルマガでも大変だ。億劫になることもあるが、なんとかかんとか続けている。

HPはホテル用と、最近作成したライター用の2つだが、更新は一年に一度程度で、いったん公表してしまえば、ほったらかしでオーケー、フェースブックは宣伝のみ、スカイプも最近たまにしか使わず、ツイッターは140字と手軽で、なんとか管理している。

実はもう一誌メルマガを出したいのだが、テーマがなかなか決まらない。それと前に英語関連マガジンを出していて、二誌発行は結構大変だったいきさつがあるので、まだ手を出せないでいる。メルマガは読者をつかみやすい媒体なのだが。

一番楽しんで書いているのは、ブログ。ヴィジュアル系が人気の趨勢に逆らうように、写真は入れても一、二点、ほとんど文章のみ、文が勝負の内容(と本人はそのつもりだが)で、それだけに、自慢じゃないが、わがブログの読者はみな鑑識眼が高い。多読家、そしてご自身も文に長ける人が多い。

前は絵文字を使っていたが、それもはずしてしまった。
この間、島本理生(「ナラタージュ」(角川文庫)という長編恋愛小説が話題になった若手女流)のブログを見たら、文章だけの味も素っ気もないものだった。
それでも、彼女の小説ファンには人気なのだろう。

中身で勝負、といっても、どれだけ読者の鑑賞に堪えてるか、お恥ずかしい次第だが、今後も写真の少ないわがブログをよろしく!


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息子は億万長者?

2011-07-25 21:30:29 | 私・家族・我が安宿
土曜のワインパーティーで、息子が席をはずしたときの夫婦の会話で、なんと息子名義の現土地(600坪近く)とホテル(ラブ&ライフ、オリッサ州プリー)の建物が時価、6クロール(クロールはインドで一千万の単位)、日本円にして約一億800万円ということが判明した。

地代が倍々ゲームで高騰していることはわかっていたが、つい近年までは数千万だったはずでは?と、半信半疑。
観光地ということもあるのだろうが、さすがに仰天した。
ちなみに、インド人ご用達の西の浜の高騰ぶりは、こちら東の浜を凌駕する勢いだそうである。

そもそも、この土地を購入したのは1990年、そのときはルピーの価値が今より五倍も高く、380万もした高い買い物について、一年ほどすると、ルピーが大暴落、大損こいたのだった。土地代に資金をあらかた持っていかれ、すずめの涙ほどの建築費用で大変苦労したいきさつがあった。なんだかんだで、六年かけて完成させた建築代は約800万、合計すると一千万以上投資しているわけだが、20年かそこらで十倍余に跳ね上がったというわけで、驚天動地である。

これに比べると、日本の地価は下落する一方。
田舎の福井なんて、ひどいもんである。
その昔、亡父がせっせと投資した不動産類も一様に値下がりしてしまった。

そこいくと、インドは今上り坂。海沿いにもいくつか土地があり、いやあ、安いときに買い占めといてよかったとしみじみ。
近年、メインロード沿いの当ホテルとその脇の私邸は乱開発に巻き込まれ、環境的にも騒々しく、浜辺に小さいセカンドハウスを建てたいのだが、高潮ラインより500メートル以内は建築禁止の規定があり、思うようにいかない。規則破りはいくらもあって、ホテルも海辺に不法に建っているが、下手すると、後年取り壊されかねないリスクがある。

それはさておき、西インドの大都会ムンバイ(ボンベイ)の不動産の異常な高騰ぶりを見ても、当分バブルがはじけることはなさそう、インドはそういう意味でも、土地・株類、中国に次ぐ投資先として超お薦めかもしれない。

難はルピー、現地通貨に外貨価値がないことだが、それもこの先改善されて、強い通貨になってくれるだろうか。
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「太陽の季節」ほかお薦め文庫

2011-07-25 20:51:22 | 推薦ページ


昭和30年に刊行された石原慎太郎の「太陽の季節」(新潮文庫、第1回文学界新人賞・第34回芥川賞受賞作品)を読んだ。
60年近くたっても新鮮で、戦後わずか十年を経て書かれたとは思えないほどのモダンさである。
昭和30年というと、私は一歳の赤子。まだ保守的な風潮が根強くなごる時代に、男の一物で障子を突き破るという型破りで大胆な描写をしたのだから、当時の世相をおおいににぎわしたことは容易に想像がつく。倫理上社会問題になった一方で、太陽族との流行語も生んで、映画化され、若者カルチャーが変わる衝撃作として話題になったそうな。

