インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

季節の変わり目の嵐

2007-05-18 19:26:11 | 季節・自然
インドの五月は、日本と違って、ミッドサマー真っ盛り。当地プリーはベンガル
湾の恩恵で、40度を越す内陸部に比べると、上がってもせいぜい33、4度止まりだ
が、湿気がものすごく、蒸し暑い日々が続く。オリッサ州と一口に言っても、広大
なので、西の内陸部では最高気温48度という、ラジャスタン州の砂漠と
変わりない異常高温になることも。州都のブバネシュワールはかつて、緑豊かな都
市で夏も比較的しのぎやすいところとして知れ渡っていたが、現在は軒並み中層ビ
ルが立ち並び、コンクリート化、最高気温46度も珍しくない。

 私が現地人夫とともに経営する安宿、「ラブ&ライフ」も外国人旅行者のオフシ
ーズンの真っ最中だが、その代わりに夏休みを利用してローカル家族連れ客が続々
と詰め掛ける。
                

 西側のインド人ご用達のホテル街は行楽客でごった返し、浜はいもの子を洗う俗
化した風情。わが安宿のある東の浜は静かめ、外国人観光客が好んで訪れることで
有名。が、サマーホリデー・シーズンになると、必然的にこちらの浜にもローカル
旅行者が侵入してくるというわけ。

 夕刻、涼みがてら、浜に出るにはもってこい。吹き抜ける海風に体内の熱が冷ま
され、燃えるように鮮やかなベンガル湾の落日に、ああ、今日も暑い一日が幕を閉
じつつあると、心から安堵のためいきが漏れる。波打ち際で無邪気に水浴びする子
供たちや、サリー姿のまま浸水する母親、見守る父親、東の浜も少なめながら、ロ
ーカル家族連れの歓声で沸き返る。
 聖なるガンジス河が流れ込むということもあって、ベンガル湾も巡礼旅行者から
の出時、沐浴する人々のざめきであふれ返るのだ。

 といって、かんかん照りの日が続くわけばかりでもなく、五月はベンガル湾の低
気圧が発達して、サイクロンに見舞われることもしばしば。ここ二週間、なんと三
度も夏の嵐が吹き荒れ、そのたびに長時間の停電に見舞われた。自家発電機という
心強い味方がいるものの、冷房は電力を要するためオフ、快適な睡眠を妨げられ
てしまう。

 さて、待ちわびられる雨季だが、例年六月初期に一番雨、下旬ごろから本格突入
が、予報によると今年はやや早目らしい。

                        

 プリー名物の壮大な山車祭、「ラト・ヤートラ」は毎年、モンスーンの緒に執り
行われるのだが、主神のユニバース・ロード、ジャガンナート様のごりやくか、降
ってもぱらつく程度。バザールの一角に仮設された椰子葺き屋根の下には、山車造
り用の神聖な木材が転がり、代々ののみ師たちが、来たる祭に備えて工具を振るい
だした。

                                


*   *   *

※日記形式がしばらく続いたので紙面刷新、今号以降エッセイ雑感を主に披露して
いくことにします。ときおりダイヤリーも織り交ぜて多彩に展開していきたいと思
っておりますので、引き続きご愛読の程を!                            
                                 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加