【週間ゲーム販売本数】「FF零式」がPSPで歴代5位の初動、派生タイトルでも売れるRPGの強みを発揮

2011年11月05日 | 団長は断腸の思い
ゲームソフトの週間販売本数やゲーム市場を追いかける記事の第26回。
半年続いた! でも今回は時間がなくてカンタンな内容ですんまそん。

→コンシューマソフト週間販売ランキングTop20(4gamer.net/メディアクリエイト調べ)
※上記の週間販売本数以外のデータ(前作データ等)はすべてゲームデータ博物館様(ファミ通データ)より転載。

■「FF零式」が初週47.2万本、PSPで歴代5位の出足

今週の首位は「ファイナルファンタジー 零式」(47.2万本)。PSPといえば一時期「モンハン専用機」とまで
言われたハードだけど、ここでPSPの初週本数ランキングを見てみよう。



今回の「FF零式」は5位の初動。TOP10内のFFシリーズはこれで合計4タイトルとなった。
FFシリーズはPSP市場でかなりの存在感を見せており、PSPがモンハン一色というのは
すでに過去の話というのが分かる。


■「FF零式」が派生タイトルでも売れるワケは?

また「FF零式」はシリーズの派生タイトルながら、本編の「FF13」(累計190万本)の4割前後の本数が期待される。
例えばモンハンは本編といえるMHP3が累計450万本に対し、派生タイトルの「アイルー村G」は20万本程度しかなく
派生タイトルの本数は本編の5%程度にとどまる。この差はなぜ生まれるのだろうか?

結論から言えば、これはRPGというジャンルの強みだろう。モンハンのようなアクションゲームシリーズの
メインは言うまでもなくアクションそのものであるのに対し、RPGのメインはストーリーであったり
世界観であったり、バトルシステムであったりと、シリーズによって異なる。

派生タイトルのセールスは、本編との繋がり具合で大きく変わることが多い。列挙したメインの要素が本編と
大きく離れると、ユーザーには別のタイトルと認識されてしまい、購入されなくなる。

そういった事情があるので、アクションゲームの派生タイトルは非常に作りにくい。
本編と、メインのアクション部分が同じ派生タイトルを作る意味がないからだ。それならもう本編でいい。

逆にRPGは本編から繋げられる要素が多く、派生タイトルが作りやすい。他機種への展開もしやすいだろう。
FFシリーズはかつてのような強力なブランド力はないものの、有力なプラットフォームが分散する現状においては
派生タイトルによってマルチに展開しやすいという強みを持つ、数少ない有力なRPGシリーズと言えそうだ。


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