鬼龍院翔 単独公演 「ひとりよがり6.5」 2020.1219

2020-12-20 10:33:43 | 音楽
そういえば配信ライブの感想、だいぶすっぽかして来たなぁ。。


鬼龍院さんが主に暗い歌を一人で歌う「ひとりよがり」。
時流に合わせて今回、配信で行われました。


てっきりライブハウスでやるものかと。
しかしさすがです。毎回ホールで行うこの公演、そのままに、
無人の「○○会館(憶測)」から届けられました。
それっぽさを味わいたくて、
部屋の明かりを落としてPCの画面をみつめました。

髪型やメイクのせいか、
30半ばを超えた立派な成人男子にいうのは申し訳ないのですが、
「大人っぽくなったなぁ…」と思ってしまいました。
童顔で小柄で、可愛いと言われがちなひとですが、
もうこの男っぽさで売って行ってもいいのではないかと。

途中、たき火の映像が映ったり、
後半はステージ上で本物の炎が演出でたかれたりしたのを見て、
「炎っていいなぁ」
と思いました。
もちろん夏に見ればまた違った感想になるのかもしれませんけれど、
IHでも電子レンジでもなく、ゆらめく炎には何か、
「ちゃんとした大きな力」があるなあという気持ちがしたんです。
たくさんの炎の間に立つ鬼龍院さんの姿には、
なんだかグッとくるものがありました。

今回とてもいいなと感じたのは『振動』。
最初に聴いたときは「なんて女々しい歌だ」と思ったものでしたが(すいません)、
メロディも歌詞も、素敵なんですよね。
よく、作詞をする人って、
「そんなに言葉に意味は込めていない」と話すんですが、
だとしても「そのことをこうやって表現する??」と驚かされることが、
鬼龍院さんの作品を聴いていると度々あります。
届かない歌は無意味で「ただの振動」だなんて、
音は確かに「振動」だけどそれを歌詞にするなんて。
そして歌詞以上に悲しいけれど広がりのある曲が私はとても好きです。

いい曲はピアノだけ、ギターだけでも本当にいい、と思う。
ピアノだけで聴く『振動』はシンプルなだけによさが際立っていて、
引き込まれました。

配信ライブを観る度に、
会場で観られたライブの尊さやありがたみを再確認してしまうのですが、
それでも今が、こうやってネットが発達した世の中で本当に良かったなと思ってしまう。
そのうえでやっぱり、
「あー早く生でライブ観たい!!!!」
振動は現場で感じたいな、とも渇望してしまいます。
今年はそれをずっとぐるぐるしていたような。

でも今、プロレスは入場制限して生観戦できているのですが、
最初は「やっとリアルで観戦出来た!!」と感激していたのに、
すぐに歓声のわかない(わかせることのできない)会場を物足りなく感じてしまい、
見られるありがたさ自体も、最初より薄くなってきているのが正直なところ。

人間て勝手ですね。