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夢と覚醒の隙間のギャラリー

浮世物語/アラン・エスカル作品集

2010-12-13 04:42:21 | 映画・映像

アラン・エスカル(ALAIN ESCALLE)「浮世物語/アラン・エスカル作品集」
       (Le conte du monde flottant) 2001年/フランス・日本/35mm
黒坂圭太監督の新作トレーラー「緑子/MIDORI-KO」 2011年公開を観ていましたら、ミストラルジャパンの実験映画「アラン・エスカル」にぶつかった。久しく実験映像から離れていた事から、つい先日まで知らず即買いをして観た。Video Installationsは音・音楽・映像供に、とても心地良いです!
今現在、寺山修二が生きていてCGを使いこなしていたら、こんな映像を創っていたかも知れません。「緑子/MIDORI-KO」が楽しみです!!           metro


緑子/MIDORI-KOのHPです!http://www.midori-ko.com/



http://www.escalle.com/  アラン・エスカルWEBサイト

『浮世物語』は世界的なインフォグラファー(ヴィジュアルエフェクト・アーティスト)アラン・エスカルが1945年の広島、室町、平安という日本の三つの時代を交錯しながら、最新のデジタル合成システムをふんだんに駆使して描く壮大な夢物語。
構想・制作期間に5年、合成・編集に1年半(延べ2,000時間)を要した、コンピュータ・グラフィックスとは異なる、全く新しいインフォグラフィックな映像の数々。現実の世界と幻想の世界が入り交じるデジタル映像絵巻となっています。
IMAGINA 2002 グランプリ受賞、クレモンフェラン国際短編映画祭2002 最優秀音楽賞受賞、サンダンス・フィルムフェスティバル2002、 ロッテルダム国際映画祭2002 等、数々の国際映画祭にて上映、各地で高い評価を受けました。
                                                                                                                                                                                       ミストラルジャパン


ジャン=ピエール・ジュネ監督 最新作「Micmacs a tire-larigot」ミックマック(原題)が今夏公開!!

2010-03-01 17:50:57 | 映画・映像

本日、ジャン=ピエール・ジュネの最新作「ミックマック」を観てきた。駄作だった!ロイドやチャップリンの活劇・パントマイムを意識した演出・兵器産業打倒、万歳、万歳と勧善懲悪な世界観が説教臭くジュネらしくないと思った。初期の作品のように、それぞれが勝手に動き回り、それぞれの個性がいかれているところがジュネの映画であったのに。今後、シャネルのCM位、美しさに満ちたクオリティーの高い作品を魅せて欲しい・・・metro  2010/09/30

昨年、本国フランスにて公開されたジャン=ピエール・ジュネの最新作「Micmacs a tire-larigot」が日本でも今夏、公開されます。
奇抜且つ独特な世界観を繰り広げるジャン=ピエール・ジュネの作品は「アメリ」以降、日本国内でもファンが多いかと思われます。
個人的には「アメリ」前の「デリカテッセン」と「ロストチルドレン」が大好きなので、原点回帰ともなる今回の作品に期待をしています。いかれたジャンク屋達が巨大兵器産業に闘いを挑む・・・




3月にはフランス国際映画祭2010のオープニングセレモニーの為、ジャン=ピエール・ジュネ監督が来日します。
ミックマックの公式ホームページが凄くセンスが良いので興味のある方は覗いてみて下さい

