インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

夕焼けと新月の渚(写真)

2014-07-31 22:23:00 | 私の作品(掌短編・エッセイ・俳句)
本日は雨の晴れ間の蒸し暑い一日だった。

夕刻浜に出て、日が沈んだ後の夕焼けが鮮やかだったのと、宵闇に浮かび上がる三日月の写真、帰途立ち寄った三ツ星ホテルのベーカリーを撮ってみた。


水平線状にうすくれないの落日の洩れ陽が縞模様を描いて


西側の下空は雲の合間から洩れる淡い橙の斜陽に彩られていた


宵闇に街の灯りがぽつぽつ、空の高いところに白い三日月が、ピンクから淡いオレンジ、こんじきへと色を変える新月に見とれた


帰途、立ち寄ったベーカリーの看板


店の正面、地元民に人気のベーカリー、前のテラスでも食べれるようになっている


戦利品、パイナップルのクリームケーキとアップルパイ、インドのケーキは甘すぎるのが玉に瑕だが、パイナップルケーキはまあまあおいしかった(上に乗っかっている赤い実はさくらんぼ)。アップルパイは日本の美味なやつとは似て非なるもの、ビスケットのような生地に申し訳程度にアップルが。甘すぎて、半分残した。
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ジャズの名トランペット曲(動画)

2014-07-31 17:36:11 | 私の作品(掌短編・エッセイ・俳句)
往年のジャズトランペット奏者、チェット・ベイカーの名曲を紹介したい。
まずは、チェットが歌った名高いナンバーからどうぞ。

My Funny Valentine

あまりにも有名なジャズのスタンダード曲で、注釈は不要だろう。

チェット・ベイカーはオクラホマ州出身のジャズミュージシャン、1950年代半ば時代の寵児ともてはやされ、マイルス・デイヴィスをも凌ぐ人気を誇っていたが、50年代後半から60年代にかけてヘロインに耽溺し、ドラッグ絡みのトラブルも頻繁に起こした。
一時期マイルスより人気を誇ったこともうなずけ、個人的には私はチェットのほうが好きだ。
両頬が落ち窪んだ味のある風貌もいい。

それにしても、ヘロインに耽溺するミュージシャンのジャズは、ビル・エヴァンス(ピアノ)といい、チェット・ベイカーといい、なんていいのだろう。憂愁とセクシーさ、なんともいえない。
11月に出す初の処女小説集の男性主人公も実は、ヘロイン常習者なのだ。
つい重ね合わせてしまうが、彼はミュージシャンでなく、洋楽愛好家だ。

さて、以下は哀愁に満ちていて私のとくにお気に入り、チェットのトランペットとボーカルのコンビネーションが絶妙、うっとり浸ってしまう。泣けます、名ブルース!
Almost blue

以下は、トランペットのみ。
Every Time We Say Goodbye

雨季はやはり、ジャズに限る。
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19歳のヒデキ絶唱と脳梗塞(動画)

2014-07-31 01:13:28 | 私の作品(掌短編・エッセイ・俳句)
七十年代の新御三家(郷ひろみ、野口五郎、西城秀樹)の一人、ワイルドな魅力で人気だったヒデキの動画を見た。

傷だらけのローラ

実は三人の中では野口五郎が一番好きで次が郷ひろみくらいで、ヒデキはあまり好きでなかったのだが、この19歳の熱唱ヒデキはとてもよい。

ジュリーに似てると話題になったこともあるそうだが、確かにファッションや歌い方に類似性が見られる。

しかし、歌謡界の黄金期だけあって、歌手は粒ぞろい、19歳でのこの歌唱力、パーフォーマンスは特筆ものだ。

で、ウイキ(西城秀樹)を改めて調べてみると、中年になってから二度も脳梗塞を患って、リハビリに大変な労力を強いられたことを知った。
水分をとらないトレーニング法が致命傷になったらしいが、それじゃあ脱水症状になって血も濃くなるよ。無謀すぎる。暑いインドじゃ、水分を大量に取ることは当たり前だ。当初私は、夫が水をがぶがぶ飲むのでびっくりしたものだったが、体内の毒が降りて血液がきれいになるというので、自分もたくさん水を飲むようになった(日本にいると、お茶ばかり飲んで水をあまり飲まないけど、それは温帯国だからであって、それでも水分は極力とったほうがいいことは確かだ)。

それはともかくも、ヒデキが大病に打ちのめされながらも、断念せず死ぬまで歌い続けるという根性にひとしきり感心したので、このブログでも紹介することにした。
家族、三人のお子さんや奥さんが支えになったことはいうまでもない。

以下の和田アキ子がホストの番組にゲストとして招かれ、ご本人自身が波乱の歌手人生を語っているので、少し長いけど時間のある方はご鑑賞ください。
なかなかの感動譚ですよ!
Saijo Hideki

ヒデキ、がんばれ!
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ジュリー・オンパレード

2014-07-30 23:36:10 | 私の作品(掌短編・エッセイ・俳句)
久々にビールを飲んで、ジュリー三昧。
しばらくジャズに凝っていたが、ほろ酔い加減でいるとき、ジュリーはやっぱりいいなあ!

