インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

3年ぶりの東京、上野公園で花見、常宿の山谷にも変化の波(125) | 銀座新聞ニュース

2023-04-29 15:51:20 | 私の作品(掌短編・エッセイ・俳句)

銀座新聞ニュースに最新記事が掲載されましたので、送信させていただきました。
3月末に上京した際のレポート(2回にわたる旅ルポ)です。お時間のあるとき、ご一読いただければ、幸甚に存じます。

3年ぶりの東京、上野公園で花見、常宿の山谷にも変化の波(125) | 銀座新聞ニュース

https://ginzanews.net/?page_id=62826
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インドでパンデミックを乗り越えて花開いたわが息子、Rapper Big Deal(ISF独立言論フォーラム)

2023-04-25 17:42:10 | 私の作品(掌短編・エッセイ・俳句)
★モハンティ三智江の第3の眼4

インドでパンデミックを乗り越えて花開いたわが息子、Rapper Big Deal

https://isfweb.org/post-19480/

※写真は上記URLをクリックしてお楽しみください。
以下は、本文のみの転載です。



インドで35年暮らした私には、現地人夫(2019年逝去)との間に設けた日印ハーフの一人息子がいる。南のIT都市バンガロール(現ベンガルール)にベースを置く彼の職業はミュージシャンで、インドでは5指に入る人気ラッパー、Rapper Big Dealという芸名のスターなのである。

二親の家系にはミュージシャンはおらず、突然変異というか、ハーフの子供は優秀?との説に従うごとく、父母のいいとこ取りの優性遺伝を受け継いだらしいわが子に、トンビが鷹を産んだとはこのことかと、稀有な才能に驚かされる私だ。

作詞作曲もこなすシンガーソングライターでもあり、英語や現地語で綴る作詞には特に定評があり、息子自身が言うには、詩才は母の私から受け継いだとのこと。そう言われてみると、私も若い頃詩を書いていたし、寄宿者時代、ノートにせっせと詩を綴っていたわが子に通じるところがあるかもしれない。私はもの書き、息子は音楽とジャンルは違えども、同じ芸術肌で、母の血筋を受け継いだと本人から言われれば、満更でもない。

しかし、三文小説を書いている私と違って、息子は音楽で食っており、ファンもたくさんついているから、親をはるかに凌駕している。また3歳から英語を学び、英語一本の寄宿舎でさらに磨きをかけたため、英語力はネイティブ並みで、当初英語のみでラップを発表していたときは、インドのエミネムと絶賛されたものだ。そんな我が子が誇らしくもあり、時にそのスター性に恐れ多さを感じつつ、もう私の息子という域を飛び越えて、遠くに行ってしまったと一抹の寂しさを覚えることもある。
若い頃、芸能界通でゴシップ好きだった私だが、まさか息子が芸能界に入ろうとは夢にも思わなかった。それもインドの、エンタテイメント業界である。

Rapper Big Dealは数々のラップ動画を発表しているが、中でも超人気の4ミリオン近い視聴者数を誇るベスト作品に、「Are You Indian?」がある。
https://youtu.be/SrE615BLB20
これは、ノースイーストと言われるインド北東7州に対する内陸部の差別問題を扱った社会的なメッセージのラップソングである。
私自身も、「インドの中の異国、北東民のデモ騒動」というタイトルて息子が同作を発表する以前に、この問題についてブログ(インドで作家業)で書いたことがある。https://blog.goo.ne.jp/michiemohanty/e/0682d97ca2996ab77f1472cd1a941032

同じインド国民でありながら、顔立ちが極端に異なることから、北東州民はメインのインド人たちから継子扱いされているのである。内陸部のインド人は目がぎょろりと大きく、凹凸の際立ったバタ臭い造型、肌も浅黒いが、北東州民はよりアジア系の扁平な顔立ち、目も細く、鼻も低いし、肌も白めで、チンとかチンキ(中国人の蔑称)と蔑まれる由縁だ。バンガロールはじめの都会には北東州からの移民が多いのだが、上記ブログにも書いたように、過去首都デリーでは暴力事件にまで発展し、死者が出たこともあった。