http://www.micmacs-lefilm.com/


パルナッサス博士の想像力・テリーギリアム監督の新作10月公開

2009-09-09 23:14:40 | 映画・映像

夢の断片のようなイマジネーションの映像世界を提供し続けているテリーギリアムの新作「パルナッサス博士の想像力/The Imaginarium of Doctor Parnassus 」が劇場公開される。待ちに待った最新作です。
 数世紀前に悪魔との賭けにより不死の命を手に入れたパルナッサス博士は、契約により愛する娘を16歳の誕生日に悪魔に引き渡さければならなくなる。博士は劇団員らと供に悪魔を倒して娘を守ろうとするが。・・・
 撮影期間中にヒース・レジャーが自宅で事故死したため撮影が一時中断されたが、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルを起用することにより撮影が再開され完成し、亡きヒース・レジャーの遺作となった作品です。
 [バンデットQ]を観て以来、「未来世紀ブラジル」「ローズインタイドランド」とテリーギリアムのファンなのだが、一方「バロン」や「ブラザーズグリム」の様な駄作がある分、近作には大いに期待したいところである。
 様々な困難に見舞われ未完に終わった「ロストインラマンチャ」が、「ドンキホーテを殺した男・The Man Who Killed Don Quixote (2011)」として撮影が再開されるそうです。              by metro





パルナッサス博士の想像力/The Imaginarium of Doctor Parnassus のトレーラーです。

テリーギリアム 製作総指揮の映画・私の敬愛する監督 ブラザーズクエイの「ピアノチューナー オブ アースクエイクは何度観ても飽きのこない優れた映像作品です。

ピアノチューナー オブ アースクエイクのオフィシャルサイトです。


伊藤高志・実験映像のカリスマ!イメージフォーラムにて10月回顧展開催!

2009-09-05 06:39:39 | 映画・映像
 現在、CMディレクター・映像作家の芹沢洋一郎と映像作家・作曲家の帯谷有理(イメージフォーラム特別講師)と実験映像やサブカルチャーなどを語っていた1980年初頭から四半世紀が経過した。
 当時注目していたのは、松本俊夫・鈴木四郎康・かわなかのぶひろ・谷川俊太郎・寺山修司などで、若手ではやはり伊藤高志だった。
 1981年に制作された16mm映画『SPACY』は、当時の私にとって衝撃的な実験映像だった。自分が思い描いている頭の中の映像を実写化するという事が大変困難な時代に、伊藤高志は自己の思考を完璧なまでに映像に転嫁させ提示した。そして、国際的にも高い評価を得た。体育館内の連続したスチール写真を再撮影し再構築された作品は、CG映像が跋扈する現在において、全く見劣りのしない映像作品であると思う。12月のDVD(ダゲレオ出版)の発売がとても楽しみである。


                               SPACY    Takasi Ito

追記・・・一昨年、詩人の谷川俊太郎さんと音楽家の谷川賢作さんと実験映像の話ができ、実験映像という分野がとても懐かしく感じられた
アート・映画・ファッション等のサブカルチャー本「SUTADIO VOICE」が休刊した。誠に残念です。        by metro

狼の血族・(1984制作)24年振りの再開と「プルートで朝食を」

2009-07-06 03:53:46 | 映画・映像

ファッションセンスと音楽が優れた映画「プルートで朝食を」ニール・ジョーダン監督のカルト映画・狼の血族を24年振りに観た。ほとんど忘れかけていた映画だが一昨年、デジタルニューマスター版が発売されており迷った末購入した。


     狼の血族のワンシーン

不朽の名作童話「赤ずきんちゃん」をベースに思春期の少女の幻想と夢の世界を描いた不思議な映画です。何となくビクトルエリセの名作「ミツバチのささやき」の狼男版の様な気がします。さすがに24年前の映画なので映像の色やSFXの古さは隠せませんが、幻想的な雰囲気のセットや細部に渡る小物は今でも通用する素晴らしさがあり、そこがカルトたる所以だと思います。久しぶりにみても大変楽しめる映画です。最近のニール・ジョーダンの映画では昨年DVDが発売された、IRA(アイルランド解放共和軍)とホモセクシャルの映画「プルートで朝食を」は非常にファッションセンスの優れた映画ですので是非ご覧ください。

「プルートで朝食を」の下記オフィシャルサイトに詳しいストーリーや写真が掲載されています。

http://www.elephant-picture.jp/pluto/flash.html


「パンズラビリンス」私が近年において最も愛すべき映画!