もっぱら若・美ジュリーだけど、ボリューム高めにして、亭主が寝入った隙の現地時間午後十一時三十八分、ジュリーの哀愁のこもったビロードのように滑らかな歌声に陶酔。

ビールがひときわうまい。

おまけに動画で美形を楽しみながらで、サイコー!

以下、本日聴いたジュリー・オンパレード。

沢田研二 - スペイン・愛の記憶 BANBOLEO

砂漠のバレリーナ

House Of The Rising Sun

許されない愛

白い部屋

ルナ

勝手にしやがれ

時の過ぎ行くままに

沢田研二 ACT Boris Vian 短くも狂おしく燃え

恋に堕ちた

サムライ

胸いっぱいの悲しみ

お前にパラダイス

カサブランカダンディ

死んでもいい

酒場でdabada

フルスクリーンで美顔と美声を目一杯楽しみましたよ!
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入稿打ち上げ!

2014-07-30 22:13:35 | 私の作品(掌短編・エッセイ・俳句)
ひとまず本日、最後の原稿を出版社に入稿した。

やれやれ、である。
四篇の推敲に、37日間かかった。
速いといわれるかもしれないが、その前の積み重ねが三十年近くある。
この長年月折々推敲を重ねてきたので、三十代初期に書いた作品群はトータルで百回近く推敲しているはずである。
ただし、一編だけは最近書いた短編だが。

最後に送った旧作は一番完成度が低かったが、校正で手直しすることにした。

レイアウトに一月要するというので、三十日間寝かせておけば、出来上がったファイルを見たとき、直したい箇所がより明らかになるはずだからだ。

月日を置くと、欠点がよく見えるものなのである。

今月中に全部入れたので、校正はゆとりをもって臨める。

これから、ビールで一人で打ち上げだ。

本日も雨ザーザーの一日だったが、止んだ隙を縫って浜に出た。
しかし、傘持参である。
さすがに雨後の浜は無人に等しい静けさだった。

明日はゆっくり、熱いお風呂に入ろう。

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太宰治の恋愛論

2014-07-29 23:32:00 | カルチャー(祭)・アート・本
青空文庫で太宰に耽溺する近々(きんきん)だが、痛快な随想を見つけたのでご紹介したい。
太宰治のいわゆる恋愛論である。

もののはずみ、ふとした偶然で恋愛はするのでなく、あくまで意志によるものと言い切った持論、たまたまなんていう偶然による恋は淫乱同様下卑ているとの結論、そして、恋の窮極は片恋、と断言する。

これは私自身の持論でもある。

恋愛の窮極は絶対片恋、プラトニックラブである。

以下、太宰の痛快な恋愛論をどうぞ。
短いので、すぐ読めますよ。

BGMは
Bill Evans Trio I will Say Good Bye

チャンス/太宰治
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メインロードの宗教行進(写真)

2014-07-29 18:21:13 | 私の作品(掌短編・エッセイ・俳句)
本日も停電と雷交じりのひと雨で、パソコンに二時間ほど触れず、この間雨に濡れるベランダに出て、見下ろした地上に、何かの宗教団体の行進が、にぎやかに通り過ぎていったので、パチリ。


急ににぎやかな音楽が鳴り渡り、ベランダに出ると、サフラン色ののぼりを手に、信者の集団が浮かれ踊りながら近づいてくるところであった


宗教的陶酔に浸りながら、踊る信者たち。ヒンドゥ教団体であることは間違いない


最後に、グル(導師)と思われる聖者が、黒白馬の引く馬車に引かれて通り過ぎた
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著者と編集者の一人二役

2014-07-29 18:10:18 | 私の作品(掌短編・エッセイ・俳句)
最後の小説原稿、なかなか入稿できずにいるが、昨日今日と三回読み直し、まだできがいまひとつなので、三回目の印刷にいたった。

紙とインクの無駄だが、致し方ない。縦書き印刷すると、どこを直せば締まるか一目瞭然なので。なんとか今月中には送って、レイアウト後の九月からの校正にゆとりを持たせたい。

美しい本にしたいとの意気込み人一倍。

こちらは、著者というより、私の編集手腕にかかっている。

わが文学の理解者となる編集者が現れてほしいと長いこと思ってたが、自分が一人二役を演じればよいのだと気づいた。
のための、若いころの編集経験でもあったわけだ。
わりと有能な編集者だったのですよ、私は。

先に文芸思潮誌から、エッセイ賞に投稿した作品の三次予選通過通知も届いた。
しかし、この賞は三次予選の段階ではライバルが二百人もいるので、予断を許さない。
今回は目先を変えて、文学がテーマ、
「投稿歴三十四年ーわが文学彷徨」
というタイトルにした。

結果にはあまり期待してない。
エッセイはちょっとした肝試し、本命は小説なので。

早く、本の原稿を片付けて、来月・さ来月末の投稿原稿の推敲に取り掛かりたい。
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インド映画、週末は立ち見の盛況!

