先日のLTアジ釣りで久々に実戦投入した、ピナクルビジョン VSRT10。
KEN Craft(上州屋のPV)ブランドで販売されていた、両軸リールです。
ケンクラフト シルスター ピナクルビジョンVSRT10 であってるかな。
正式名称が謎なリールでもあります…。
どなたかご存知でしょうか。
もう20年以上前の製品ですが、古いなりにメタルボディだったり、ローギア比(5.3:1)で巻き取りパワーが優れていたり、遠心ブレーキ採用していたりと、なかなか秀逸。メタルな分、やや重いのも特徴です。最大ドラグ力はどのくらいだったのか不明ですが、湾奥の小物釣りには余裕でしょう。
構造も単純なので、パーツ数が今のリールに比べても少なく分解メンテも楽々。クラッチカムやクラッチレバーは樹脂が使われているので、いつ壊れてもおかしくない状態なのですが、一番気になってしまったのがハンドルノブのベタツキ。加水分解によるものなんでしょうけど、ちょっと交換したいなと。
そこで、購入しました!
ゴメクサスのパワーハンドル。製品の対応表には、このリールの表記はなかったのですが・・・、所有しているプリード150にも使えるみたいだしダメ元で。
これよりも安価な別の製品もあるのですが、口コミ見ると散々なものが多く、「写真には写っているナット類が入っていない」「ハンドルノブを回すと違和感」「商品カラーはレッドなのに写真はブルーでどっちが届くかわからない(そのうえ値段が色で違う)」(笑)、などなど。
そういった製品が1500円~2500円位で販売されているので、「少しでも安心を」で約3000円のこちらを選択しました。
結果、無事に換装できたのでレポートします(まぁ、このリールのハンドルを今から変えようという方がどれだけいるか、って話ですが他のリールでも参考になれば)。
まず、ハンドルではなくハンドルノブ(握る部分)だけ交換できないか、と思ったのですが、ハンドルノブはネジではなくカシメで止めてあるため断念。
ハンドルごと交換する際、最初に確認するのが取り付け部の径です。
これは、軸の径を見るのではなくもともと着いていたハンドルの穴径。
この部分ですね。8x5mmなのか7x4mmなのか。
ピナクルビジョンは8x5mm。でしたので、該当製品を購入。
ノブサイズはよくわからんけど38mmを選択。
パッケージ下部には、ナット類、ワッシャ、リテーナー、ネジが個別に収納されてました。
袋が分かれていて丁寧ですね。
こんな感じです。(もちろん定規は附属してません)
ボルト(?)1、ナットは左右巻き1個ずつ、ワッシャー3個、リテーナープレート1個、ネジ1個
さて、取り付け。
まずは、リールのナットカバーを外します。
真鍮製(かな)の軸とナット。
このナットを緩めて外して、ハンドルも外します。
すると・・・・。
シャフト部分、奥に行くと径が太くなっている事に気づきます。
さらに、シャフトも短めなので、付属のロックナットだと無理。
結果、付属のナット、ワッシャー類だけだとうまくハンドルが固定できませんでした。
なので、この順番で固定します。
(※印がもともとリールで使っていたパーツ)
リール本体→ウェーブワッシャー(※)x2→スタードラグ(※)→ウェーブワッシャー薄(※)→ハンドル→ナット(※)→リテーナープレート
注:2023年3月18日更新 スタードラグの位置が不明瞭だったため画像更新
ウェーブワッシャー(※)の拡大 ピンボケごめんなさい
ウェーブワッシャー薄(※)の拡大
ハンドルの厚さは、カタログ値どおり4mm。
もともと着いていたメタルハンドルの厚みが3mmだったので、この1mmの差が意外と響いちゃいますね。
ハンドルの固定部分は2カ所あるのですが、自由に選択できるわけではなく交換するリールによって決まっちゃうみたいです。
手前(ハンドル長75mm)は1mmほど凹加工。奥側(ハンドル長60mm)は凹なし。
シャフトの短さもあいまって、真鍮のナットもかなりギリギリで止まってます。
リテーナープレートが緩まないように、ネジの状況は気を付けないといけないですね。
で、こちらが換装完了。
元のハンドルとの長さの比較。
もともとローギアなので、パワーアップというよりは楽に巻ける!って解釈で。
ついでに・・・、ハンドルノブ部分も見てみました。
ハンドルノブのシャフトには、ベアリングが↑↓で計2個。
回転もスムーズでしたが、好奇心からベアリングの脱脂と注油。
そんな難しいわけじゃなくて、ブレーキパーツクリーナーでシャカシャカした後に、SHIMANOのオイル2滴ほど垂らしたら、回転止まらないくらい回る。
製品によって、アタリハズレがあるらしいですけど、まぁアタリだったかな。
換装後の実戦は来月予定しています!
なお、ハンドル交換の際に持っていたRYOBI レグノメタル船VS300のハンドルも流用可能だった点をご報告しておきましょう。こちらは、ウッドノブで結構アリ!でした。
オークションでジャンク等で安く売られていたらチャンスです。
★★後日談★★
2022シーズン、このリールを使いまくりました。結論から書くと交換して大正解。メインはライトアジでの使用でしたが、64調子の竿で胴に乗る分重く感じる組み合わせ時や、外道で釣ったヒラメとのやり取りもパワーがある分余裕をもって対処できました。(この記事以降の釣行記もご参考に)
同じリールを長く使われたい方には是非オススメしたいです
今回購入した商品 8x5mm で 38mmノブ
ベアリング脱脂で使ったクリーナー
ベアリング注油に使用したリールオイル さらさらしてますね
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