2009-06-24 04:06:05 | 映画・映像

  あの「ヘルボーイ」の監督ギレルモ・デル・トロの前作「パンズラビリンス」はデル・トロの最高傑作です。

アカデミー賞3部門を受賞しながらも、日本公開は一年以上待つこととなったファンタジー映画です。私は待ち切れずにアメリカ版DVDにて鑑賞したところ、映像美、音楽、キャラクター、ストーリーと全てが完璧に構成されていた。また、現実と虚構の世界を行き来する少女オフェリアの心情を、戦争という残忍な試練をからめて巧みに描き出している近年稀にみる優れた映画だった。(metro)

ストーリー・・・スペイン内戦下、独裁者フランコに心酔する残忍な大尉と母が再婚することになり、オフェリアは大尉の駐屯地である山奥へやって来る。途中の山道で奇妙な昆虫と出会ったことをきっかけに、彼女は現実とは思えない体験をすることになる。(amazon)

「パンズラビリンス」のオフィシャルサイトが美しかったので興味のある方は観て下さい。

http://www.panslabyrinth.com/


フランス映画「蛇男」007シリーズ 新ボンドガールの女優 オルガ・キュリレンコ

2009-06-22 03:52:01 | 映画・映像

「ダヴィンチコード」が霞む一級クライムサスペンス映画

本日、友人から借りた「蛇男」をみた。タイトルから想像して観ずに返そうと思っていたのだが、これが意外と面白い映画で最後まで目が離せない超一級クライムサスペンス映画だった。

監督・脚本のエリック・バルビエは英国人作家デッド・ルイの原作を息もつかせぬ程巧みに構成、演出している。また、アメリカ映画には無い映像の質感はやはりヨーロッパ映画ならではのものである。「薬指の標本」主演のオルガ・キュリレンコのエロスさを観るだけでも得した気分になる映画です。

 

 芥川賞作家・小川洋子の原作をディアーヌ・ベルトラン監督が映画化。また、この作品も女性監督ならではの演出、画の質感に優れた映画です。不慮の事故で薬指の先端を失ったことをきっかけに、“永遠に遠ざけたいと思う品々”が持ち込まれる標本室で働き始めた女性と、標本作製士の男の密かで奇妙な恋愛模様を描く。

それにしても「蛇男」とは超B級作品のような日本名タイトル、本当に悲しくなりますね!!


動く映像絵本・・・ミラーマスク

2009-05-20 14:51:08 | 映画・映像
ミラーマスク ・・・創造を超えたアートファンタジー映画

 一部の映画祭にて上映されたのみで、何故、未公開なのか?食傷気味でありふれたファンタジー映画が横行する昨今、これこそ本物のファンタジー映画です。ただのファンタジー映画ではありません。

 サーカスを経営する母親のもとで暮らす少女ヘレナ、思春期を迎えた彼女の善悪に対する心の葛藤を、かつて見たこともない世界観にて、不思議なキャラクター達(空中浮遊する石の巨人・人面の猫やスフィンクス・幾何学的な警官等)を織り交ぜながら、巧みに描きだしています。画家が監督、脚本が小説家ですので映像美とストーリーは絶品です。

 監督/デザインは画家のデイーブ・マッキーン

原作/脚本は売れっ子の小説家/二-ル・ゲイマン(サンドマン等)

   

右の写真は、デイーブ・マッキーンとニール・ゲイマンの共著の絵本 『私のパパを2匹の金魚と交換した日』の表紙です。(たぶん、入手不可)

左の写真はデイーブ・マッキーンとニール・ゲイマンの直筆サイン入り、ミラーマスクのポストカードです。

mirror mask official site

 http://www.sonypictures.com/movies/mirrormask/main.html


タクシデルミア・奇天烈な史上初のダークファンタジー映画

2009-05-14 19:12:13 | 映画・映像

ハンガリーの奇天烈な親子?の3代記!第一章・テーマが性・第二次世界大戦下・・・第二章・テーマが食・共産主義時代・・・第三章・テーマが死・・・現代そして未来。ハンガリー映画史上初の製作費を注いだ、奇才パールフィ・ジョルジ監督のタクシデルミア・ある剥製師の遺言は必見です。先般、DVDが発売されていますので、是非ご鑑賞下さい



http://www.espace-sarou.co.jp/taxidermia/top.html