【週間ゲーム販売本数】「英雄伝説」オリジナル作品をPSPで自社販売、CS市場でも成功した日本ファルコム

2011年10月08日 | 団長は断腸の思い
ゲームソフトの週間販売本数やゲーム市場を追いかける記事の第22回。
今回は時間的に英雄伝説ネタ一択。

→コンシューマソフト週間販売ランキングTop20(4gamer.net/メディアクリエイト調べ)
※上記の週間販売本数以外のデータ(前作データ等)はすべてゲームデータ博物館様(ファミ通データ)より転載。


■「英雄伝説」オリジナル作品をPSPで自社販売、CS市場でも成功した日本ファルコム

今回の首位は「英雄伝説 碧の軌跡」(12.8万本)。PSPの「英雄伝説」シリーズは8作目となるが、初週で10万本を
突破するのは今作が初めて。ここでシリーズの販売推移を見てみよう。



PSPの英雄伝説シリーズは、まずはバンダイがパブリッシャーとなって「ガガーブトリロジー」3部作を発売。
1作目こそPSPのローンチとして累計10万本を突破したものの、その後の2作品は低迷。
新規ユーザーの囲い込みに失敗していた。

普通ならここでPSPにおける英雄伝説シリーズは終了のハズなんだけど、その後は日本ファルコムが
パブリッシャーとなり「空の軌跡」シリーズを投入。低迷した2作品の煽りを受けてか、1作目の初週は1.5万本程度に
留まったものの、PSP本体の飛躍的な普及も追い風となり、「~3rd」は累計7.5万本まで伸びた。

ここまではすべてPCからのリメイク作品だったものの、空の軌跡シリーズで感触をつかんだ日本ファルコムは
英雄伝説のオリジナル作品投入のプラットフォームをPCからPSPに変更、CS市場に軸足を置く大転換を果たす。

満を持して発売した完全新作「零の軌跡」は、PSPの英雄伝説シリーズとしては6年ぶりに累計10万本突破。
今作「碧の軌跡」の初週10万本突破に繋がっていく。

CS市場への進出、そして成功の理由は、PCゲームユーザーとPSPの親和性が高く、移行がスムーズだったこと
そしてPSPソフトのメイン購入層を惹きつける内容で、新規ユーザーを獲得できたことだろうか。
ノンアダルトのPCソフト市場は沈みゆく船。今後も親和性が高いPSP&VITAへと乗り換えるメーカーは多くなりそうだ。


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