【週間ゲーム販売本数】「COD:MW3」がシリーズ最高初動、国内PS3市場の10%に迫るFPS

2011年11月27日 | 団長は断腸の思い
ゲームソフトの週間販売本数やゲーム市場を追いかける記事の第29回。

コンシューマソフト週間販売ランキングTop20(4gamer.net/メディアクリエイト調べ)
※上記の週間販売本数以外のデータ(前作データ等)はすべてゲームデータ博物館様(ファミ通データ)より転載。


■「COD:MW3」がシリーズ最高初動を達成

今回の首位は「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3(字幕版)」(18.0万本)。
CODシリーズは国内のPSフォーマット(PS2とPS3)では7作目の発売となるが、シリーズの販売推移を見てみる。



見ての通り今作はシリーズ最高の初週本数を記録。CODシリーズは今や世界最高の販売本数を誇る
シリーズに成長しているが、国内でも徐々に浸透しつつあるようだ。


■CODシリーズが牽引、PS3市場の10%に迫るFPS

CODシリーズと言えばFPS(ファースト・パーソン・シューター=一人称視点のシューティングゲーム)。
ここで国内PS3市場におけるFPSの販売推移を見てみる。

データはGEIMIN.NET様の年別のテレビゲームソフト売り上げ(ファミ通版)から抜粋。
FPSのフラグ立て&データ作成はYSonline(ワイエスオンライン)データ管理部。



2007年~2008年は年20万本程度だったFPSだけど、2009年は約50万本、そして2010年には90万本以上と、
成長したCODシリーズに牽引され急拡大。シェアは2008年~2009年は国産の有力タイトル(FF13やMGS4等)が
相次いで発売されたため、いったん減少したものの、2010年はPS3市場の9%以上に至っている。

2011年は今回の「COD:MW3」だけでなく、「バトルフィールド3」が初週12万本を販売するなど
CODシリーズ以外のFPSも拡大していることから、PS3市場の10%以上のシェアを獲得する可能性もありそうだ。

しかし、これだけの販売本数・シェアがありながらも、国産の有力FPSタイトルは皆無。
世界でも一大ジャンルに成長したFPSの有力タイトルを作れないことが
日本製ゲームの世界シェア低下に繋がっている。

今後、日本のメーカーが日本製ゲームの長所を取り入れた、
世界に通用するまったく新しいFPSを生み出すことを願うばかりだ。


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