息子がこの差別問題を取りあげたのは、彼自身、外見が異なることで、子供時代からいじめを受けてきたせいである。肌は白めで、目はギョロ目が一般的なインド人に比べると小さく、鼻も低い、どちらかと言うと母のルックスを受け継いだジャパニーズフェイス、異端視扱いされ、格好のいじめの対象になったのだった。
そんなことからよく北東州民と間違えられ、自然に共感が育ったものと思われる。「Are You Indian?」の動画には、同じインド人でありながら、顔立ちが極端に異なる2組のグループが登場する。両組がテーブルで対面に向かい合い、目の細さや鼻の低さを嘲笑する内陸部民にじっと屈辱に耐えていた北東州民が後半、毅然と反撃に出る設定となっている。
こうした差別問題はどこの国にもあるらしく、同動画は、インドのみならず、アジア各国や世界に広まり、大ブレイク、グローバルに受け入れられたのだった。

親の欲目を抜きにしても、国内差別を糾弾するメッセージラップは強いアピール力があり、誇らしい気持ちにさせられたものだ。
そんなキャリアの絶頂にあったさなか、パンデミックが勃発、2020年3月息子を同伴しての、福井県の観光促進動画撮影のための帰国予定がキャンセルとなり、全土封鎖に突入、以後息子は2年間音楽活動停止を余儀なくされる。彼はちょうど、西の商都ムンバイ(旧ボンベイ)に引っ越したばかりで、ヒンディー映画の本拠地の娯楽ハブとしても名高いこの大都会でさらにキャリアに磨きをかけ、全土制覇を目指す予定だったが、しょっぱなからその夢を挫かれた。
ムンバイは、インド全土中最悪の感染者数を出し、息子は友人とシェアしていたアパートメントを引き払って、郷里の東インド・オディシャ州プリーに避難帰省、以後2022年3月まで母の私と同居、隔離生活に甘んじることになるのである。

常にちやほやされ注目される環境から一転して、大勢のファンとの繋がりを絶たれた息子は精神的にもタフな時期を強いられ、私の勧めでヨガの個人レッスンを始め、心身のバランスを取り戻そうとしたハードな試練期間でもあった。
幸いにも、インドの感染状況は、私が命からがら帰国した2022年3月時点でほぼ終息、ライブショーなど音楽の仕事も徐々に増え、以前の拠点・バンガロールに戻った息子は、本格復帰に努める。そして2023年1月13日、郷里オディシャ州都ブバネシユワールでのホッケーワールドカップの開会式に際して、華麗なパフォーマンスを繰り広げ、マスクフリーの6万人の大観衆から拍手大喝采を浴びるのである。
https://youtu.be/OvG4NTCxGHY

残念ながら、日本滞在中の私は現地鑑賞は叶わなかったが、動画で観て感無量であった。2年の隔離生活、音楽活動停止を耐え抜いた果てに一気に花開いたという感じで、本物のスターになった息子に誇らしさを覚え、感極まって涙ぐんだものだ。その一方で、みんなのスターになり、さらに遠くなったわが子に一抹の寂しさも禁じえなかった。母の特権でもう私物化できない、巷に知れ渡る公人なのである。親をはるかに飛び越えて大きな成功をものにした息子に、畏怖とともに感嘆、これからどこまで羽ばたくか、願わくはグローバルになってもらいたい、日本デビューも果たしてほしいと、陰ながらの声援とともに遠目に静かに見守る日本人母の私である。

〇Rapper Big Dealのプロフィール並びに代表動画紹介

1989年インド東部のオリッサ(現オディシャ)州プリー生まれ、13歳の時、インド北東部の避暑地ダージリンの寄宿舎へ。そこで英語力を磨き、先輩からラップ洗礼、アメリカの有名ラッパー、Eminem(1972年生まれ)に心酔する。

