ITエンジニアの九十九折(新)

これまで経験したことや考えを思いつくままに綴って行こうと開設しました。マラソンをするように長く続けて行くつもりです。

48.ウィキペディア(920字)

2007-02-13 | IT(ICT)
皆さんは、インターネットで調べ物をするときにどんなサイトを検索するでしょうか。

私が文書等を作成する際に、調べたり、お世話になるものの一つがウィキペディア(Wikipedia)です。
詳細はこちらより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8

これはインターネット上のフリー百科事典と呼ばれていて、今や百科事典の定番ブリタニカを凌ぐほどの膨大な知識の宝庫となっています。

中身を読んでみると、中々、しっかりと書かれていて、私のお気に入りの一つです。

ところで、この事典がOSS(オープンソースソフトウェア)の一つだということはあまり広く知られていないかもしれません。

OSSとしては、インターネット上で開発されたコンピュータの基本ソフトLinux(リナックス)が富に有名ですが、これは世界中に散らばる市井の技術者たちが共同作業の末、作り上げた一大生産物です。

そして、今、リナックスはマイクロソフトのWindowsを脅かす一番手として、さまざまな分野のコンピュータでの利用が始まっています。

さて、ウィキペディアも考え方は同じで、ある一つの項目について、誰かが書込みをおこなうと、それについて他の誰かが追加します。また先に書き込まれた内容に誤りがあれば、訂正されることもあります。書き込む権利は趣旨に賛同していれば、誰でも平等に有する発想はインターネット文化らしいところです。
項目数でもすでにブリタニカを上回って現在も増殖中です。

ではなぜ、有名になったり、報酬が直接得られる訳でもないOSSに人々が貢献するのでしょうか。

理由としては以下の二つが考えられます。

1)参画意識が得られる
  基本ソフトの開発や事典の製作に自ら参加できる。

2)仕事の報酬としての達成感が得られる
  自らが有している知識またはノウハウを発信でき、完成して行く様が見て取れる。

このまま、OSSの利用が進んで行くと、現在流通している基本ソフトや百科事典の世界において、独占や寡占状態からOSSへの移行が進み、マーケットシェアや企業利益にも大きな影響を及ぼすことが予想されます。

それによって雇用問題が大きくなると困りますが、ユーザにとって選択肢が広がることで、より安全で使い易く、そして有益な製品が出ることは大歓迎です。
コメント (2)
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