アモーレス・ペロス スペシャル・コレクターズ・エディションパラマウント ホーム エンタテインメント ジャパンこのアイテムの詳細を見る |
☆メキシコシティ。ダウンタウンに住む青年オクタビオ(ガエル・ガルシア・ベルナル)は、強盗を重ねては
放蕩を続けている兄ラミロ(マルコ・ペレス)の妻スサナ(バネッサ・バウチェ)を密かに恋していた。
ラミロの仕打ちに苦しむスサナもオクタビオには悩みを打ち明けるのだった・・。
☆スペインからやってきたモデル、バレリア(ゴヤ・トレド)。仕事も成功し、不倫相手のダニエル
(アルバロ・ゲレロ)も妻と別居し、2人はマンションでの新たな生活を始めるのだったが・・・。
☆初老の殺し屋エル・チーボ(エミリオ・エチェバリア)のもとに新たな仕事の依頼が舞い込む。
エル・チーボは殺す相手の行動を観察する一方、昔捨てた自分の娘の後を追い、こっそり
家に忍び込む・・。
上記の3話が交通事故で微妙に絡み合って、1つの映画となってました。
冒頭、何故犬が血を流してるの?なんでこんなカーチェイスを?と
ぐぐっと物語に惹かれて、その後の展開にもずっと引きつけられっぱなしの
熱く、痛い、素晴らしい映画でした。
題名にもあるように(ペロス=犬たち) 犬がどの話にも深く関わっていて
ストーリーを左右するわけじゃないけど、それぞれ飼ってる人間を
象徴してるかのような犬たち。
犬の血がたくさん流れる映画だったんですが、それはその犬たちを
飼ってる人間たちの血でもあったのかも・・・。
3つのお話すべてに、これまた題名のごとく”愛”が描かれてるんですが
どれも不毛の愛。どのシーンにも迫力があったし、汗と血と涙が
匂いを放ってるように感じられました。
いろんな意味でリアルで圧倒された、という感じ。
3つ話しがあると、これは今ひとつとかこれが良かったとか
普通でてきそうですが、これは3つともそれぞれ良かったです。
切なくて、苦しくて、痛くて、でも生きて行くしかない・・・という
主人公たちと、それに合わさるかのような犬たち。
ラストにはかすかな希望もあったし、美しかったです。
特典映像で、どれだけ苦労してカットしていったか・・・というのを
見て、そうか、こういうお話も実はあったんだな、と納得。
特に2話目の話しにはカットされてた部分が多くて、それも
かなり重要な部分でもあったので、監督さん自身もおっしゃってましたが
カットはほんとに惜しかった・・。
それでも、この映画は長いので(153分)、それもまたしょうが無かったのかも
しれません。でも、見てるときはぐいぐい引きつけられて見たので、
全然長さは感じませんでした。えっ、そんなに長かったっけ?ってくらい。
このアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の、これまで見た
「バベル」「21g」の2作よりも、この映画が一番好きです。
個人的お気に入り度4/5
バベルも21グラムも良かったけど僕もコレの方がすきです。
それぞれのエピソードが絡んでくるのでどのエピソードが一番...とかは選べないですよね。
それぞれズシンとくるものがあって。
そうですか^^同じく、です♪
この映画はそれぞれの話しが胸に響きました。
犬と人間がリンクしてて、絶対の愛だけど
不毛の愛だったりして、人を愛することの
難しさとか、大切さだとか、さまざまなシーンが
印象的で心に残りました。
いい映画でしたよね~。
TB&コメント、どうもありがとうございました