主人公はヨットと拳闘が趣味の気障などら息子で、芥川賞選考委員にもそのいやみさを指摘する声があったそうだが、今読んでも斬新で才気を感じさせる作品だ。
政治家に転身したのが惜しいと思えるくらいだ。
が、この主人公に作者が投影されているとしたら、やっぱり野心家の行く末は現実的な社会での特権的成功、おのずと政治家ということになったかもしれない。

今月初めに日本から送った本の小包(船便)が予想意外に早く届いたことから、読書を堪能している近頃だが、ほかによかったのは、「青山娼館」(小池真理子、角川文庫)。これは最愛の娘を亡くしたヒロインが人肌のぬくもりを求めて、青山にある謎めいた洋館で高級娼婦として体を売るようになる異色の筋書きだが、小池真理子って、こんなにうまかったというくらい、よく書けていて一気に引き込む筆力、直木賞受賞作品「恋」より感心しかけたが、終り近くになると崩れる。「恋はご法度」という館のマダムいわくタブーに逆らって、恋をして追放されたほうが良かったような気がするが、それでは読者の想像通りのありきたりな設定ということでこうなったのだろうが、無理があるような気がした。しかし、娼館の内装のゴージャスさ、ミステリアスな美貌マダムの人物描写等、よく描けていた。こうした現実離れした幻想的手法にさらにミステリー的要素も絡めると、話が膨らんだかもしれないが、恋愛小説家に転身した手前、それはできがたかったのかも。しかし、惜しい題材だ。元々は推理小説家だったのだから、ミステリーにすることはお手の物だったろうに。

トイレまんだら」(妹尾河童、文春文庫)、有名人のお宅のトイレ拝見、微に入り細にうがっての俯瞰図一覧と、トイレ観・トイレカルチャー書。作家の書斎俯瞰図編もあるそうで、私にはそちらのほうが面白かったかも。でも、トイレの緻密なイラスト図も楽しかった。ちなみに、表紙は、大御所作家・田辺聖子のお宅のゲスト用トイレ俯瞰図だった。

まだ読み始めたばかりだが、林望の「ホルムヘッドの謎」(文春文庫)は、さすがに数々のエッセイ賞に輝くエッセイの達人だけあって、読ませる。イギリス通で、「イギリスはおいしい」、「イギリスは愉快だ」等のエッセイ書は有名。しかし、著者の専門は書誌学。で、同書は、イギリスをテーマにしながら、連句させて日本の話題も取り入れている、書誌学についてのエッセイもあり、この人の文を読むと、しみじみ私のエッセイはまだまだだなと、忸怩たる心地。たった五歳年上なのに、古語や故事などの語彙が豊富で、ユーモアとウイットにあふれた格調高い文体、物書きの端くれである当方にも、文章作法になる貴重な一冊である。イギリスかぶれの一方で、能の専門家、国文学者らしい一面も備える。作品には小説もあるそうだが、この人ならきっといいフィクションが書けるだろうと想像したことであった。次回帰国時は、林望の小説にぜひトライしたい。

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息子はシンガーソングライター

2011-07-24 21:36:07 | 私・家族・我が安宿
昨夜、バンガロールの大学院から帰郷中の息子サミール(日本名理秀)含めて家族三人で、三階のベランダで、ワインパーティを催した。
つまみは、チーズを振りかけた(田舎町のプリーには粉チーズがないのでスライスチーズをみじん切りにして代用)ポテトフライ、ゆで卵、コロッケ、ピザ、市販のモンギニス店(西の浜のしゃれたケーキ屋)特製ケーキとパイ菓子。
Sulaという太陽のイラスト銘柄の赤を一本開けて、750mlで案の定、三人には足りなかったので、同じ銘柄の白も空けた。

収穫は、息子の作詞作曲したラップミュージックを、モバイル(携帯)越しに聞けたこと。
歌っているのも無論、ご本人である。
正直、びっくりした。
まるでアメリカンシンガーである。
発音もネイティヴ並みだし、音感もあるし、いやあ、うまいもんである。
これなら、バンガロールのクラブで引っ張りだこというのもうなずける。

吹き込んであった三曲全部聞かせてもらって、感心してしまった。

そもそもラップミュージックに興味を持ったのは、五年前まで通っていた北東インドの避暑地ダージリンの寄宿舎時代だったという。級友にラップのプロ級がいたらしく、手ほどきを受けたとのこと。
その後地道に練習を重ね、今のようにクラブから呼ばれるまでのパーフォーマーに成長したそうな。

それにしても、作詞作曲も全部自分とはすごい。
元々英語が堪能で筆力があることはわかっていたが、主にstruggleをテーマにした作詞で、今の若者に受けているらしい。

へえ!?