大学は南インドのIT都市バンガロールに進み、IT専攻、続いて大学院で修士課程を修了、卒業後は米外資系IT企業に勤め、2年で辞職、プロのラッパーの道を目指す。2017年に初のCD「One kid with a dream(ワン・キッド・ウィズ・ア・ドリーム)」をリリース(全7曲の作詞作曲は本人)、インドのラップブームの波に乗って人気が急上昇した。

特に地元オディシャ州では人気が高く、母州語オリヤラップが大ヒット、英語のみならずヒンディー語、一部日本語ミックスのラップも公開、インドならではのマルチ言語ラップと、特に作詞(リリツクス)には定評がある。

〇「Are you Indian?」
視聴回数4ミリオン近い快挙、スーパードゥーパーヒットを記録!数あるディールのラップ動画で最高視聴回数をマーク、インド国内の民族差別問題を扱ったメッセージ性の高い作品で、世界各国の視聴者にも人気絶頂、ぜひご視聴頂きたい。https://youtu.be/SrE615BLB20

〇MTV Indiaのパフォーマンス
日本でもポピュラーなニューヨークベースの音楽専門チャンネル、MTVのインド版に出演した動画も根強い人気だ。
https://yout.be/o3WvEvhRukY

〇「Fukui Love」(片言の日本語混じりの郷土愛ラップ)
2017年7月来日、母の故郷で自身の本籍地でもある福井県への愛を基に作詞作曲した「Fukui Love 福井に捧げるラップソング」を福井新聞本社でアカペラ披露、後に写真構成で自ら編集した福井の観光促進動画は注目を集め、本格撮影の企画が持ち上がったが、コロナ禍でキャンセルを余儀なくされ、新たに作ったラッブもお蔵入りに。以下は、ディール唯一の日本ゆかりのラップ、福井の観光スポット写真をコラージュのように散りばめたデモビデオで、「フクイエエトコイチドハオイデ」のリピートがリズミカルで、乗りのいい日本人(特に福井県人)必見の動画だ。
https://youtu.be/nZfqwodAGdY

〇「Filters」(新作リリース)
3月にリリースした久々の英語ラップ動画「Filters」は、2009年、『スラムドッグ$ミリオネア』でゴールデングローブ賞作曲賞、第81回アカデミー賞で作曲賞、歌曲賞など受賞した南インド・チェンナイ出身の作曲家・歌手のレジェンドともいうべきA.R.Rahman主宰の音楽事務所からリリースされた。画面の冒頭には、ラフマーンとの対話や、彼からの温かいエールが挿入され必見!
https://youtu.be/6L8-gTJLRDQ
(写真はISFページのトップを飾るトピックス記事をクリックして、お楽しみください。以下は本文のみの転載)

〇今後の抱負
インドだけでなく、グローバル展開を目論み、まずはドバイでのビデオ撮影をプラン中。世界の視聴者にアピールする動画作成を目指し、将来は自身のレーベルも立ち上げたいとの野心も持つ。

*YouTubeチャンネルでRapper Big Dealと検索いただければ、たくさんの動画が出てくるので、ぜひご視聴いただきたい。なお、インスタグラムは、
https://www.instagram.com/rapperbigdeal/

※アフターコロナで、2年間の休止の反動のように、全土ショーに飛び回るディールの夢はグローバル展開、ドバイでの撮影予定も控え、大忙しである。
日本の皆様、ご支援のほどくれぐれもよろしくお願いいたします!
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俳句(終の住処)

2023-04-24 17:19:37 | 私の作品(掌短編・エッセイ・俳句)