2014-07-29 17:18:36 | 私の作品(掌短編・エッセイ・俳句)
以前、このブログで紹介したインド映画「マダム・イン・ニューヨーク」は今現在銀座のシネスイッチ(東京メトロ銀座駅A10番から徒歩1分(和光ウラ通り))で公開中だが、週末は立ち見が出るほどヒットしているらしい。

知人が個人買い付けしたものだが、苦労の甲斐があったと大喜びしている。
以下は主催者言。

「お陰様で「マダム・イン・ニューヨーク」は公開開始より、大変な反響をいただいております。
先週金曜日はすべての回が立ち見となり、劇場での上映期間も延長が決定いたしました。
やはり女性の気持ちや共通の悩みなどに共感を覚えてくださる方が多く、最後のスピーチでは
涙したというコメントを数多くいただいております。
男性からも妻の気持ちに気づかされた、もっと理解しなければと思ったなど感想が寄せられています。

先週より大阪(シネ・リーブル梅田)をはじめ、全国展開となりました。
今後60以上の劇場で公開予定です。」


インド在住の私もわがことのようにうれしい。

東京や大阪にお住まいの皆さん、大好評の「マダム・イン・ニューヨーク」をお見逃しなく!

以下はオリジナル版の宣伝動画、English Vinglishが原題。
English Vinglish - Theatrical Trailer (Exclusive)

なお、ヒロイン、シュリデヴィは往時、スーパースターだった。二児の母となった後のカムバックムービーが同映画だったが、本国でもヒットした。
大きな目が特徴のシュリデヴィの美貌は衰えていません。
インド女優の美と優雅なサリーの着こなしをご堪能ください(演技力も抜群!)。
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扇情的な情事私小説?

2014-07-28 21:49:41 | 私の作品(掌短編・エッセイ・俳句)
最近、合間を見ては青空文庫で太宰治に耽溺する日々。

昨日は「道化の華」を読んだ。
心中事件を起こし、女は死に、自分だけ生き残った体験が元になっている私小説。
檀一夫が絶賛したやつだ。

私は無頼派、破滅型作家がお好み。
今の作家には無頼との冠を振れるようなつわものは極小だが、昔の文士はその点、すごい。
女、酒、放蕩三昧、果ては心中死したり、破天荒ぶりが生半可でない。

今の豊かな時代、作家も妙に健全になって、自殺する作家を見出すことが困難なくらいだが、昔は芥川、太宰、三島、川端、大物男性作家はみな自殺で幕を閉じた。

ヘミングウエイだって猟銃自殺だ。

男性作家の無頼に比べると、女流はずっと大人しいが、瀬戸内寂聴は晴美時代に夫の教え子と出奔したし、出家も自殺の代わりだったとのたもうている。
若手では、若いとき風俗業についていた山田詠美、あと岩井志麻子あたりだろうか。
恋愛小説の名手、高樹のぶ子だって、女児を置いてほかの男に走り、再婚した口だが、今の法律家のご主人とはキスを絶やさない熱々ぶりらしい。

しかし、世間から見るとアンモラルな、そういう得がたい体験がこやしになるのだ。

作家の端くれである私も無頼でありたいと願うが、現実には放蕩の緒をかじったのは結婚までの32歳まで、あとは大人しいもんである。
不倫なんて武勇伝のひとつもない。
若いころの武勇を私小説のネタにしてお茶を濁している昨今、いくつになってもダイナミックに情熱的に生きたいと思うが、年を経るごとに保守的にモラリスティックになっていく。
作家にとっては、アンチモラリストであることが必要であるにもかかわらず。

近年は恋愛小説を書く気力もめっぽう衰えて、実際恋愛小説というのは書き手が発情しないといい作品は書けないのであって、書いている側にとっては大変エネルギーを消耗するものなのである。渡辺淳一も高樹のぶ子も、発情しながら官能小説を書いているわけだ。

ちなみに、11ー12月に出す処女小説本は、恋愛私小説である。
五十代の思い出に出すことに決めたものだが、三十代初期に書いた作品群には赤裸々な性描写がある。
今の私は、男女の絡みもぼかしてしまい、あからさまに書けないが、昔は臆せずそれこそ露悪的なくらいにベッドシーンを書いたわけである。

読者にどうとられるか。

太宰も「道化の華」で書いていたけど、作家には自分の作品を評価できないのである。読者の目に触れるまでは、是か非かわからない。
よって、初めて世に問うことになるこの処女小説集が世間にどのように受け入れられるか、悲喜こもごも、不安のほうが大きいのである。

まあ、センセーショナルな情事私小説、とだけいっておこう。
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