ちなみに、父が席をはずしたときの鑑賞会だったのだが、あまりにうまいんで、ちょっといたずらしたくなってきた。
父が戻ってきたとき、「ねえ、サミールが素敵なミュージックを携帯に入れて来たのよ、聞いてみて」
と促し、息子の歌とは明かさずに聞かせたのである。
父はその昔ボブ・マレーのレゲエファンであった。

しかし、数分聞いただけで、
「ぼく、この音楽、嫌いだよ」
と立ち上がってしまった。
ラップはどうもお気に召さないらしい。
ホテルが満室なので、落ち着きなくしょっちゅう立ってレセプションに戻る夫。

「わかってたよ。ダディがラップを嫌いなことは」
と息子はこともなげ。

十一時近くに二本が空いて、まもなく遅い夕食。
その席上で、私は、
「さっきのはサミールの歌だったのよ。カレッジのファンクションで披露したんだって」
と付け加えると、父は少しきまり悪そうな顔になったが、頑として嫌いの姿勢を崩そうとしなかった。

保守的な親父に、クラブで演技しているとわかると叱られるに決まっているので、大学祭でとごまかしわけだが、携帯もPCもだめな昔気質の父には、ラップははなから性に合わなかったようである。

でも、日本人母の私は痛く感激し、次の正月休暇に一本のCDにまとめてきてくれるようお願いした。
息子のミュージックをBGMにワインとは、なんとも贅沢をしたもんである。

というわけで、めっぽう楽しいパーティーになった。




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車の荒木鬼・フェニックス義捐金

2011-07-22 23:28:58 | 私の作品(掌短編・エッセイ・俳句)


4月中旬上梓された拙著、
車の荒木鬼」(モハンティ三智江/ブイツーソリューション、1260円)
の印税の一部を先の震災の義捐金にあてることに決めました。
みなさん、なにとぞお買い上げにご協力くださいますようお願い申し上げます。
知人・友人にもぜひお薦めしてください。

→「車の荒木鬼・フェニックス義捐金」

発意のきっかけとなったのは、そもそも同著に福井大震災が登場すること。昭和23年6月28日夏時間の午後五時ごろ、県内をマグニチュード7.1の直下型地震が襲うのである。行方不明含めた死者3769名、三年前の空襲の打撃から立ち直っていなかったところの二重の悲劇だったにもかかわらず、三年とたたぬうちに、不撓の精神で県人はフェニックスのように蘇ったのだった。
このたびの東北大震災は津波とのダブルパンチで、犠牲者数も往時をはるかに上回る規模の被害だったことに胸が痛むが、かつての福井県人のようにフェニックスのように蘇っていただきたいという気持ちから、「車の荒木鬼・フェニックス義捐金」と名づけました。
一冊でも売り上げが伸びて、少しでも寄付金が多くなるよう、祈っております。私のごときにできる支援はたかが知れたものでも、みなさんのご協力で塵も積もれば、小山くらいになることを祈っております。

→*「車の荒木鬼」はアマゾンはじめ、ヤフー、グーグル、セブンネット、ビーケーワン、丸善・ジュンク堂、紀伊国屋などのネット書店などで即座にお買い求めいただけます。なにとぞ一冊お買い上げにご協力くださいますようお願い申し上げます。

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*「車の荒木鬼」概要

昭和26年、空襲と烈震に打ちのめされた郷土福井に自動車整備工場を
立ち上げた重男23歳、後年年商45億の車の大将にのし上がった主人公
の生い立ちから青春時代、私生活の愛憎に至るまでを、福井モータース
創業者をモデルに昭和史と重ねて克明に辿った感動の伝記長編。

娘が父に捧げる鎮魂の書!

昭和一ケタ世代の無骨で純な生きざまがここにある!

高度経済成長期を戦場のように駆け抜けた男の激烈人生

直木賞作家、藤田宜永氏推薦!

「ひとりの男の車と故郷への想いがひしひしと伝わってくる。
だが、それだけではない。戦後の地方都市を知るための資料的価値も高い」(藤田宜永)

*タイトルの「荒木鬼」とは、戦国時代、丹波七頭の一人として勇名を馳せた武将、荒木氏綱の通称で、鬼と畏怖されるほど蛮勇を誇った猛将は主人公の先祖にあたる



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500万人の聖者事情(銀座新聞連載エッセイ)

2011-07-22 19:27:56 | 印度の玉手箱(銀座新聞連載)
銀座新聞ニュースに、最新エッセイが掲載されました。
サドゥと言われる路上の出家行者について述べてみました。
インド特異の行者がテーマのエッセイ、写真と併せてお楽しみください。

500万人のインドの聖者事情、空中遊泳や生き埋めも
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