芝蒸れの匂いはつなつはや来たり

老木や花咲かせ散り潔し

老い桜幹ごつ曲がり白寿超え

桜塵(おうじん)やちりと言わずに雪と呼べ

桜雨しとど降り積む舗道隅

花風や匂いかぐわし春満ちて

桜風春の匂いの甘美かな

青桜葉のゆさゆさと揺れ眩し

ラプソディロードショークイーン再(ま)た

九谷焼青烏(せいう)の絵付けのまれかな

青ガラス幸福の鳥探す旅

レスドラマ三十代夫婦の惨

今日は夏明日冬寒暖差激し

足元のまだ寒きあんか離せず

人生や死に場所探し生きる齟齬

さ迷えど終の住処のいずこかな

彷徨や第三の新天地求む

外国船旅の憧れ掻き立てて

港町異国の香りに酔いしれて

旅立てぬ足止める枷自縛罠

トラップや自分監獄抜け出せず

満たされぬ思いもやもや雲晴れぬ

何欲しい何求め生きる五里霧中

繋がれし土地繋がれし人求む

糸の先離された宙ぶらりん

デラシネや家なき子ごと行き暮れて

居場所なき途方に暮れさまよいぬ

迷い鳥戻る港の見つからず

凧の糸操りし主手を離す

よるべなきウィドウフッド錨なき

繋がれし港求め今日もさ迷わん

去り人やいずこパラレルワールドへ

故人住む夢の郷今日も漕ぎ出す

去りし人かの地の海辺に住むとや

シバ神の巡礼地さまよう故人

交信や旅発てと励ます亡夫

テレグラム旅する君は輝かしい

ゴカルナの峠超えいざ処女浜へ

思い出の地さまようスピリットなぜ

ゴカルナになぜ不思議誘う死出旅

シバ神の聖地巡礼死後の夢

黄泉の宿そこに故人の住むという

アストラルというホテル経営す

傷ついた魂癒し天界へ

幽界宿この世と天の境に

アストラル行きたしと焦がれどもまだ


詠み人/熾(もゆる)
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ホテル・アストラル(短編小説編1) | 銀座新聞ニュース

2023-04-21 16:09:03 | 私の作品(掌短編・エッセイ・俳句)
短編小説第1回(連載3回)が銀座新聞ニュースに掲載されましたので、送信せて頂きました。
亡くなった夫や母への思いを綴った私小説的要素の強い心境小説です。
お時間のある時、ご一読いただければ、幸甚に存じます。
ホテル・アストラル(短編小説編1) | 銀座新聞ニュース

https://ginzanews.net/?page_id=62742
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俳句(春爛漫)

2023-04-20 16:22:58 | 私の作品(掌短編・エッセイ・俳句)
桜かと見紛うピンク桃の花

藤棚や薄紫の時雨降る

春たけてチューリップの大開き

黄に桃に百合水仙の遺影前

春花の色鮮やかに咲き乱れ

春の川穏やか流れぬるみかな

咲き残るしだれ桜に目白群れ

春日和鳥の囀るピーチクと

新緑や鳥啼き募り春祝う

とんび舞う春の青天悠々と

寒戻る雨中コートの襟立てて

もこもこの上着まだ手離せぬ春

金沢でインド映画観る不思議さよ

青桜桃から翠に衣替え

若葉萌え桜並木は青々と

犀川の彼方に麗し白山

帰る否春霞如もやかかる

迷い雲わが胸かかる春の靄

芝草や翠萌え初め目に眩し

コロナ後や外国人の続々と

コロナあと異語の飛び交う観光地

ガイジンやアフターコロナ際立ちて

春うららざわざわと心波立ち

ことほぎや浮き浮き気分春祝い

グローバル日本語小説書くガイジン

はや夏日汗ばむ陽気半袖に



詠み人/もゆる(熾)
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帰国後父の命日に墓参、水蟹に舌鼓、金沢港に独船が初寄港(124)

