メン・ピン・タンゴ ツモっ!

南米のパリ、アルゼンチンはブエノス・アイレスで起こる
お洒落(?)な出来事を毒談と偏見で綴るブログ

超主観的 タンゴ ダンサー パレハ考察

2008年05月06日 11時33分30秒 | マニアック タンゴ辞典
ここ最近パレハ解消&組み換えの多いなか、おもしろいコメントが来たので
さっそく、思いついたダンサーから考察してみることにした。



まず、パターン分けをしてみよう。




1、 私生活もダンスもパートナー         完璧パレハ  タイプ




このタイプには

「もう絶対にこの組み合わせ以外に考えられない」

というパレハが数組存在する。



たとえば、、、

フリオ&コリーナ、ダナパブなどがそうだ。


フリオ&コリーナ Julio Balmaceda & Corina de la Rosa




はっきり言って、ここまで出来上がってしまうとこのタイプは絶対分かれられない。
もともとそれほど上手くない頃から一緒に踊り始め、2人で踊りを作り上げた。
長年一緒に踊っているため、相手の音楽やリード、アドルノなどのタイミング、相手のクセ、考えていることが完璧に読めるので2人の繋がりはそうとう強い。



欠点はやはり私生活が上手くいかないと踊りも上手くいかなくなる点である。
私生活がうまくいかなくなったためにパレハ解消するところも多い。


もちろん私生活で別れても二人の踊りが確立していると仕事上別れられないところもある。



踊りのテクニックを個人個人で見るのではなく、タンゴがペアダンスである以上、2人の踊りとして見た場合、やっぱりコネクションがもっとも強いこのタイプが一番良く見えると思う。


パブロ&ダナ Pablo & Dana






もし長年一緒に踊ってきたパレハを解消して新しく組み替えるとなると大変だ。

年季のあるなしに関わらず、1流と呼ばれる人たちはすでに自分のスタイル(個性)を確立している。
よって違う個性の人と組むとなかなか上手くいかない。




ジェラルディンがいい例である。


ハビエル&ジェラルディン Javier Rodrigues & Geraldine Rojas




エレガント系ウルキサダンサー、ハビエル・ロドリゲス から テクニック系サロンダンサーのエセキエル・パルディ に乗り換えた。



そうとう子供の頃から一緒に踊っていただけにハビエルとは息もピッタリだったが、エセキエルと組み始めた頃は大変だった。

おそらくジェラルディンの中では音楽はもっとゆっくり流れていたのだろう。


ハビエルのが身体に染み付いているはハビエルの感でアドルノを入れようとする。
ほんとは他のことをしたかったエセキエルはリードを切られてアドルノが終わるのを待つしかない。
自分の音楽を切られてしまっているのだ。





エセキエルは細かいテクニックを使う。
                        瞬発的な反応力が要求される。
一時も気を抜くことが許されない。

                                  

        アドルノが入れられなくなる。





お互いの良さを潰しあってしまったのだ。


しかしもう組み始めて3、4年。 だいぶ息も合ってきた?


エセキエル&ジェラルディン Ezequiel Paludi & Geraldine Rojas




&エセキエルみたいに出来上がった個性同士がくっ付くことはマレ。
このタイプのパレハは売れない頃から一緒に踊りを作ってきたパターンが多い。


2人の仲がいいので全体的にいい感じのパレハが多いと思う。

オスワルド&コカ、カリートス&ロサ、ナベイラ&ジゼル、アドリアン&アレハンドラ、マリオ&アナベラ、ダミアン&ナンシー etc…


               



もちろんカップルでやっていても片方だけのテクニックが優れているパレハやまだ完全に2人の踊りとしての個性を確立仕切れていないパレハはたくさんいる。






ほんとは

  パターン2 私生活は別       職業パレハ タイプ 

も一緒にやろうと思ったんだけど長くなったのでまた今度。






             mi-----oT-n--

                                  febrero 2009