2023-04-14 17:15:19 | 私の作品(掌短編・エッセイ・俳句)
銀座新聞ニュースに最新記事が掲載されました。
父の命日であるお彼岸に墓参りついで、郷里福井で名物の越前ガニ(水ガニ)や、水ようかんを堪能したエピソードです。金沢新港に初寄港した外国船についても、レポートしました。
帰国後父の命日に墓参、水蟹に舌鼓、金沢港に独船が初寄港(124)

https://ginzanews.net/?page_id=62600

お時間のあるとき、ご一読いただければ、幸甚に存じます。
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俳句補遺(桜三昧)

2023-04-10 18:52:18 | 私の作品(掌短編・エッセイ・俳句)
散り花や路に点綴桜カーペット

犀川や青磁に流る土手桜

花散りて川にピンクの帯流し

花渦や川面に巻いて桜紋

桜降るピンクの雨に濡れそぼち

桜風匂いかぐわし春うらら

葉桜や見頃も過ぎて寂しかな

桜雨花降る中に染まりゆく

春の宙ピンクに染まり身も紅に

見上ぐれば桜たなびく春爛漫

噴き上ぐる満開桜息洩れる

もっこりと花つけし桜ぼんぼり

桜熟れ花見三昧飽食す

歳重ねあと何回桜見れる

貪欲に桜見尽くす次なきと

次はなき無理に背を推す花見旅

葉桜や花見狂騒幕閉じる

詠み人/熾(もゆる)
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桜三昧(俳句)

2023-04-05 15:18:20 | 私の作品(掌短編・エッセイ・俳句)
桜樹ピンクの雨の降やり注ぐ

散り急ぐ桜吹雪に惜しみつつ

桜雨桃色讃歌の降る降る

髪に落つ薄くれないの花飾り

開放や日本に産まれ初皇居

千鳥ケ淵のピンク絨毯ピンク雲

春爛漫城下の桜咲き誇り

満々と咲き満つ桜ぼんぼり

春満ちて枝垂れ桜の垂れかかる

花薫る春の大気の芳しき

菜の花と桜織り成す春の綾

千鳥ケ淵土手を彩る桜色

ボート漕ぎ桜鑑賞千鳥ケ淵

対岸の薄くれないに塗り替えられ

仰ぎ見る桜天井どこまでも

花見出て人か桜か見に来しは

目黒川大混雑で花逸す

靖国の鳥居のでかさに見あぐる

散りかけの桜も風情漂いて

はらはらと花吹き散りて雅びかな

緋桜のはらはらと風に散り急ぐ

枝の先たわわに垂れるぼんぼり花

早咲きや桜前線北上す

緋桜の花弁敷き詰め桃色路

春風に桜舞い散るロゼ舗道

松桜翠と桃の織り成す美

散り桜ピンクの花の吹き溜まり

薄桃の花びら散りて苔に着き

金沢城櫓に桜しっくりと

なまこ壁桜垂れくる風情かな

艷麗や枝垂れ桜の瀑布かな

桜樹を透かし円月あでやかに

夜桜や月下に妖しなまめきて

桜舞い蝶と見紛う春の空

散り花や大群舞いて春の天

早咲きの桜なぜに散り急ぐ

花渦や路際ピンクに染めて

選挙カー桜トンネル行き過ぎて

葉桜やそれも一興花路往く

花雨の舞い散る中を愛で往きて

三昧や桜疲労の気怠かな


詠み人/熾(もゆる)




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インドで義妹がわが息子と再会、金沢大交流ツアーを満喫(123)

2023-04-04 16:04:41 | 私の作品(掌短編・エッセイ・俳句)
銀座新聞ニュースに最新記事が掲載されました。
今回は、2月に渡印した義妹(我が長弟の妻)が現地在住の息子と久々に再会した様子や、義妹が参加した金沢大学文化交流プログラムの活動を伝えております。お時間のある時、ご一読いただけると、幸甚に存じます。

インドで義妹がわが息子と再会、金沢大交流ツアーを満喫(123)
https://ginzanews.net/?page_id=62408
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